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大学4年間の西洋美術史が10時間でざっと学べる

"芸術こそ、人間と他の動物をわかつ行為であると極論することもできるのです。だから自身を持ってこの世界でいきていこうとしてください、と悩める美大生には話すようにしています"2020年発刊の本書は教養としての美術史がざっと身につく良書。

個人的にはメタバース芸大RESTで美術史の授業をしているので、サブテキスト的に手にとりました。

さて、そんな本書はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史の研究者である著者が、美術史が『何のためにあるのか、何の役に立つのか、そして具体的に何を学ぶのか』について、美術史とは何か、絵を読む実践、技法やジャンル、歴史について、アレゴリー、聖書や神話に基づいて。と全5部でコンパクトにまとめてくれているのですが。

私自身が人前で美術史を話す機会があるので、書かれている内容はもちろん、本書の構成について。内容がぎゅっと工夫してまとめられているな。と参考になりました。

一方で、本書はあくまで西洋美術史に興味を持つキッカケが様々に散りばめられているだけなので。さらに深く学びたい方は他の本と併読される必要があると思いました。

美術史を学ぶ最初のキッカケとして、また雑学本としてもオススメ。

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