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あなたの側にも、ほらーーっ!!
田舎って言うのはですね、、。
あらゆる生命が、やっぱり元気な所なんですよ。
きっとそれはーーー、
人も同じ事です。
犬の散歩道、コースは右から左からと、交互に回るようにしている。特に意味はないけど、偏るのがあまり好きでないからかな。
犬というのは、草むらに潜む”仲間たち”の匂いを一生懸命に嗅いだりして、自分たちのシルシもまたそこに残していったりしますね、私は犬じゃないから想像でモノを言ってますけど。
まぁそりゃぁ、気持ちよさそうですよ、とっても。躾されて家のトイレシートでするのとは大違いなんだろうと、その生き生きとした目と、キレのいい動きを見ていると、そう感じたりしますね、想像ですけども。
それを受け止める草たち、ここでは”雑草”と言わせてもらいます。ごめんなさいね、私あなたのお名前知らないので、大きく大きく括ってしまうけどね、この雑草たちの強さたるや、流石。だてに田舎育ちじゃないんですよ、これが。
しっかりキャッチした犬たちのソレを、栄養として自分の中に吸収していくのだから、これもまた”仲間”ですよね、きっと。それによってニョキニョキとあっという間に育ち、背を高く生い茂り。行く末バッサリ!!と、ニンゲンにやられてしまう訳だけど、そんなモノには負けないですよ、雑草は。
どちらから回っても、あらゆる所にそんな元気のいい場所はあるのだけども。朝早い時間の散歩だと、お経が聞こえてくる、あるお宅があったりします。
これがまた「本当にお坊さんなんじゃないか?」という程に、声がしっかりして通り、「慣れた人なんだろうなぁ」なんて妄想しながら通過していく訳ですね、そこを。
お名前なんて知らなくても、何度同じ事を訊かれても、その場の話をする事なんて普通にあります。この”お坊さん”、見た目もお坊さんで、顔を合わせれば同じ内容でも話をするんですね。そういう時の時間は、ゆっくり穏やかに進んでいる様に感じています。
そのあるお宅の前の、雑草地帯。
あの”お坊さんであろう、その姿。視線はきっと少し高く、遠くを見ている。リラックスした穏やかな時が流れていたんだと思う、想像だけども。
こちらは歩いているから距離が近くなり、「あ、あれぇ??」と、下の方におかしなラインを見つけてしまう。
「うわっ」という内心の動揺は隠しつつ、リラックスタイムをきっとキリよく終えた旦那さんといつも通りに挨拶を交わす「…おはようございます」。
「つ、強い」。私の内心の、お坊さんから旦那さん、もっと言えば”とっつぁん!”と言いたいこの心境に比べて、とっつぁんは強かった、何も動じていない。きっとただそこで、気持ちよく生きものとして、事が行われただけだったのだろう…。
人は全てに勝手な印象を抱き、自ら壊す。
全くもって”ほら~”なココロ。
私は元々あまり草むらに犬を近づけない。生き物によっては匂いが強く、拭いた程度じゃ取れない、キッツ~い匂いが非常に不快だから。たまったもんじゃない。母の影響を受けて潔癖気味の私には全くもってたまったもんじゃない。。。
「あの場所でとっつぁんがいつも?してたって事?たまにでもあの雰囲気は手馴れてる、余裕の手際の良さだったもん…」
「あの場所って、ワン達がいつも近づく場所だったよね。あそこの”イキモノ”って…とっつぁん!?」
想像というのは頼んでなくても勝手に生産されるもので、しっかり私にその先までを見せてくれた。
「ワン達があそこで”接触”していて、拭いきれない見えない”存在”を付着させ…。私は”かっわい~~”なんて、ワン達の顔や頭に顔を寄せて・・・?」
『ギャーーーッ!!』
何というホラー。
私はワン達を通して、何と接触してたの?想像は勝手に進み、目を瞑ればフーッとどこかに気が飛んでしまいそうだった。
ため息、深呼吸。
お坊さんからとっつぁんへ。
勝手にこっちで見方を変えて、ホラーを通り越して笑える”ほら~”。立派なトイレが家にあっても、きっと外の解放感、爽快感は犬たちと同様に、生きモノとしてあるのかもしれない。
そんなイキイキとっつぁんは、思えばもう何か月も会っていないという事に気づく。
「どうしてるのかな…?」
この田舎まち。誰かの顔が見えなければ、誰かが少し気にし出す。
例えば、”社会”として、在り方がちょっと引っかかったとしても。やっぱり、存在を確認できるという事が、何に於いても前提になる。
『元気でいること』
その上に、私達個人の勝手な想像・妄想は成り立っている。
「左から回ってみようかな…」
いつもと違う事をすると、違う事を見つけやすい現代に、ふとそんな事を思ってみたりした。
「あーー、そうか。”とっつぁん”からまた、”お坊さん”に戻ったんだ。だから会わないのか」
犬の散歩時間もゆっくりになってきたから、お経を耳にする事はなくなったけど、そうかもしれないもんね? またバッタリ会って、以前と同じ会話をしてデジャヴを感じたりして。
いやもしかしたら、回り方を変えたから、私は並行世界を歩いているのかもしれない・・・、妄想してたら回転が止まらない事に怖くなってしまったから、もうやめよう。
田舎に住んでても、イキモノとしての時間が私には少ないのかな。肉体がありながら、現実に生きられない事が、この現代の「ホラー」と思いますね。
「うみのみかをサポートしたい」と行動させてしまう様なクリエイターです(*^^*)。私も同じように読まれた方のサポートになる事を意識しています。 自覚を保ちしっかりと進んでいきます!