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こういうシーンの”役割”

とてもまじめな内容になっています。
絶対にコミカルに読み進めて下さい。
でないとスカンクになって世界中を旅します( *´艸`)

この世の中にある「現実の一面」として捉えて欲しいです。


バズがなくなった翌日。
ネットで調べてペット火葬業者を探した。

G(父)の時に目にしたような、スマホの画面には「今はこういう形が多いんだ」と思う画面が表示された。プランも決めていたものを伝えれば良いだけ、内容は押さえていた。

①電話を入れる→②折り返しを待つ→③火葬

簡単な流れはこういうもの。勿論、人と犬では詳細が異なる。(以下は今回の話を書いています。父の時は段取り通りきちんとにして頂いた)

①~③まで話した人は皆違う人。次に話す段階で必ず「あ、そうですか」という伝達されていない事があった。


電話の応対は全て本当に「とっても丁寧」なもの。話す速度がゆっくりで、相手の心情を慮った言葉をかけてくれる。

人というのは「わかる」んです。

仕事としてしかやっていない、中身が全くない事がハッキリと明らかに判るもの。それに対してどうこうする事は私にとって無意味で、私はそのまま申し込みをする。


当日。
組み換えした2陣目のワン散歩。自宅を前にした曲がり角付近で、少し賑やかな音が漏れ聞こえていた。

『お孫さんが楽しいテレビでも見てるのかな(*^^*)』

ご老人の多い団地。近所によく来るその子達のそれかな?とイメージした。

角を曲がると、自宅前に車が止まっていた。”正体はこれか”という音の確認と同時に、これがそうなんだと思い、自分の中に幾らかの”思い”が湧く。


「○○です。うみのさんですか?」

愛想よくお話してくる。

『そうです…。14時ですよね?』

「あ、”13時30で大丈夫”と書いています」

『そんな話してませんけど』

どうやったらそんな話になるのか、少しイラついた。だけど、②のやり取りでその様に”判断”した事は容易に想像ができた。元々私が出した希望は13時だったから。

そこで業者さんが予定確認の上、「14時で宜しいですか」という事から、こちらも了承し決まったものだった。

・・・

私はワン達のお世話を終え、片付けるものも片付けてから、早めの時間に「お願いします」と声をかける。そして段ボールに入れたバズを連れてきた。

説明を受け、”私が行う事”をその時知る。「そうか、私がやるのか…」そう思いながら静かにバズを抱え上げ、償却炉に近づく…多少熱さを感じ、その手前に降ろす時に涙が上がってきた。

『ここで泣くわけにゃいかねぇ。この人の前で涙なんか見せるかっ!』

その思いが、バズに対する「可哀想…」を瞬時に焼き尽くしてくれた。

・・・

その場で書面に必要事項を書き、位牌を渡され、また声をかけると言われて自宅へ入る―――。

なんかもう、全てが「おもちゃ」の様に見えだした現実、その時でもあった。

(アレは、最後に確認しよう…)

また伝達ミスがある事はこの時点でも想像は付いていた。

・・・

バズの骨の確認をして、きちんと結ばれたカバーの紐。精算を済ませて、最後の最後まで業者さんの”手順”を待った。こちらは”何が最後か”なんて分からない。もしかしたら「はい、こちらが…」と言ってくるかもしれないから、下手な事を途中で言いたくなかった。でも、

(…やっぱりか)

『あのぉ、骨を入れるキーホルダー、頂けませんか?』

「あ、ご希望ですか…」

(ご希望ですかじゃないよ、プラン内容だよ?)

『はい。』

ごそごそ探し、一つ一つに区切ったマスの中に、何色かのキーホルダーがバラバラに入っていた。

(これにしよう)

ひと際輝いて見えた、バズに似た色のものを1つ、手にしてお礼を言った。

「それでは、これで終了となります」

もう、最後の言葉は、業者さんが何て言ったか正直憶えていない(笑)既に途中から、「これ、面白おかしく書ける!」という回路が回り始めてしまい、なんだなかぁ…な私でもあった。

こんな所がもう本当に、「父の行いそのもの」とも感じた。


キレイに結んでくれたカバーの紐を解き、まだ温かいバズの小さな骨を二つ程。キーホルダーに入れた。

「バズの骨か。」もう不思議と、それを前にしても何とも思わないような、一時的には”放心”もある。

この日のワン散歩ではまた、「無意識に行い続けていた事」を随分と考えていた。

ご飯で名前を呼んでいく時にいつものリズムで言ってしまう初めの「バズ!」、おやつをカットした時に「あ、そうか4つか…」と何度かやってしまった当たり前のカウント。意識を使わずに、長い事無意識にやってもらっていた事が、今こうして目の前に現れている状態、顕現。


こちらから潜って拾うのでなく、こちらに開放(放出)されたそれがショウカされている。

この辺りの感覚(表現)はもう少し”詰まる”感じがするから、これはこの辺りで終えるけども、この意識側と無意識側の何というのか、溶け込み具合というのは、一気には馴染まずにマーブルな感じ。

普段の出来事とは比べものにならない無意識の解放。

少しずつ新しい日常が創り上げられている。


業者さん、ありがとう。

例えば、悲しそうにされちゃうと「悲しくなる」っていうのはあるよね。

淡々と”業務”としてやってくれればいい訳なので、私は業者を変えずにそのまま選択をした。こちらに心も添えて欲しいとは思っていないし、そんな事を求めていない。

ただ、ただねぇ。
伝達はしっかりできた方が良いよ、とは思う。

敏感な人は言葉でなくて察知し、「視えて(感じて)いる」もの。普通の人でもそんな人は沢山いるものなのでね(笑)

人も動物だから、鼻は利くものなんだと思います。

今の世の中は便利だけど、便利と引き換えになったものは大分ある事は、マチガイナイ!!

「うみのみかをサポートしたい」と行動させてしまう様なクリエイターです(*^^*)。私も同じように読まれた方のサポートになる事を意識しています。 自覚を保ちしっかりと進んでいきます!