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ビブリア古書堂の事件手帖 2

"人の手を渡った古い本には中身だけではなく、本そのものにも物語があるという"2011年発刊の本書は、本好きなら誰もが知る日常系ビブリオミステリ、シリーズ第二弾。坂口三千代『クラクラ日記』他が紹介されている一冊。

個人的に、読書会の参加者に本書で『クラクラ日記』が紹介されていると教えてもらったので手にとりました。

さて、そんな本書は「活字恐怖症」であり、読書とは縁遠い人生を送ってきた五浦大輔を語り手に、北鎌倉の古本屋「ビブリア古書堂」の女店主。古書に関して並外れた知識を持つが、極度の人見知りである美貌の古本屋店主、篠川栞子(しおりこ)が、客が持ち込む古書にまつわる謎を解いていく人気のライトミステリシリーズ第二弾。本書では『クラクラ日記』『時計じかけのオレンジ』『名言随筆 サラリーマン』『UTOPIA 最後の世界大戦』が作中に登場するのですが。

自身も古本屋でもあるので、既読である登場本の『作中での扱われ方』が興味深く、また自分が来店者に紹介する際にも参考にしたい部分が多々ありました。

また、本書の影響で、小山清『落穂拾ひ』ロバート・F・ヤングの『たんぽぽ娘』といった絶版本が復活している事も思い出し『影響力のある作品!』とあらためて、1人の本好きとして感謝したり。

登場本に興味ある方はもちろん、古本屋好きな方にもオススメ。

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