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モフモフはなぜ可愛いのか

"本書もまた、知見を提示し、思索をとおして、成長:『自分や自分の周囲の人たちを、より幸せにする行動や思考が向上していくこと』を促すものだと思うのだ"2024年発刊の本書は動物行動学者が『ヒトという動物』への疑問について、SNSで募集した表題含む13の問いにバッサリと回答した一冊。

個人的には猫好きとして、表題と帯のネコ写真に惹かれて本書を手にとりました。

さて、そんな本書は『ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、魚類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べている』著者が、SNSで募集した質問『親しい友人とあった時、とび跳ねたりするのはなぜか』から始まり『赤ん坊に声をかけるとき声が高くなるのはなぜか?』までの13の問いに動物行動学に立脚、現段階の仮説も交えてわかりやすく一問一答的に解説してくれているわけですが。

最初の問いへの回答が『自分の生存・繁殖に有利になり、嬉しいから』など【ヒトも野生動物の一種である】という当たり前の認識、また【ヒトも含めた種は遺伝子の乗り物である】という理解で読まないと淡白に感じる部分もありますが、個人的にはとても楽しませていただきました。

また。表題に対して『モフモフ』を2つの要素『短めの毛がぎっしり被っている』『丸っこくて、小さめであること』に分類、『ふくよかさ』の感覚や『傷つく』可能性の低さから、生存・繁殖面に有利であり【快感をを生じさせるのではないか】と仮説をたてているのですが。なるほど感もありつつ、気持ち良ければ何でもいい!と本書の趣旨に沿わない気持ちにもなったり。

人間観察好きな誰か。また人間関係に悩む誰かにもオススメかも?

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