見出し画像

大学で何を学ぶか

"大学で学ぶのは死んだ教養ではない。生きて躍動する教養である。知識をもってニヒルになることと、教養ある人間とは断じて異なるのだ"1979年初版の本書は、運命ではなく生き方。その執念を身につける時間としての大学生活をすすめる良書。

個人的にはメタバースで大学オープンを準備中なことから、ヒントを求めて手にとりました。

さて、そんな本書は社会学者、心理学者としての執筆活動の他、『テレフォン人生相談』のパーソナリティーを長く担当している著者が、タイトル通り『大学で何を学ぶか』について。『ふゼロから学ぶ』『講義から学ぶ』『進路を学ぶ』『人間から学ぶ』『生活から学ぶ』そして『希望を持つ強さ』と、人生の生き方。経済危機に立ち向かう勇気を、見えないものを見る能力を、失敗に耐える力を学ぶ場である大学について。自らの体験を振り返りながら語っているのですが。

発刊こそ約50年前と古く時代を感じさせ、また大学生向けとはいえ、また具体的なノウハウやハウツー的な内容ではなくも真摯さ、誠実さがテキストから伝わってきて『良い本だな』と感じました。

また前述の通り、メタバースで大学をゼロから、学部自体から構想している立場として。『大学には一体、何を求められているのか?』を考えるヒントにもなりました。

大学生になる方、また、かっては大学生だった方にもオススメ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?