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京洛の森のアリス

"はっきりと分かったのだ。ここは違う世界だと(中略)『京都じゃなくて....京洛の森』"2018年発刊の本書は『京都寺町三条のホームズ』著者によるジブリの"千と千尋の神隠し"を彷彿とさせる書き下ろしファンタジー。

個人的には京都好き、そして『不思議の国のアリス』好きということもあって手にとりました。

さて、そんな本書は幼いころに両親を亡くし、引き取られた東北の叔母の家でも身の置き所のない少女ありすが、京都に戻って舞妓での独り立ちを決意するのですが。彼女のもとに迎えにきた老紳士に連れられて訪れた京都はどこか自分が知っていた"京都"とは違った不思議な世界で。。

まず、アニメ化もされた『京都寺町三条のホームズ』著者らしく。散りばめられた京都ネタ含めて安心して楽しめるのですが。タイトルや冒頭からルイス・キャロル『不思議の国のアリス』オマージュを想像していたら、どちらかといえは自分作品。直接的には『千と千尋の神隠し』的な展開をみせるのに驚きました。

また、そうしたジブリ風味から(コミカライズはしてるようですが)映像化に向いてる気がして。本書で描写される不思議な京都『京洛』。ちょっとビジュアルで見てみたい。そんな気持ちにもさせられました。

京都好きな若い女性にオススメ。

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