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20代で得た知見

"真夜中、送信できなかった言葉、既読にならなかった言葉を思う。なかっことにしなかった話。なかったことにできない話を思う。私はそんな話ばかり聴いていたい。そんな話ばかりしていたい"2020年発刊の本書は様々な人の人生の断片が集められた珠玉のエッセイ。

個人的には本屋で見かけて、ふらりと手にとってみました。

さて、そんな本書は映画化もされた『真夜中乙女戦争』などで知られる若い世代の支持を集める著者が『二十代の人生は、忘れがたい断片にいくつ出会い、心を動かされたかで決まる』と数百名の方に『二十代の内に知っておいた方が良いことはなんですか』と訊ねて集めた【言葉の断片が散りばめられていて】メッセージ的な『不完全からの出発』生き抜くために必要なこと『現実に関する幾つかの身も蓋もない事実』夜を切り抜いたような『アンチ・アンチロマンチック』愛について『愛に関する幾つかの殴り書き』の計4章で構成されているのですが。

ページ毎に完結する、ポエムのさようなエッセイ集でもある本書。なので全体として感想を述べるのは難しいのですが。『言葉より行動、写真より動画、数字より情動、過去より未来、です』『優しさこそが、最強の通貨だからです』などなど、そっと寄り添ってくれるような言葉が多くて癒されます。

また、どこか『中性的なテキストだな』と感じながら読んでいたのですが。だからでしょうか?著者プロフィールにわざわざ"男"と書いていたのも新鮮でした。

夜中にスマホやネットから離れて手にしたい一冊。若い方はもちろん、かっての若者たちにもオススメ。

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