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天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

"私がとくに注目したのは、人々の"ルーティン"すなわち日常的な習慣だ(中略)習慣に従うことは惰性で働くことだ。しかし個人の毎日の習慣は、ひとつの選択、または一連の選択の結果でもある"2014年発刊の本書はクリエイティブな仕事を残した人々、161人の日常生活をとりあげた良書。

個人的には、自身も不規則な生活より習慣化された生活を好むことから本書を手にとりました。

さて、そんな本書はライターである著者が過去四百年間の偉人たちが『最高の仕事』をするために【毎日どう時間をやりくりしていたか、どんなスケジュールを組んでいたのか】を調べ、ブログ『デイリー・ルーティン』として公開していたものが書籍化されたもので。著名な作家、作曲家、画家、建築家、映画監督、思想家、学者。161人の日常生活が一人につき、短いと半ページ、長くても三、四ページにまとめられているわけですが。

まず本書の副題が『クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』となっているように、とかくセルフブランディングや意図的にメディアに作りあげられがちな『創作者=破滅的、奇妙な生活をしている』といったイメージと違って。大半の登場人物が【ストイックに自分を律した生活を過ごしている】のが印象的でした。

また、登場人物たちの創作にあてている時間は静寂の保てる【早朝・午前中か深夜】また気分がのらなくても【決まった時間に仕事する人、あるいはインスピレーションがおりてくるまで仕事しない人】がいる。と『おおまかな共通点』を見つけることもできて、自らの生活と比較しても頷けるところがありました。(唯一の日本人として、村上春樹が登場するのも嬉しい)

創作活動を続けている全ての人に。また、毎日のルーティンを大切にしている人にもオススメ。

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