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"その夜 僕は夢を見た あの日 廊下で固まった小さな僕を 大人になった僕が校舎の外に連れ出す夢だ"2023年発刊の本書は漫画家発掘オーディション番組優勝作、夢を諦め、鬱屈した日々を送っていた竜彦が、飲み会で出会った破天荒な少女ニコと出会って再び走り出す。王道青春ストーリー第1巻。

個人的には夏バテ気味だったり、色々と理由をつけて創作活動を怠っていることから本書を手にとってみました。

さて、そんな本書はマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」を運営する集英社が企画、新人漫画家が編集者と6組のタッグを組み最高のデビューを目指し競いあう、漫画家発掘オーディション番組『MILLION TAG』優勝作で。

小さいころ、アニメーションの課外授業でアニメーターを目指すも、描いた絵を同級生に気持ち悪がられトラウマから挫折。その後バンドで活動するが馴染まず、夢を見る事すら諦めていた竜彦が飲み会の帰りで酔っぱらい女に絡まれ【本当に死んだと思ってやりたい事の一つでもやってみろよ!!】そ叱咤されたことがキッカケで、自主制作アニメへの意欲が湧きネットに投稿するのですが。

アニメーターとミュージシャン。立場は違えど、互いの夢に向けてストレートに刺激し合う内容が奇をてらった作品が食傷気味に多い昨今だからこそ余計に輝いて魅力的に感じました。

また『MILLION TAG』という番組自体は知らなかったのですが。本書のストーリーと同じく、リアルでも『新人漫画家と編集者』がタッグを組んで夢を叶えるという『入れ子構造』的な楽しみ方ができるのも面白いと感じました。

漫画家を目指す方はもちろん、創作活動に関わる方にオススメ。

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