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『天使なんかじゃない』『こどものおもちゃ』『トラップホール』 etc.

日々の活力として摂取している漫画。一回読んでハイ終わり、次の週には忘れてる、みたいなことが大半なので、備忘録として書き留めていく。(続刊はカウントせず、初めて読んだものだけ)

『天使なんかじゃない』矢沢あい

矢沢あいさんと言えばNANAしか知らなかったし、NANAも読んだことないけれど、知人から「NANAより天使なんかじゃないを読んで!!」と激推しされたので手に取った。

完全版で全4巻、休日の午前中を使って一気に読んだ。心底、読んでよかったと思った。こんなにも読みながら泣いて笑った作品は久々だった。ページをめくり、笑い、泣き、テュッシュで鼻をかむ、というサイクルを繰り返し、読み終わった時にはティッシュでいっぱいのゴミ箱と脱水症状気味の25歳男がいた。

なにが良かったかって、マミリンよ。マミリン最高。キレイでカッコよくて不器用で最高にキュート。マミリンについては別途書こう。詳しくはぜひ本作のなかで。

『マリンブルーの風に抱かれて』矢沢あい

矢沢あいさん2作目。こちらは別の知人からおすすめされ、その日のうちにAmazonで全巻セット注文して読んだ。

主人公の遥(はるか)は、自分の好きなものはハッキリしてるのに、色んなものに遠慮して、自分の気持ちを隠して後悔ばかりしてる。終始煮え切らない態度を貫く(最後以外)わけですが、その分まわりのキャラクターがさわやかでいいやつばっかで、とくに山田理加いいやつすぎません? 小学生時代のいじめっ子描写の面影ゼロなんですけど。あと一平ね。あんな友だちいたら幸せだろうな。

『こどものおもちゃ』小花美穂

りぼんマスコットコミックスという少女漫画のなかでもガチの少女向け。自分が読んで大丈夫か?と思ったが、そんな心配無用だった。

登場人物は小学生だが、次々舞い込んでくる問題は重症度の高いものばかりで、イジメと学級崩壊、家庭内不協和、芸能界スキャンダル、精神疾患、自殺、きわめつけは主人公・倉田紗南の生い立ち。壮絶の一言。

こんなのを世の少女たちは読んでるのか。修行&バトル&修行を繰り返すファンタジー全開の少年漫画に囲まれた少年時代だったこちらは、イジメとか心の病とかちょっとよく分かんないです的な感じで育ってしまったので、この歳になって少女漫画を読むと驚くことばかりである。

常日頃から精神面において女性との圧倒的レベルの違いを感じていたのだが、あれは少女漫画英才教育による賜物なのか。

『漫画家とヤクザ』コダ

完全にエロ本。デフォルメされたキャラがかわいい。

『トラップホール』ねむようこ

主人公はアラサー女性・ハル子。しょっぱな社内恋愛からの婚約破棄(される)からの逃避上京と二転三転していく。上京してからもハル子の珍道中はとどまるところを知らず、ページをめくる手がとまらない。珍道中と書いたが、内容的には切実で、なにか一つくらいは誰もがひっかかる悩みかなと思う。

歩という女性(売れない劇団員)にずっと片思いしてる槇(まき)という男性キャラがいて、歩への溢れんばかりの好意が気持ち悪かったりするのだが、ときどきドキっとすることを言う。読んでるこちらが、日常で無自覚にしていることを指摘されてる感じ。

報われない片思いを続けるのが美徳なのか。すぐ触れる肉の欲におぼれるのは不徳なのか。今の自分には分かんないけど、周りを見てると、後者が当たり前な感じがする。そのうち自分もそう思うようになるのだろうか。

『町田くんの世界』安藤 ゆき

町田くんと友だちになりたい。

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