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言志四録

"小にして学べば、則ち壮にして為すこと有り。壮して学べば、則ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず。"2005年発刊の本書は西郷隆盛はじめ維新志士たちに影響を与えた名著、リーダーのための聖書的一冊。

個人的には父親が好きだった本なので、現代語訳で読んでみました。

さて、そんな本書は儒学の大成者として昌平黌の儒官(今でいう東京大学の総長的立場らしい)を長年つとめた佐藤一斎が40代から80代までに執筆した随想録。『言志録』『言志後録』『言志晩録』『『言志耋(てつ)録』の四書の総称であり、幕末の武士の間で【非常時の覚悟を示した書】として愛読されたものに現代語訳、解説を加えた一冊なのですが。

編訳者のあとがきではないが。『普遍的な人の在り方、心の持ち方』が書かれている本書を、本に【ノウハウやコスパ、答えばかり求めていた】若い時に手にせず。人生の午後に差し掛かった【今手にして良かったな】と、まず最初に感じました。本当に、どの言葉もすっと心に響きます。

また、本書と言えば。冒頭に引用した『三学戒』がもっと有名だと思うのですが。(我が家にも飾られてました)逆に言えば【それしか私は知らなかったので】原文と現代語訳で今回、色々と新しく知ることができて勉強になりました(解説は少し偏りを感じましたが)

西郷隆盛、幕末好きな方はもちろん。リーダー的役割をしている方にもオススメ。

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