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マイクラwiiuの思い出

2023年10月4日、日本 (の一部) が深い悲しみに
包まれました。

ニンテンドー3DSソフトおよびWiiUソフトのオンラインプレイサービスは、2024年4月9日(火)午前9時に終了いたします。

任天堂株式会社

そうです。3dsとwiiu両方のオンラインサービスが終了してしまうことが任天堂から告げられました。
今でも現役でオンラインが動いてるタイトルが数え切れない程あるのにも関わらず…です。
Switchにほとんどのユーザーが移行してしまい、サーバー費用をカットする為だ。などの憶測が飛び交いましたが、理由は別にどうでもよく、ただ悲しかったです……。

そこでふと、僕は夏休みを丸々捧げていたソフトがあることを思い出しました。
それが記事のタイトルにもなっている通り、『マイクラwiiu』です。
今まで僕の青春を彩ってくれたwiiuや3dsにありがとうの気持ちをこめて、マイクラwiiuの思い出を語ろうかなと思います。

・マイクラとの出会い

通っていた保育園で仲良かった女の子に教えてもらい、「マインクラフト」というゲームの存在を知りました。この頃ぐらいからインターネットにのめり込み、YouTubeで主にゆっくり実況などを見漁っていました。
私にインターネットという広大な世界があることを教えてくれた女の子は今でも忘れません。別々の小学校に入ったので今はなにをしているか分からないのですが、1度ゲーセンで偶然会ったことがあり、マイバチを持って元気に太鼓の達人をやっていて凄く安心しました。いい意味でね

基本的に何をやってもいいというマイクラが持つ自由すぎるゲーム性や、modを入れることによってほぼ無限の拡張性があるといった魅力に取り憑かれていった私ですが、マイクラへの想いが強くなっていくと同時に、ただ見るのではなく自分でやりたいと思うようになっていきました。

私に絶大な影響を与えたatnoonさんの実況動画。
この頃のゆっくり実況の雰囲気最高すぎませんか


しかし、当時のマイクラはPC版とスマホ版ぐらいでしか遊ぶことができず、実況動画をただ眺めるだけの日々が続きます。

なので、有料アプリとかの概念が何一つ分かってなさそうな祖父のスマホに勝手にインストールしたのですが、当然めちゃくちゃ怒られましたし、祖父のスマホなので思うようにプレイすることができず、
また実況動画を眺めるだけの毎日に逆戻りしました

・マイクラwiiuの魅力

そんな私に、とある吉報が届きます。

任天堂公式サイトより

遂にマイクラwiiuの配信が発表されました。クリスマスも近かったこともあり、運良くマイクラwiiuを手に入れることができた私。すごく嬉しかったです。


どれくらい嬉しかったかっていうと、ニンテンドー64を買い与えられた外国の子供がちょっと心配になるぐらい喜ぶ動画あるじゃないですか。あるんですよ。あの子供が引くぐらい喜んでましたね。


私は今のところ、スマホ版・Xbox版・wiiu版・Switch版の4つのプラットフォームでマイクラをプレイしたことがあるのですが、このwiiu版には唯一無二の魅力があると思っています。


まずなんと言っても、雰囲気が最高です。この雰囲気はwiiu版にしか出せないと思います。
うまく言葉に言い表せないんですが、wiiu版のマイクラって全体的に色素が薄いんですよね。

Switch版のマイクラをプレイして驚きました。
色味がビビットすぎるんですよ。wiiuに慣れていたので、ちょっと目が痛くなりました。
それに比べてwiiu版は草の緑色も土の茶色もまぁ薄い。目に優しいことこの上ないです。
あと、メニュー画面の『カツッ』っていう音も好きです。どうにか伝わって欲しい……

そしてbgmもなんか暗いです。別にwiiu版に限った話じゃないのですが。
やたら暗いbgmがかかった色素の薄いワールドをたった1人で冒険していると、ものすごい孤独感に襲われます。でもマイクラのbgmは大好きです!今でもたまに聴きます!Moog Cityが特に最高です!!

Spotifyで作ったマイクラのプレイリスト。
全プラットフォーム共通の曲なのにWiiU版
限定みたいな名前にしている。


開発者曰く、「友達といる時の大切さや楽しさを忘れないように」わざと暗いbgmにしている……とおっしゃていたのですが、小学生だった私は、
「いやそんないいからもっとノリノリの音楽にしろし」と心の底から思っていました。

クリーパーに自宅を爆破され号泣したり、子ども特有の無邪気さ故に村人を虐○して回ったり、若干の孤独感を覚えながら1人でのサバイバルを満喫していた私に、とある転機が訪れます。

・バトルミニゲームの衝撃

2016年2月21日、『バトルミニゲーム』なる新要素が追加されました。まぁ要はオンラインでマイクラの腕を競うミニゲームが追加されたわけです。
色々な種類のゲームがあったのですが、私は中でも『バトル』にお熱でした。
宝箱から武器を取って最後の一人になるまで戦い続けるという単純なゲームながら、これがまた奥深いんですよ!

ある人は防具と武器を着実に集めて戦いに備える、ある人は弓で遠距離からチクチク狙う、ある人はポーションで相手を毒にしたり嫌がらせしまくるといった具合に、戦い方にその人の「色」が出てて本当に面白かったのを覚えてます!

始まる前に待機するロビー
クソガキがチーミングを持ちかけてくる
こともしばしば。


なにより私が驚いたのは、ボイスチャットが実装されている点ですね。
当時はまだ友達と通話しながらゲームをしたことも無かったので、「誰かと遠隔で喋りながらゲームをプレイする」という状況だけで興奮してました。

まぁこのボイスチャット機能も今思い返せば中々に酷いです。
声変わり前のクソガキちびっ子と、中高生が入り混じってボイチャしてる様子はかなりカオスです。
ボイチャ越しに聞こえるスティックのカチャカチャ音も良い味だしてましたね。
暇さえあればカチャカチャさせてた人は今なにをしてるんでしょうね。多分学習机で音ゲーの譜面研究してるのではと睨んでます。

始まる前は「あ、よろしくお願いしま〜す」なんて柔らかい物腰で接してきた相手も、バトルが始まりひとたびキルされれば、

「はぁ?ふざけんなマジで○ね。オイ○ね。カス」

と急に豹変するなんて日常茶飯事です。
そうして今日本に存在する全ての暴言をひと通り吐き終えた後は、
「あ、風呂入るんで抜けます」と言ってなんとも芸術的な離脱を見せて私たちを感動させてくれます。

今思えば私が基本的にゲームをやっている時に穏やかでいられるのは、このゲームの影響が強いのかもしれません。
自分より一回りも二回りも大人で、声変わりしてるお兄さん達が暴言を吐きまくってるのを間近で見て、どこか反面教師にしていた部分もあるのかもしれません。
そうしてバトルミニゲームを遊び尽くしていた私に、またまた転機が訪れます。

・Miiverseとの出会い

みなさんは「Miiverse」というかつて存在したネットワークサービスをご存知でしょうか。
WiiUと3ds両方で展開されていたサービスで、ユーザーが遊んでいるゲームの近況を報告する「プレイ日記」などがありました。
知っている人もいると思いますが、ユーザーからの評価は散々でした。
運営の体制があまり良くなかったことなどが影響し、2017年11月8日にサービス終了してしまいました……。

しかし、私ははこのMiiverseを1度たりともゴミみたいなサービスだなと思ったことは無いです。
なにせこのMiiverseこそが、私のマイクラwiiuライフを1段上のステージに押し上げてくれた功労者なのですから。

ある夏休みの日、クーラーがガンガンに効いた部屋でYouTubeを見ていた私は、とある1本の動画を見つけます。
それはとあるYouTuberがミーバースを使って鬼ごっこを開催しているワールドに参加するというものでした。
当たり前ですが小学生はみな『鬼ごっこ』というワードが大好きです。当たり前ですね


「え、知らない人のワールドに入れるの?」と面食らった私はすぐさまwiiuを起動し、真偽を確かめることにしました。
そこから私のマイクラwiiuライフは変化を遂げました。「まだ変身を残してやがったのか…こいつ」と
驚きつつも、ミーバースのシステムを理解した私は、知らない人が作ったワールドに参加しまくる日々を送ります。

マイクラのコミュニティに参加すると、色んな人がワールドを開いているので、入りたいワールドがあったらその人の投稿をタップします。


……しかし、これだけでは入れません。(ここら辺は人によるのですが、) 合言葉のようなものが設定されている場合が多く、その合言葉をチャット欄に打ち込むことで参加することができます。早い者勝ちなのですが、私はこれのおかげでゲームパッドのタイピングは鬼のように速かったです。

投稿主のマイページを遡ると合言葉が書かれているといった妙に凝ったのも多かったです。
公式が配布していたマリオのワールドで鬼ごっこを開催する場合は、マリオに関するちょっとしたクイズが合言葉に設定されている、なんてこともありました。

こちらが『スーパーマリオ マッシュアップパック』で配信された公式ワールド。細部まで作り込まれていてめっちゃ凄かったです。


そうして苦労した末に参加しても、ホスト(管理者のような者)に気に入られなければ即追放……なんてこともザラにありました。
自分は当時めちゃくちゃガキボイスだったが故に、追放されることも何度もありました………
優しい人もいるのですが、年上は基本的に怖かったです (みんな改造してるし) 自分が考えた渾身のハンドルネームを年上にめちゃくちゃバカにされる……画面の前で涙を飲んだ日も少なくありません……

軽くトラウマです


話が逸れましたが、こうしてMiiverseという最高のサービスを発見した私は色んなワールドに参加しまくりました。
自分は特定の人達と仲良くするというより、たくさんのワールドを渡り歩いて一期一会の出会いを楽しむタイプだったのです。
自分が好んで参加していたのは  鬼ごっこやアスレチックですね。
特にアスレチックはキャラコンが謎に上手かったので好きでした。当時YouTube界で流行っていた1000mアスレを模倣したワールドが人気だったので、うまい人の動きを参考にしてガチってました。

こちらが1000mアスレ
ボイチャで「水のとこどうやって行くんですか?と
聞いてくる奴いがち。


そしてなんと言っても、YouTubeで名を挙げている実況者のワールドを再現している人が多かった印象です。
結局みんなの憧れの的ですからね、YouTuberは。
この頃はその「憧れ」がかなり強かったイメージがあります。(今は一周まわって落ち着いている気がします)
らっだぁさんという方が開催していた青鬼ごっこは超絶人気でしたね。
かく言う自分もらっだぁフォロワーの1人だったので、青鬼ごっこのワールドが開かれている時は持ち前のタイピング力を活かして百発百中で参加していました。

みんなの憧れの的「青鬼ごっこ」
心なしか参加しているキッズ達はみなボイチャが浮ついてた気がします


今は亡きバラエティ番組であるTOREを再現したワールドやクイズ企画なんかもあったりして、本当に多種多様でした!!!
人を楽しませようとしている人のワールドは参加していて本当に楽しいんですよね。喋り方とかからそういうのが滲み出てる人が大好きでした。

でも自分は結構ダラダラ喋りながら建築をするだけのワールドが好きだったりします。
殺伐としたPVPもいいですけど、やっぱマイクラといえばのスローライフはやはり格別です。

・おわりに

長々と書きましたがここら辺で失礼しようかなと思います。
wiiuと3dsのオンラインサービスが終了すると聞いていてもたってもいられずに初めてnoteを書いてみました。稚拙な文章ですいません……精進します!


この記事のおかげで少しでも多くの人が「ああそういえばマイクラwiiuなんかあったな」なんて思い出して頂くことがあったら、頑張って書いた甲斐があったなと思います。

小学生にとって大事な大事な夏休みをゲームに費やしていたなんて、まわりの人からしたらバカバカしく思えるかもしれません。
ですが確かにあの時、マイクラwiiuの中では私と同じように一日をマイクラに捧げていた方々がたくさんいました。
みんなが同じ時間を同じゲームに費やしていたと考えると、なんだか嬉しくなります。


ボイチャを貫通するぐらいの音量で親にブチ切れられて渋々ゲームをやめたあいつや、改造して手に入れたスキンを自慢していたあいつ、小さすぎて視認性が悪すぎるスターウォーズのイウォークのスキンを使っていたあいつにもこの記事が届いたらいいなと思います。

そしてまだまだ僕の青春を支えたwiiu、3dsのタイトルはたくさんあるので、それらについて書く機会があれば書きたいと思っています。

我々の青春を彩ってくれた数々のオンラインタイトルに感謝します。本当に、本当に今までありがとうございました。


それでは!!!


ピィ  ピィ

(ライター:バトルミニゲームの観戦でうるせえコウモリ)

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