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とにかく仕組み化 -人の上に立ち続けるための思考法-

"なぜか日本では、嫌々、給料のために働くことが美徳とされています。そんなに不満があるなら、早く成長して人の上に立ち、自らの責任において『仕組み』を変えればいいのです"2023年発刊の本書は識学シリーズ第3弾。『かけがえのない歯車』の重要性を認識させてくれる良書。

主宰するプロジェクトで、チームやルールについて考える機会があったので本書を手にとりました。

さて、そんな本書は『識学』というマネジメント法を伝える会社を経営する著者がプレーヤー向けの『数値化の鬼』マネージャー向けの『リーダーの画面』に続く3冊目として。今度は経営者"人の上に立つべき人"に向けて。仕事の型になる『仕組み化』の考え方を、しかしカタカナ用語によるビジネスモデル話ではなく『人をどう動かすか』の本質話を『責任と権限』『危機感』『比較と平等』『企業理念』『進行感』と各章に分けて、わかりやすく教えてくれているのですが。

まず、終わりにも書いてますが。今の日本社会の一見すると『一人一人に優しく』『正しそうな』流行。例えば、【組織の歯車になるな!マニュアルに縛られるな!カリスマ社員を目指せ!得意な(好きな)ことだけで仕事したい】といったキャッチーコピーになりそうな考え方が如何に愚かであるか。【当たり前に指摘していて】強く共感を覚えました。

また本書は【意図して逆】通常の経営者向けにありがちな『企業理念から話さず』ボトムアップ的な思考プロセスを経るように書かれてますが。端々に感じられる『当たり前』に疑問を持たせるテキストにも工夫が感じられ、SNSやユーチューバ−、ネット芸人達に振り回されがちな方にも是非手にとってほしいと思いました。

経営者の方はもちろん、組織の中でキャリアを積み重ねる事に迷っている方にもオススメ。

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