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血を這う亡国の王女1

"彼女はこの国の土地を血に染める大虐殺を行う その後 同志たちが彼女について語っていたことは….娼婦の王女プリシラ 彼女の本当の素顔は最後まで誰も見た者はいなかったと言う"2023年発刊、本書は世界の理不尽さに抗う女性たちの復讐譚第一弾。

個人的にあまり漫画は詳しくないこともあって、友人に紹介されて手にとりました。

さて、そんな『マンガ沼大賞』2023受賞作の本書は小国バタリアで幸せに王女として暮らしていたエビータ。しかし隣国の侵略により領地を奪われ家族も無残に殺されてしまう。1人生き残ったエビータはサンミサという街の娼館で"プリシラ"と名乗り性奴隷的な扱いを受けながら、復讐の機会を伺うのですが。。

と、まあ。1話冒頭から性的に搾取される主人公の姿、残酷描写が続く展開に胸が鬱的なのですが。領主の第三王子を捕虜にするくだりから、加速度的に水面下で着々と進行していく復讐計画の様子に手に汗握ります。

また、第一弾となる本書では、数少ない男性側の(見かけも中身も)イケメンキャラ。流浪者のジエゴとの出会いが描かれていますが。果たしてこれがどう繋がるのか。血生臭い復讐の果てに幸せなラストになればいいな。と思ったり。

インパクトが強い作品が好きな方、また女性側から見た娼館について。考えたい方にもオススメ。

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