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三成さんは京都を許さない

"琵琶湖の管理権が京都に奪われていたり 琵琶湖の水なのに京都産扱い(中略)今こそ都があっただけで選民意識甚だしい傲慢な京都にお灸をすえるのです"2017年発刊の本書はタイムスリップした石田三成が仕掛ける無謀極まりない下克上。シリーズ第一弾。

個人的には滋賀県ネタにあまり詳しくないので手にとってみました。

さて、そんな本書は戦国時代から何故かタイムスリップしてきた戦国武将、石田三成が『滋賀県庁・特別秘書』として全国都道府県魅力度ランキング43位と低い滋賀県の改革に(ご当地ネタを盛り込みながら)"京都討伐!"を掲げながら取り組んでいくのですが。

いやあ。いつしか"京都のお寺"扱いになっている延暦寺しかり、隣の京都に地域資源を色々としれっと奪われている滋賀県事情が伝わってきて。『琵琶湖の水止めるぞ!』と読みながら感情移入してしまいました。

また、京都を意識しなくても。交通安全啓発看板"永遠の小学8年生の43歳"とび田くん、自由の女神像が目印のホテルプラザ太陽、外来魚駆除つり大会、うみのこフローティングスクールといったうんちくや謎イベントを知れたのも楽しかったです。

石田三成、戦国武将好きな方。滋賀県好きな方にオススメ。

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