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昔話に学ぶ《う》

今日は、

『瓜子姫』


むかしむかし、

じいさとばあさが2人で暮らしていました。

ばあさが川で洗濯をしていると、

大きな瓜が流れて来ました。

すると、

瓜は、二つに割れて、

可愛らしいらしい女の子が出て来たのです。

子どもがなかった2人は、

瓜子姫と名前を付けて、大事育てました。

やがて、

瓜子姫は、とても美しい娘になったのです。

何でも上手にできた瓜子姫は、

機織りが上手でした。

すると、そのうちに

瓜子姫の噂を聞いたお殿様が、

「ぜひ、瓜子姫を嫁にしたい。」

と言ってくるのです。

そして、

嫁入りの支度のために、

町に買い物にいきました。

その時に、

瓜子姫に

「あまんじゃくが、呼んでも

戸を開けたらダメだよ。

気をつけなさい。」

と言い聞かせたのです。

さて、一人になった瓜子姫は、

機を織っていました。

すると、あまんじゃくが来て、

「瓜子姫はいるか?

いたら、戸を開けてくれや。」

と言いました。

ですが、瓜子姫は、

「誰が来ても

開けちゃダメだと言われてるから、

開けられない。」

と断ります。

そうすると、あまんじゃくは

「指の入るだけ開けてくれや。」といい、

瓜子姫は、

指の入る隙間を開けてやりました。

すると、あまんじゃくは、

「もう少し、

手の入るだけ開けてくれ。」というので、

瓜子姫は、手の入るだけ開けてやります。

でも、あまんじゃくは

「もうちょっと、

足の入るだけ開けてくれんか?」

といいました。

瓜子姫は、断りますが、

また、

「足が入るだけならいいじゃないか。」

というので、

足の入る分だけ開けてやりました。

すると、あまんじゃくは

「今度は

頭が入るくらい開けてくれよ。」

というのです。

なので、瓜子姫は、

ダメだと言いますが、

「それでもな、頭が入ったって、

体は入らないから、開けてくれんか。」

としつこく頼みます。

そして、瓜子姫が

頭の入るだけ開けてやったので、

あまんじゃくは、

家の中に飛び込んできました。

それから、瓜子姫の着物を剥いで、

自分が着ていたボロを、瓜子姫に着せ、

大きい梨の木に縛りつけました。

そして、あまんじゃくは瓜子姫の着物を着て、

姫になりすまします。

じいさとばあさは、

あまんじゃくが綺麗な着物を着て、

機に向かっていたので、

騙されてしまうのです。

さて、あくる日、

じいさとばあさは、

あまんじゃくを綺麗に着飾って、

籠に乗せます。

すると、花嫁の籠が、

梨の大きな木の下に来ると、

「瓜子姫の乗る籠に、

あまんじゃくが乗っている。」と

カラスが何度も歌いました。

これはおかしいと、皆が上を見ると、

大きな梨の木に、

瓜子姫が縛りつけられていました。

あまんじゃくは、逃げようとしましたが、

じいさとばあさはとっ捕まえて、

着物を剥ぎ、梨の木に括りつけます。

瓜子姫は、花嫁衣裳を着せてもらって、

無事お城のお殿様の所にお嫁入りしました。

おしまい…


このお話に書かれている、

交渉術テクニック

非常に高レベルだけど多用されている

『交渉』ってどちらかといえば、

悪い人が人をだますために使う手口

のイメージが強いと思うけれど

ここには心理的な要因が隠されている

あまんじゃくは、

瓜子姫に戸を開けてもらおうと

指、手、足、頭

と少しづつ開けてもらう交渉をします。

そして、最終的には

瓜子姫は頭が入っても、

体は入らないと

だまされて戸を開けてしまう。

例えば、

詐欺の方法でも、

少しづつ金額を振り込ませて

最初は利益も付けて返せる。

少額だから余裕

なんて心が隙だらけになってしまう。

気付かないうちに

少しずつ少しずつ金額が多くなって

結局

支払った総額はかなり高額で

お金も戻ってこないなんて

詐欺の手口もあるとかないとか。

人はどうしても

大きな課題を突き付けられると

拒絶や拒否をしやすい

それが、少しずつだと簡単だと

なんとなく

大丈夫な気がしてしまって

応じてしまう。

ですがココにも心理が働いてて

最初に一度、大きい額(量)を提示して、

断られてから

少ない額(量)の交渉をされると

交渉される方は、

最初の量と比べて

少ない量はより簡単なように見えたり

少ない量を断るのは

なんとなく悪い気がしてきて

受けてしまうことが

だまされてしまうことが多々あります。


自分一人で考え込まず

まずはふと振り返って

誰かに相談したり

ワンクッション置いて考えると

冷静に判断が出来るかと思われます。


あれ?あれあれ?

じいさとばあさは

どうして嫁入りの支度までしているのに

瓜子姫ではなくて、

あまんじゃくだと

気がつかなかったのだろう?

あまんじゃくが、

いくら上手に化けていても、

大事な我が子…

違う事は分かるはず…

でも、実際には、

自分の子供の事も

表面的にしか見ていなくて

本当は心の中で何を考えているのか

分かってあげられていないかも知れない。

自分の子供だからこそ、

分かっていて当然!

100%私と一緒!

一緒でなくとも分かる!

そんなことは全然なくて

本当の心の中身まで

分かっていないことなんて多々ある

親子であっても

血がつながっていても

全く一緒なんてことはない

もしかしたら、そもそも

見ようとしていないのかもしれない。


これって支援の場でもよくある

あるあるだよね

分かっているつもり

この人はこう!〇〇!って決めつけて

全く見えていないことってある。

全然関係ない人だからこそ客観視して

ことのヤバさやそもそもズレに気づくことがある

でも、担当がこうだから!〇〇でいいの!

って勢いだけでやっちゃって

結果失敗しちゃうケース

めちゃくちゃ見てきた


親子でさえも見誤るんだよ?

他人ならなおさらじゃない?

もっといえば

夫婦でもあることなんだから

赤の他人だったら絶対だよね

決めつけってよくない

それが個人の決めつけでもだし

集団でももちろんいけない

そこには

人が動いていて生きていて

気持ちや思いも日々変化している

そこの情報を全く受け入れず

どんどんズレていく

それは決めつけているのと同意


ヒトによっても違ってくるし

日々変化している

そこを大前提として

気持ちや思いに寄り添えるように

なりたいよねぇ…


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さあクイズ♪

この表情の気持ちは何!?













正解は






眠たくて眠たくて

機嫌が悪いことを伝えたい

お風呂に入りたくない

歯磨きもしたくない

と言いたいけれど

途中で今日面白かった

友だちとの遊びを思い出して

ブッ!!!と吹き出し笑い

の瞬間でした。

結果

お風呂も歯磨きも出来ました

サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!