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1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

"この世代の世代論は、ノスタルジーか残酷物語のどちらかである。そうでない本を書くことが本書の目的だが、そうなっただろうか。"2023年発刊の本書は1973年生まれ"団塊ジュニア"の著者が失われたメディア、フォーマットへの想像力をもって描いたノンフィクション年代記。

個人的には自分が74年早生まれという事もあって気になって手にとりました。

さて、そんな本書は73年生まれのライター、編集者である著者が、ロスジェネ、超氷河期、お荷物と言われ続けた【団塊ジュニアど真ん中ゾーンも、ついに天命を知る50代】そんな世代が生きてきた1970年代から2020年代にわたる日本社会、メディア、ライフスタイルの変遷を【出来事、話題、事件を時系列に振り返りながら】また73年生まれの活躍、犯罪も取り上げながら編集したものなのですが。

良くも悪くも、生まれてからもう半世紀、50年。こうして丁寧にまとめられると、同世代としての懐かしさはもちろん、インターネットが普及する前の『不便なライフスタイル』も鮮明に思い出して、今は随分と便利になったものだとあらためて。

また、帯にもまとめられてますが。イチローや浅野忠信、堺雅人や新海誠、津田大介や渋谷慶一郎等の沢山の1973年生まれ著名人の【登場から一時代を築いた活躍】に勇気づけられるような読後感もありました。

ネガティブさではない『団塊ジュニア世代』社会論としてオススメ。

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