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文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方

"接続詞とは『無駄なつなぎ言葉』どころではありません。むしろ、言いたいことを明確化し、それが個人の感想にすぎないのか、それとも話し合いや議論の材料になるのか、を明らかにする言葉なのです"2017年発刊の本書は添削のプロによる『よりクリアな文章』を書けるための実践的一冊。

個人的にはビジネスパーソン向けに紹介されているのを見て、興味をもって手にとりました。

さて、そんな本書は"(添削の仕事では)まず接続詞がちゃんと使われているか、をチェックすることから始めている"と語る著者が【知っているつもりでも、正解な使い方はできていないことが多い】接続詞をもう一度確認して、正しい使い方ができるようにするのを目標にした本で。『接続詞の役割は何だろう?』『あいまいな接続詞に気づく』『逆説と対比を書きわける』『例示と説明をくっきりさせる』『きっちり結論につなげる』『接続詞を選び、文章を変える』と6章仕立てで例文をあげながら、わかりやすく説明してくれているわけですが。

簡潔さが求められるビジネス文章でも意識しないと無駄に冗長な文章を書いてしまう悪癖のある私としては。何となく使ってしまう接続詞の使い方について【明確な意図を込めて使用する】ヒントに溢れていて勉強になりました。

また本書では谷崎潤一郎、川端康成を引用し【小説では、あまり接続詞の必要がない】と『自然に展開する場合は接続詞がなくても文章は理解できる』とも解説していますが。小説とビジネス文章の違いすら意識していなかったので。なるほど!と思いました。

わかりやすく伝わる文章を書く必要性があるビジネスパーソンの方々に。また添削に携わっている方にもオススメ。

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