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めんどくさく美しい

メタバースとリアルを往復して作業してると。リアルのめんどくささが「贅沢に」そして、よりリアルワールドを「美しく感じる」的な話。知らんけど。

ここ暫くは12月1日から始まる、メタバース、clusterで知り合った作家「山ガールz」さんの展示準備をメタバース、リアルで並行して進めていて。

unityやBlenderといったソフトが使えず、スマホだけで仮想空間「メタバース」のワールド作成、展示搬入作業をする初チャレンジに(新鮮で楽しくも)四苦八苦しつつ。一方で同時に運営するリアル店舗でもデータを出力、額に入れて空間配置を(久しぶりで懐かしく)試行錯誤していたのですが。

全ての表現者。特にリアルでの外出や移動に【何らかの制限や負担がある方】に様々な発表機会をメタバース、リアルで提供できれば。と考えている私にとって。今回の展覧会の準備作業を通じて「技術やお金に頼らずに」アイデアだけで、また「新しい選択肢(引き出し)」がなんとか増やせた気がして安堵している(笑)(1日夜に「山ガールz」さんをゲストにアーティスト・トークも「メタバース上で」開催します。ご都合つく方とかぜひ)

しかし、こうして同じ作業(展示)を「違うやり方」でメタバース、リアルで往復しながらしていると。メタバースでは椅子の数や配置、スクリーンも無限に「指先一つで変更できる」のに比較して、リアルワールドの作業は「いちいちめんどくさい」とストレスを感じる部分も多々ありますが。

個人的に、この「めんどくささ」がむしろ何でもデジタル、スマホに置き換えられる中での【リアルワールドならでは】の「贅沢さ」という魅力として再評価されつつあるとも感じているし。(レコードプレイヤーや生ライブ人気とか。フリーペーパーはもちろん!)

日進月歩でSF的な展開を見せるメタバースに(ディストピア的側面もあるとはいえ)魅せられている”SF好きな”自分もあるけれど。この「めんどくさい」リアルワールド。メタバースの『完璧に計算された世界』とはほど遠くも、それとは別の確かな価値として、また一層豊かに私には「美しく」見えてきていて。(自然の景色により癒される)

来年はリアルワールド。具体的には運営する大阪の店舗を拠点に、こちらはこちらで「めんどくささ」を「贅沢さ」にどんどん脳内変換しつつ。全ての権威に依らない自主独立「文化を愛する人たちの隠れ家」として、この世界でも。しっかりしつこく守っていこうと思う。

そんなことを、せっせと展示作業を終えて、ふと。このちっぽけな。でも確かに電源切っても実在する「はっち」の店内で感じたとさ。

リアルでスペース運営している人なら。なんとなくわかるだろうか。

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