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炎上CMでよみとくジェンダー論

"本書では、ここ数年の間に批判の的になったCMやPR動画を私なりに分類し(中略)ジェンダー論の観点から考えていきたいと思ってます"2020年発刊の本書は、専門家によるわかりやすく勉強になるジェンダー論解説書。

個人的には定期的にSNS界隈でおきる炎上案件に思うところもあって本書を手に取りました。

さて、そんな本書は、まず序章で著者が問題だと感じたCM(『味の素型』)とその問題をクリアしたと思ったCM(サッポロ一番型)を対比して【なぜCMは炎上するのか】を解説した上で『性役割×女性or男性』容姿や性的メッセージ×女性or男性』といった分類、性別を含めたマイノリティ問題について【炎上したCMや広告をパターン分析】紹介してくれているわけですが。

まず、最初に感じるのは。巻末付録として著者による『広告の"炎上"史』として、本書で言及されているCMを含めて【1975年から2020年までの炎上案件】が解説付きで掲載されていますが。"そう言えば、あったな"という【懐かしさ】そして2000年代になって特にすぐにWEBやSNSで拡散されるようになって【より日常茶飯事になっている】ことを実感しました。

また、個人的には男女はもちろん性的マイノリティに関して、現実社会で役割を押しつけたり、レッテル貼りすることは【許されることではない】と考えていますが。一方で、ゲームやアニメ、またVtuberやアバターといった場合の"表現"を『露出が多く、不快だ』といった炎上案件に関しては『ゾーニングでの対応』や【寛容さを求めたいな】と感じたり。

広告に関わっているビジネスパーソンはもちろん、ジェンダー論に興味ある方にもオススメ。

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