雑記2023/09/15 鳩、飛行機雲、虹

 バイトに行く時、鳩がいた。この日は最近にしては朝が涼しく、陽があたってぽかぽかとしていた。そんな陽だったからか、鳩が日向ぼっこをしていた。日光浴をしていたと思われるが、とても気持ちよさそうに片方の羽だけを広げていた。およそ2mほどの距離にいたが中々近づいてもこちらに気づいていない。真横を通らなければならないため50cmほどまで近づいたところで、やっとこちらに気づいたらしく、いじらしく羽をしまい、もぞもぞと横に歩いて避けていった。飛んで逃げなかったのは随分人馴れしているなと思った。可愛かった。

 別日。
 歩いていると飛行機の轟音が聞こえた。上を見るとここらではあまりみない低さで飛んでいる飛行機がいた。雲を抜けたあとに飛行機の羽から尾を引くように風を切っている様子が見えた。空気の流れが雲によって可視化されているのだろう。珍しいものを見たなと思っていることあることに気づいた。
 「最近、飛行機雲を見ていないな」と。ここ数年、大学入ってからあまり飛行機雲を見ていない。なぜだろうと歩きながら考えているとこんな理由が浮かんできた。コロナとかで飛行機の運行数減ったのかな。――そんなわけない。いくら運行数が減ったからって、そんな毎日見るものでもない飛行機雲の目撃頻度が落ちるだろうか。それに最近は外出需要も上がっており観光客も増えている。それこそ最近は見る頻度が上がっていないとおかしい。そしてなんて主観的すぎる考察なのだろうと自己嫌悪に陥った。
 刹那、過去に書いたnoteを思い出す。『なぜ人はうんちを踏んでしまうのか』という記事のことだ。詳しくはこの記事を読んでほしいのだが、この記事でも書いた通り私は普段、地面との水平を0°とした場合-15°~0°くらいの目線で生きている。これは幼い頃かというとそうでもない。多分、高校くらいから下を向きがちになった気がする。中学までは毎日のように外で遊び、外で部活をし、どこかにでかけたりしていた。しかしそれ以降様々なことがあり下を見て歩くようになった。それに今どきスマホを見れば下を向き、外に出ることが極端に減り、PCを触る……。そりゃ空を見上げる機会も激減する。そうすれば自然と飛行機雲を見ること減る。客観的に考えればこういう結論に至ったのだ。

 別日。
 バイト中、外の倉庫で資材整理をしていると夕立に遭った。作業の一時中断を余儀なくされて休憩していると少しして、晴れ間がのぞき、雨も弱まりさあ再開するぞと外に出たときに、飛行機雲のことを思い出した。「いい感じに日が出てるから虹が見えるんじゃないか」と思い、空を見渡した。沈み始めた日の反対側の空に薄っすらと見えたのだ。虹が。
 やはり、最近空を見上げていない。見上げれば案外そこにきれいなものや、面白いものがあるのかもしれないなと、思ったのだった。
 最近、空見上げてますか?

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