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A Place in Memory_Hironoshin Kato

なぜ人は旅に出たくなるのだろうか。

その理由のひとつに「日常から離れたい」という思いがあるだろう。 そして私たちは旅先で、見知らぬ空気、見知らぬ人々、見知らぬ食事に身を委ね 「あぁ、いま私は旅をしているんだな」と一人感傷に浸ったりする。

しかし不思議なことに、そんな初めて訪れる土地のある瞬間の風景や空気が、 自分の中に眠る日常の記憶を呼び起こすことがある。

ときに、初めて訪れた国でふと幼少期のことを思い出したり、 逆に普段の生活の中のふとした瞬間に、過去の旅先を思い出したりする。

2021年夏、いまだ私たちは旅に出ることができない。 そんな8月の終わりに私は、かつて自分が旅した記憶を探して近所を歩き回ることにした。


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VISUALとDESCRIPTIONの2冊で構成された写真集。過去に旅した様々な国で撮りためた写真と、この夏近所で撮影した写真を見比べ、どこか似ている写真を約50枚並べた。

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撮影場所や短いキャプションなどそれぞれの写真に関する文字情報はすべてDESCRIPTIONにまとめられており、VISUALと参照しながら読むことでより深く切り取られた世界の外側をイメージすることができる。


●こちらから全データをご覧いただけます。



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近所の風景の隣に並ぶのは、遠く離れた異国の風景。なのに、ふとあたかも同じ場所で撮影されたものであるかのような錯覚に陥る。

編集しながら過去の旅を大いに懐かしむとともに、早く次の旅支度を始めたくなった。


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Hironoshin Kato







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