紙パ

有名ブランドの型紙。

お客様のお客様から支給された紙のパターン。
僕のお客様はとっても素晴らしい工場さんなので
世界的に有名なブランドさんからのお仕事も多数請け負っています。

なので、とってもラッキーな事に
僕は超有名ブランドの型紙を見る機会に恵まれます。
今回も有名ブランドさんから紙のパターンが支給されて、
それをデータ化すると共に、工場さんに合わせた状態にする。
という仕事を頂きました。

工場さんに合わせた状態にする。
というのは、パターンに対する書き込みや縫い代の話で、縫えない状態でなければデザインに関しては変更はしません。(勝手に出来ません)

例えば今回で言うなら、
パターンには殆ど書き込みが無く、
パターンだけ見てもどんな仕様なのか
分からない状態のパターンでした。


なので、ステッチ線を記入したり、
ロック始末や巻き縫いなど、縫い方の指示を書き込んでいきます。


縫い代で言うと、
巻き縫いなど独特な縫い方をする場合は
縫い代の付け方が下記画像のように変わってきます。

その縫い方はミシンの問題で、
縫い代は固定されてしまいますので、
間違えている場合は変更が必要になります。

また、ロック始末の場合でも
インターロックか、オーバーロックか、
でも縫い代が異なる事があります。

更に言うと、
インターロックに関しては工場さんによって
縫い代の巾が違ったりします。
(ミシンの問題)

因みに、
インターロックというのは簡単に言うと、
地縫いとロックを一緒に出来るロック。
オーバーロックは
ロックのみ。

といった、感じで思ってもらえたら大丈夫かと思います。


ほかにもラッパと呼ばれるアタッチメント?的な物を
ミシンに付けて縫う場合があるのですが、(ベルトループなど)
その、ラッパに関しても工場さんによって
縫い代が異なる事がほとんどです。

パターンに対する書き込みに関しては、
めちゃくちゃしっかりした仕様書があれば
そこまで問題にはならない事も多いですが、
仕様書よりもパターンを見て縫いたい。
という工場さんも結構あるので大切な事だと思います。


今回の仕事は手直しをしている。
といっても
ステッチと仕様の書き込みと縫い代変更しただけです。

今回は海外からの支給パターンですので
ステッチや書き込みに関しては
手引きのパターンだった事もあり、
仕様書で見てほしいって事だったのかなと感じています。
縫い代もALL 1センチで付いていたので
調整して下さい。という含みがあったのかもなぁと感じました。

実際僕がマスターから型紙作らせてもらう時でも、
畑違いのアイテムや、海外生産で作る仕事が稀にあります。
そういった場合は、
いつも通りやっといて。
もしくは
ALL1センチで付けといてくれたら良いよ。

といった曖昧な指示の時もあります。
(本当は勉強の為にキッチリ教えて欲しい)

なので、支給パターンを引いたパタンナーさんが
良い悪いとか言う気はサラサラ無いのですが、
マスターパターンを引く方に知っておいてもらえたら
嬉しいなぁと思い書かせて頂きました!

僕はこんな風にパターンに書き込みしてるよってのを
書くのも良いかもですね。

本日も最後まで読んで頂きありがたき幸せです。
ありがとうございました!

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