表現を実にしていく

衝撃って、「ぐわ～ん」と自分の中を揺らされるのよね。

何年か前の、まだガチガチの自分があった私は、外からのそれに心が本当に動揺したことを憶えている。胸トントンのように自分を少し落ち着けた。

今それはないけどもクリアした訳じゃなく、ただ対処することを少し憶えたからに過ぎなくて。それは昨日のnoteでも触れている内容と同じで、少しずつ色んな未知を体験して消化（対処）することで身になって来て、それが時に力のように外からは見えるのだと思う。

その様に”鍛えた”のではなく、消化していく事で結果的にそれをこなせる範囲が増えた、というだけのもの。

力をつけて行くという「直接」の選択でなく、行いによって学び、力に繋がるという「間接」をしている。同じ”行う”ということでもやはり表面と奥とで意識の状態が違う。

よく分からない、明確な説明が難しいこの”意識”というのは、本当にただものじゃないと思う、だから探究していけるのだと思う（笑）

・・・　・・・　・・・

人は利口だから、”理解”はできている事は多い。まずそれでかなりの程度安心できる。知っているわけだから。

だけど、実際に起きてくることのまぁ、色の濃さったらない。何度も感じてきた。もちろん今でも。それが楽しいと感じることなら疲労はあっても軽やかでいられるけども、”方向”と違う方へ向けられるつまり、自分がしようと思っている事がそこで遮られる事に、私は未だに「あ～、もう…」と思う事はある。

当然だと思っている。

確実に何かをしようとそこに向かった「私の意思」があるから。その方向へスピードがついている状態にブレーキがかかるとか、違うことで中断するとか、そんなことによりそのテンポも向きも曲げられる瞬間があったりする。

そういう事から幾つかのことが見えてくる。

ことの大小は色々あったとして、その時何かに向かうという目的があったということ。意思があるから「遮られる」というような感覚を持つわけで、その一つだけということはないにせよ、何かへ向かうその方向・動きを確実に持っているということ。

方向も何も示されていない状態ならば、ここに衝撃は起きない。そちらを優先に考えている状態がある、とも言える。

そして、こういう事はすべて「何でもない時の頭の中では”理解済み”」なのだけど、これが現実に起きる事で途端に自分に発生してくるものの受け取りに困難やストレスが感じられたりする。

この事に感じたのが、頭の中では順序立った列をなした状態で把握されているもので、これが乱れて、順序も何も関係なくやってくる”ランダム”を受け取ることになることの消化の難しさがあるかな…と。

以前はこの部分では、「予測されない感情」の発生による困難など、という様に表現したと思う。ここはとにかく、頭の中の予定からはみ出す様々な”想定外”があるということ。その事も「分かって」いるはずなのに、現実はとても容赦がない。

順序通りの計算内であれば、その通りに進めて幾らか楽だろうと思うけども、現実の世界はその計算とは無関係な世界。こちらの都合など関係ない。それは運の良い悪いなど関係ない。ただ、消化できるものを少しずつ多くする事でのみ自分が”楽”になる。

・・・　・・・　・・・

”意識”の置いてある場所というのは、本当に重要だと思っている。

だけど、この自覚している”意識”は、自覚できていると表現しているこの意識であるはずなのに、切替えは勝手にされない。「そこに置いてある」ということは自覚している訳じゃないからだ。

自分と他者のことを書くのはしょっちゅうの事で、どの辺りなどというのも憶えていないけども、この内容の事から紐づき先日から何度か頭に浮かんでいる。

私とワンという異なる種のことより、私と主人という同じ人の方が当然捉えやすく、日常の主人との関係においてその事を感じとっていた。

距離は意識してとって（離して）いる。以前にも触れているけども、家族は身近過ぎて自分と同じように考えたりすることが多いと感じている。現に今でも”そういう事”と自分の行いに気づくこともある。ほんの小さなことから。

いつもという頻度でなく、自分のふとした”思い”をつかんで分解、”私”を当てはめていることでそこを分離した。その関連からだったと思う…、「私が私の中に意識を置いたままで主人の域に行っている」と。

ここはまだ、あまり深く考えていないけども、「主人のこと、その域の範囲に入るなら、私の意識から出ていなければいけない（おかしい）…」、他者の事を思考している時に、私に置かれたままの意識状態ではチグハグだと感じた。

こんな意識の切替えなんて考えた事もなかったけども、私が主人のことに対し何かを思・考する時、少なくとも”私”は弱い状態でなければおかしい。以前の言葉なら「自分を抜く」ということになる。

言葉にしてきた事の実行が、経験とともに少しずつ深くなっている。