見出し画像

伊藤潤ニの猫日記 よん&むー

"その頃 私は気づいていた....よんは『呪い顔』なのではなく....単に『変な顔』の猫なのだと...."2009年発刊の本書は『富江』や『うずまき』などのホラー漫画作品でも知られる著者が飼っていた猫の「よん」「むー」と新居で過ごした日々を描く、唯一無比の"コワかわ"お笑い漫画エッセイ。

個人的には読書会で猫好きな方にすすめられて、著者の本は今まで読んだことがなかったのですが手にとってみました。

さて、そんな本書は内容的には冒頭に紹介した通りで。新居を婚約者と購入し幸せ絶頂の著者のもとに"ひょんなことから"婚約者の実家から『呪い顔』の『よん』そして新しく六番目の猫として『むー』が来るところから始まり、最初は"けなげな『犬派』"だった著者が、次第に二匹との生活にずぶずぶとハマっていく姿が描かれているわけですが。

やはり、特筆すべきなのは著者らしいホラー風味のままの【絵柄と内容のギャップ】でしょうか。思いっきり白目にシマシマズボンと怪しく描かれたパートナーのA子さん、そして"背中にドクロの模様がっ"と、こちらも恐ろしげに登場する『むー』といい、内容はほのぼのとしているのですが【絵柄がホラー過ぎて】良い意味で"自分は何を読んでいるのだろうか?"と【混乱する気持ち良さ】がありました。

一方で、最初は距離をとっていた著者が(猫が可愛すぎて)"お....おまえ....食べちゃうぞ〜っ"と猫じゃらしや、猫との添い寝にチャレンジしたりする姿や、新居や家具が次第に【猫のために最適化、カスタマイズされていく】様子は、猫好きだったら首をデスメタルみたいに激しくガクガクふってしまう位に共感する内容で。猫ってやっぱり最高だな!うわーい!と万歳したくなりました。

著者ファンの方はもちろん、"猫の猫による猫のための生活"にどっぷりな全国、全世界全ての猫好きにオススメします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?