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リトル・フォレスト 2

"人間は『らせん』そのものかもしれない(中略)わたしが描く円もしだいに大きくふくらんで そうやって少しずつ『らせん』はきっと大きくなっている"2005年発刊の本書は著者自身の東北での実体験をもとに自給自足の生活を通じて自分と向き合う若い女性の姿を繊細に描いた良作。

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⁡個人的には前作がとても良かったので、引き続き手にとりました。

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⁡さて、そんな本書は引き続き都会暮らしに馴染めず自然に囲まれた小さな集落で暮らす女性、いち子の【自分でつくって、自分で食べる】スローライフな日々が写真を添えて美味しそうに描かれているのですが。後半、ユウ太に【いちばんカンジンな事から目をそらしているのでは】と問われたり、出ていった母からの手紙を受け取り、いち子は集落を離れることを選択するのですが。

まず、前作と同じく高い画力で集落の暮らしが丁寧に書き込まれていて。野菜ばかりだったからでしょうか。特に本作では【アイガモを殺し、解体するエピソード】が印象に残りました。

また、ラストの爽やかな終わり方、いち子の成長した姿も本作に相応しいもので。なんだか淡々としながらも【穏やかに心あたたまる作品】だったな。と全二巻通して楽しませていただきました。(引き続き映画も観ようかな)

東北に縁ある方や、田舎暮らし。自給自足生活に興味ある方にオススメ。



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