タダシが語る「PLAN C」への思いと、これから【前編】

PLAN C立ち上げにあたり、レーベルオーナーであるタダシのインタビューを前・後編の2回に分けて掲載します。
経緯や名前の由来、今後の展望を語っています。
(取材・編集 / PLAN C制作部)

ただ、看板がほしかった

──あーうーからソロ活動をはじめて五年目。様々なコントライブを作ってきましたが、このタイミングでレーベル設立というのはどういった経緯があったんでしょうか?

はじめに「よってたかって気後れ」っていうライブをやって、その時はソロっていうよりは「あーうーでできなかったことをやろう」ぐらいの気持ちだったんですよ。それからVol.2もやって、ひとりでコントライブもやって、どんどん続けていくうちに「これ、どっから出てるんだ?」って思いがあって。

──どっから、というのは?

例えば、服を買ったらその買い物袋にはお店の名前とか入ってるじゃないですか。何にも書いてない袋をお客さんに渡してるイメージ。「服はちゃんとしてるのに、何だかなあ」みたいな。自分のライブなのに出どこがイマイチわかんないんですよ。

──何か劇団名をつけるとか、グループを作るって発想はなかったんですか?

なかった。一応「生涯1グループ」という思いがあるんで、ほかの誰かと一緒にやっていく気ははじめからなかったです。でも、やればやるほど「屋号がないのは辛いな、こりゃ」って(笑)。演劇のソロユニットやってる人でも何か名前つけてるのに、自分はずっとこの名前のままなのは失敗したなと。カタカナで苗字もないから頼りないし。だから、ただ、看板がほしかった(笑)。

画像1

「俺の好きなもの、Cまみれだな」って

──それでレーベルという発想に行き着くわけですが、コントレーベルっていう考えは面白いですね。

きっかけは(ゲンタ・)マクフライなんですよ。今年の正月にご飯食べた時、彼が「レーベルでも作ったら?」って話半分で言われて。その時は「いやあ……」って感じだったんだけど、劇団とかグループじゃなくレーベルって形なら気楽でいいかなって思うようになっていって。

──レーベルロゴもマクフライさんのデザインです。

いいですよね。僕自身にキャップのイメージがあるので、そのへん使ってオシャレにやってくれました。まあ、パッと見はカープの野球帽っぽいけど(笑)。

──「PLAN C」という名前の由来も広島カープのCですか?(笑)

それもあるし、コントとかカレーとか、「俺の好きなもの、Cまみれだな」って思って。あんま意味深なのはつけたくなかった。あと、ブラッド・ピットの映画制作会社の名前が「Plan B」なんですよ。それ見た瞬間、「これだ!」って(笑)。

──PLAN Cのこれからの展望は?

特にないです。野望はない(笑)。プライベートレーベルなので、着々とライブができたらいい。劇団とか会社でもないし、別に何にもない時は開店休業でもいいし。近所にある暇そうな文房具店見て「やっていけてんのか?」って思う、それぐらいの感じで見守ってくれたらありがたいです。

<後編に続く>