機械に引き上げてもらう

もう、冬ではなく、”春の嵐”という季節の進んだ状態を感じさせられる、いつものワン散歩だった。

自分の内側の情報、感覚とかとかの不一致な感じを微妙に拾う。この吹き荒れる強風と同じ様に揃わない方向。

記憶上の「今は冬」という認識・無意識状態、何度かという程度の暖かさや強風なら”冬場のたまにある事”として、それも流せた。だけどここまでに口にする事のない感覚の掴んでいる状態の蓄積が、この日の散歩を「もうこれは、”春の風”と捉えて良いのでは？」という思いを投げてきた。

記憶上の情報から見るのでなく、”現場”の感覚から内側の情報と照らし合わせて大方の向きを決めようとする。すると…、季節は変わる。

向きが変わると今度は、「春（という季節）の、たまの寒い日があった」と、冬時期のソレをそう捉えるようになる。

どこから自分をスタートさせているか、という事で、自然とその後の流れ（向き）は決まる部分は多い。

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「早いな、もうF1始まるんだよ（笑）慌ただしい(^-^;」

今年のシーズンがまた始まった。私は録画したものでさえも見なくなってしまったけど、主人は相変わらず、それ関連のものは録画・視聴を続けている。

「…、これはサスペンションあるけど、これはぶっ刺さってないよ、構造が違う（笑）」

私が、先日の事を少し話したら答えてくれた。

「今はさぁ、ドライバーのレベルなんて大差ないから。マシンだよね、マシンと運。いい車に乗ってるヤツが強いよ…ドライバーのやる事なんて昔と比べて…」

ここからの話が、私的にはおもしろく、アタマは得意の違う方へ幾らか移動し、主人の話を聞いていた。

昔のドライバーは、レースを走り終えるとヘロヘロになるほど消耗していたという。”今の奴らは全然元気”だと。シーズンオフ中に、自分の身体を調えることが、ある意味で”仕事”となるようなのだけど、その調整の仕方がもう昔とは全く違うという。

昔のように、人間の身体にただ闇雲に負荷をかけることで鍛えるのではなく、様々なテクニックや情報を駆使し、正しく効率よく。その上で容易にパフォーマンスを向上させる、聞いていて私はその様に捉えた。

『マシンの性能が”主”となるなら、それを使いこなすのが人で、この、”人”がハイレベルのマシンの性能をどこまで吸収して行けるかというものだね。”どこまでついて行けるか”、どこまで身体能力を上げていけるかという超人的要素が辛うじての”差”だね（笑）』

高性能マシンを扱うのは勿論のこと、使いこなすだけでなくその力により発生するものを、この生身の肉体で受けることが必要になるわけで、その両方でマシンと人とが一体となる。

やっぱり、かっこいい世界だ(*^^*)

開発された高速撮影ドローンは、視点から視界を一気に広げる一助となるだろうか。

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冒頭の内容で視えてくるのは、明らかに、何か思った・考えた・推測したなどの何か諸々が自分の内に現れた時、それを正面の道として見ていたならば、その道から外れることなくストーリーは作られる。

この自分に全く気付かれることなく、断定しないまでも、少し傾きのついた状態が自分の中にあったなら、それに矛盾しない様に点は繫げられて行くことが多い。だから自分ではあまり気付かない。

”どこから入っているか”という場所の違いは、それだけで乗って行くルートが変わってしまう。以前の表現で言うと、違う扉から入るとか、入り口を替えるというものが、同様の状態を示す。

通常の思考するアタマでは、矛盾しない様に考えていくもの。キレイなまとまりとして筋が通っているのは、その様に組み立てする事が機能で働きだから。

カタチは始めから形を成しているのではなくて、この自分の頭の中で、それが何か必要であった事によって作られたもので、それの”再生”を頭で回し続けていることが多い。

初めから何らかの形を取り込む事を「丸暗記」と言い換えてもいいかもしれない。自分の中で作り上げたそれでなく、何か外の条件、何かの事由によってその様になったカタチを、取り込む段階で疑いもなくこの頭に入れてしまったもの。

大きく話を引き伸ばすと、それは、時代の価値観である事が多く、そしてそれを取り込んだ私たちの頭は、都度作り直しをしないから、情報が古くなったりしてしまう。気づかぬうちにそういう情報で一杯になっているのが、この頭の中にあるもの。その再生をしている。

・・・

「飼い主よりも先に食べさせちゃいけないって、犬の躾であったじゃん？あれってさぁ…」

先日主人が我が家が犬を飼い始めた頃の情報、約10年前の話題を上げてきた。

『あ～、あれね（笑）今ではそれも”関係ない”的に否定されてるよ。何かね、最近私もそういうのを目にする事が多いの(*^^*)』

たまたま私が個人的に目にする犬絡みの記事で、”昔とは違う”ことを感じている矢先の事だった。

『私も、”昔憶えたから”情報更新してなかったんだけど、最近目にする内容って、もう以前とは違うんだよな…って思ったばかりだったよ（笑）』

いつもいつも情報を追い続ける必要はない、と私は思っているけども、情報は錆びるという事は、アタマの中にあった方が良いと思う。