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不登校日誌 教師と保護者による心のサポート術

"子どもを支援する時、どんな方法が相応しいのかは子どもによって異なります。そのため(中略)情報の引き出しを増やすことが大事だと考えています"2023年発刊の本書は元教師である著者による不登校や学校現場の現状を詳細に伝えてくれるコミックエッセイ。

個人的には今の教育現場の実態に興味があって手にとりました。

さて、そんな本書は数年間の教師経験を経て、現在も漫画家として学校関係に関連する創作活動も行っている著者が、自らの学校現場で働いた経験、また様々な文献やアンケートやインタビューをもとに【不登校の子どもを支援する際に必要な情報や具体的な支援の仕方】について。若手のかな先生を主人公に『教師になるには』『学級担任とは』『5教科以外の学習必要性』『教師同士の連携』『いじめ問題』『不登校への理解』『教師のメンタルケア』といった様々なテーマで、また【合間にコラムや教師の声をはさみながら】説明、紹介してくれているわけですが。

まあ、最初の印象としては『コミックエッセイ』のイメージから割と入門的、気軽に読める感じかな?と思っていたら(確かに漫画部分は読みやすいのですが)各話の合間にあるコラム"教師に聞く""かな通信"の情報量が多いこと!熱量や真摯さを感じて、良い意味で驚きました。

また学校を卒業して何十年の元学生("不登校児"という言葉すらなかった)としては、本書が伝えてくれる教育現場の今は隔世の感があるわけですが。中では"かな通信"で紹介される(教師の)【残業代は月給の4%】やクラス編成は(ランダムではなく)【学力が均等、人間関係で編成】にビックリしました。(昔からだったらすいません)

不登校問題に関心ある方はもちろん、これから教師や教える立場になろうとする方にもオススメ。

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