終末期医療とメタバース
ネトフリでソードアートオンライン(以下、SAO)を見直しながら、本当にメタバース、clusterは特に視覚的イメージをこの作品から影響受けてるなと思った昨夜。
で、SAOという作品全体については名作なので紹介は割愛するとして、この作品シリーズでも個人的に一番泣けるエピソードと思うのが「マザーズロザリオ編」。メンバー同士の解散前の思い出作りとして少数の仲間たちだけで無理なボス攻略に挑む理由が、実はリアルでは「それぞれに難病を抱える身」で、中にはターミナルケア状態で「いつ亡くなるかわからない」メンバーを含むからだった・・という話なのですが。(ネタバレすまぬ)
いつの間にかメタバースというSF的進化を遂げる環境で多くがアイドルやライブといった華やかな自己実現活動をしているのを横目にひたすら読書会他の「アナログ的な地味イベント」主宰ばかりをしてしまっている私ですが(どうしてこうなった!いや別に良いのだけれど)以前にも書きましたが、そもそもメタバースに最初に触れ「HMDを被って感じた可能性」がこの「マザーズロザリオ編」的な可能性で。
つまり【自己実現手段】とは別に病気や事故など、何かしらの身体的ハンディを抱える人や、特に「病気で余命がわずかになった方に対して行う、医療・看護的、介護的ケア」ターミナルケア状態になっている人の『新たな選択肢【双方向コミュニケーション手段】にメタバースがなればいいな』と思っているのだったり。
ただ、率直に言えばなかなか今はメタバースを先入観なく理解する人が少ないのが現状で、ましてやそれがデリケートな医療現場となると、どこから提案したり、関わったりすることができるのだろうか・・という悩みもあるわけですが。(リサーチは続けています)
それでも。もし近未来。「メタバースも一つの選択肢」になれば。例えばちょっと年上の大学先輩(面識はない)のニュースということで数年前に衝撃を覚えた【ALSになった女性が安楽死しか選べなかった】現在。そんな悲しい事件が起きてしまう状況を少しでも変えれると思っているのです。
前述のSAO「マザーズロザリオ編」では終盤、リアルでは死が間近に迫る病床の人物に対し、医者が「最後まで手を握ってあげてください」というのに対して、ヒロインが反対。「VR世界にダイブさせてください」と主張、人物は「VR世界でヒロインと再会【言葉を交わしながら】沢山の人たちに身守られ『英雄』として最後を迎える」そんなシーンがあるのですが。
今はまだアニメにしか過ぎませんが。私はそんな近未来がこのメタバースブームの先で、この高齢化日本で本当に選べるようになることを望んでいます。
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