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昔話に学ぶ《ち》

noteを巡っていると

昔話を扱っている方はたくさんいて

僕の知らないお話もあって

非常に勉強になる

こちらの方も

面白いお話を

紹介して下さっている。

『かめのせなかはなぜまるい』

ルーマニアの昔話らしい


内容は以下…


むかし、

あるところの、

森の中に

おばあさんと小さな娘が暮らしていました。

ある日、二人の旅人がやってきて、

「パンを食べさせてください」

と頼みました。

二人は粉をこねてパンを作ります。

大きなかたまりと小さなかたまり、

もちろん、

大きなかたまりが自分のものです。

布をかけて蒸しあげると、

小さなかたまりの方が、

ずっと大きくふくらんでいました。

おばあさんは、

大きくふくらんだ方を

自分のものにしようと思います。

二つのかたまりを天火で焼きました。

焼きあがったところで出してみると、

自分の分と思った大きな固まりは

半焼けで小さくなっていました。

それなのに小さな固まりは

こんがりきつね色に焼きあがっていました。

なんだい。これは。

見ず知らずの旅人に

美味しいものをやることはない

おばあさん、

上出来のパンを

戸棚にしまい込みました。

それから、床に粉を伸ばす板を置き、

その上にうずくまり、娘を呼んで

「粉をこねる桶をかぶせておくれ。

 旅人に

 『おばあさんは出かけました』と言って、

 小さなパンをおやり。

 あとで二人で

 おいしいパンを食べられるからね。」

二人の旅人が戻ってくると、

娘は

おばあさんに言われた通りに話しました。

すると旅人は

「そういうことなら、

 おばあさんは、今いるところに、

 いつまでも、そのままでいるがいい。」

と言い残して、

行ってしまいました。

二人の姿がみえなくなって、

家に戻り、

娘はおばあさんの隠れている桶を

取り除けようとしました。

ところが、桶は取れません。

そればかりか、

ねりこの板も

おなかにくっついてしまいました。

かわいそうにおばあさんは、

シワだらけの顔をのぞかせ、

小さな手と足を、横から突き出して、

ただ、のそのそと、はいまわるだけでした。

おばあさんはカメなってしまいました。

木の葉や草の葉を食べて

生き続けるようになりました。

おしまい…


怖い話や…

なんちゅうシリアスホラー…

ちょっとジメッとした

日本の和ホラーな感じもある...

こんな話がルーマニアにあったとは...

亀は万年って言ってね

長生きの象徴であるけれど

まさかそれって

重々に反省をせえという意味ですか

自戒の念を込めてって言葉もあるけど

ヒトは経験したことで学びを得

二度と同じ失敗を行わないように

と自分自身に刻み込むことで

成長することが出来る

カメにされたお婆さんは

他人に伝えることも出来ないし

自分自身でやり直すことも出来ない

なんともまぁ慈悲心のない

至極卑劣な残虐なる仕打ち

少々過酷や過ぎませんか…

でも、実際そうよね。

ミスした後に

それを取り戻す

チャンスがあるかどうかなんて

正直分からない。

たまたまやり直せたり

たまたま取り返したり

しているだけで

リカバリーが出来るかどうかなんて

結果でしかないし

それまでは机上の空論でしかない。

チャンスがあるかどうか

誰も分からない

だからしない

となると、何も起こらない

今回のお話も

二人の旅人からすれば

パンを焼くために

他人を頼ったら

姑息な手段で

パンを盗られた話

かもしれないが

おばあさんからすれば

美味しいパンを得るチャンスを

得られなかったばかりか

カメにされてしまった話

行動しないと分からなかったし

パンを得てしまったら

また次同じことを

してしまってたかもしれない。

いや。これは常習犯の匂いもする

娘が同じようにならぬように

学ぶことが出来たという意味で

ありがたい話として語り継がれるのかな

チャンスって

皆平等とされているけど

あるようでないようで

不確かなものだとも思う

昔話・物語は

ほぼチャンスを得たお話ばかり

こうも都合よく

物語が繰り広げられることばかりじゃない

桃太郎も桃が流れつかなければ

丁度いい加減で桃が切られなければ

犬やサルやキジに出会わなければ

それぞれのチャンスがなければ

成功してなければ

結果ハッピーエンド

にはならなかっただろうし

バッドエンドであったとしても

カメにされたわけじゃなければ

生きていれば

やり直すチャンスはある

動いてたらどうにかなる

考えるのはそれからでも遅くない

合言葉は

カメにされたわけじゃないんだから

結果よければ全てよし

とにかく行動あるのみだ

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サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!