ネプチューン

極楽とんぼ・加藤浩次のラジオにネプチューン・名倉潤がゲスト出演した際、リスナーのメールをきっかけに名倉が話したネプチューンに関する話が、書き留めておきたくなるほど面白かったので、以下書き残しておきます。

<リスナーからの質問>
〜ネプチューンってホリケンさんがネタを考えてるって聞いたことがあるんですけど本当ですか?〜

名倉「考えてますよ。」

加藤「...まじで?」

名倉「うん。」

加藤(メールの続きを読む)「んで、そのとき、案をプレゼンするとき、名倉さんは理解できますか?」

名倉「ンフフフフ(笑)」
  「いや、これな。」

加藤「うん。」

名倉「ネプチューンの本は俺と泰造しか分かれへんねん。」
  「多分、街角で拾っても分からへんねん。何書いてあるか分かれへん。」

加藤「え、じゃあ俺が読んでも全然分からないんだ?」

名倉「分かれへん。」

加藤「え、どういう状態で持ってくんの?ホリケンは、それ。」

名倉「いや、台本としてよ?」

加藤「もう、セリフにちゃんとなってんの?」

名倉「ま、ツッコミはほとんど俺任せやけど。」

加藤「あー、ボケのパターンを書いてる感じだ。」

名倉「そうそう。」
  「初めは俺も書いてたんや。」

加藤「うんうん。」

名倉「ケンの方がダントツにオモロイねん。ほんで俺、『ジュンカッツ』(名倉の元コンビ)のときは書いてたやん。」

加藤「だってお前書いてたもんな。」

名倉「うん。」
  「『ジュンカッツ』のときは芝居みたいやねん。」

加藤「あー、うんうんうん。」

名倉「現象で笑かしたいねん。分娩室の前にいるお父さん二人の会話とか、、、」

加藤「うんうん。」

名倉「そういう状況で書いてたけど、そんな状況要らんねん。設定とか。分かる?」
  「あのー、(ホリケンが)書いてきたんが "セクシーポリスメン" やで?」

加藤「ブハハハハハ(笑)」

名倉「設定と、ネタのタイトル(笑)」

加藤「それ面白いなぁ(笑)」

名倉「そやろ?(笑)」
  「"セクシーポリスメン" やねん。」

加藤「アタマに "セクシーポリスメン" って書いてんだろ?」
  「そら読みたくなるわなぁ、、、」

名倉「しかも、ポリスでもなんでもないんやで?」

加藤「アハハハハハ(笑)」

名倉「神社を守る警備員の話やねん。よくよく考えたら。」
  「よくよく考えたらよ?設定なんかなんにもないんやで。」

加藤「それな、元々フローレンスで泰造とホリケンがやってたでしょ?」
  「それ、二人はそういうふうにネタを作ってきたワケじゃん。」
  「お前がさ、潤がさ、途中から入ってきたときに、それどう理解しようとしたの?理解できた?最初っから。」

名倉「いや、だから。アレやねん。あのー、ツッコミって、出来上がったもんにツッコんだらアカンやん。」
  「例えば、ガチョウに『なんでガチョウやねん。』って言わへんやろ?」

加藤「うんうん。」

名倉「それも考えながらツッコんでたのよ。」

加藤「、、、そうか。」

名倉「だから、はじめ突け放しながら "見てる" っていうこともツッコミじゃない。」
  「なんでも『なんでやねん!』って言うたらええもんでもないから。」

加藤「やらしといて、な。」

名倉「やらしといて。だから俺がおることによって、普通の人がおるから見やすくなるようにしようと、、、」

加藤「うんうん。」

名倉「だから、なんでも理解させようってするん辞めようって。」

加藤「でも、ネタ作ってるホリケンがネタ中にアドリブとかバンバン入れてくんだろ?」

名倉「あの、、、入れへんねん。ケンは。」

加藤「まじで!?」

名倉「ケンは、、、」

加藤「自分の "セクシーポリスメン" に自信持ってるから?(笑)」

名倉「いや、自信持ってるからじゃなくて。」
  「ケンは大概、台本通りやねん。」

加藤「、、、あ、そう?」

名倉「うん。泰造がたまにセリフ間違えて違うこと言うぐらいやねん。」
  「だから、俺は練習の時にホンイキでツッコまへんから、本番でバーって伸ばすから。」
  「それでこう、、、変わっていく感じやね。」

加藤「あ、そうなんだ!」

名倉「ケンは基本的にはもう、アドリブはほとんどない。」

加藤「へー!」
  「だって、めちゃイケにさぁ、ホリケンとか一人で来た時、台本なんか無視してるよ?アイツ(笑)」

名倉「いや、それでええねん。」

加藤「アイツ、勝手なことやってるよ?(笑)」

名倉「アイツは、そのめちゃイケの台本じゃなくて自分の台本が出来上がってて。」
  「それでやってるから。それでええねん。それが正解やねん。」

加藤「アハハハハハ(笑)」
  「嘘ォ...流れ無視じゃん...みたいなこと何回もあるから(笑)」

名倉「いや、まぁ、、、」

加藤「アレを泳がせなきゃいけないんだよな?」

名倉「そうそうそうそう。」
  「だから泳がしすぎて、一時ツッコミが下手になったんやもん(笑)」

加藤「アハハハハハ(笑)」
  「タイミング逸して?(笑)」

名倉「タイミングを待たな。ずーっと待ち続けてから、待って待ってツッコむとか多いから。」
  「普通のこう、、、ちゃんとした人と絡むと、待ち過ぎんねん。」

加藤「あーそうかそうか。」

名倉「だから、そこ、そっちのほうがね、、、」

加藤「あー、ホリケンスタイルのツッコミになりすぎたってことだな?」

名倉「そう。ケンと泰造と合わしてネプチューンっていうのを確立することによって、違う人との早いボケ?『ここで終わらしたほうがええんや。』っていうのを待つようになってもうたんや。」

加藤「悩んでんなー、色々(笑)」

名倉「対応すんのにな。」

加藤「ホリケンが作ってんだねー。」

名倉「そうやで。」
  「いや、もう天才的やで。」
  「考えられへんことを考えてくんねん。」

加藤「それさ、潤にさ、なんかボケんじゃん?ホリケンが。」
  「『名倉、、、ちょっとそのツッコミじゃなくて、こういうふうにツッコんでほしいんだけど』って言うことはあるの?」

名倉「ほっとんどない。」
  「ツッコミはもう、信頼してくれてる。」

加藤「へぇーーーー。」

名倉「だから、台本になんとなくツッコミ書いてるけど、、、」

加藤「何で書いてくんの?パソコンで書いてくんの?手書き?」

名倉「汚ーい、手書きで(笑)」
  「しかも、分からへん場合、絵のレクチャーがあんねん。(笑)『こうする』って(笑)」

加藤「絵コンテ描いてきてんだ!(笑)」

名倉「絵まで描いてある。泰造の動きとか。」

加藤「へぇー、面白いなぁ!(笑)」

名倉「面白い。だから、ケンはホンマに誰にもないタイプ。」

加藤「だって今でも二ヶ月に一回、新ネタ作ってんでしょ?」

名倉「だから、楽しぃてしょうがない。」
  「昔やと、何回も練習せなアカンかったけど、ネプチューンは一回ケンのネタ見たら二時間練習したらもう、完璧にできんねん。なんとなく覚えればいいから。」

加藤「でも同じネタになんないでしょ?なかなか。」

名倉「なにが?」

加藤「二回目やるとか、三回目やるとかになってくると。同じネタをね?」

名倉「だから、同じネタを同じようにボケて。っていうのは、無い。」

加藤「まぁ、そうなるわな。」

名倉「同じタイミングでボケて来ーへんから。」

加藤「そうだな。んで、ニヤニヤしてんだろ、ホリケンは。」
  「ホリケンが考えてるんだ。コレ面白いねぇ、、、」

名倉「面白いで。」

加藤「泰造は?」

名倉「泰造は別に、あのー、本の中で自分でセリフで、、、だから役者って感じやな。」
  「セリフで言うて、広げていってる。」

加藤「あー、なるほどなるほど。」

名倉「アイツが、泰造が一番付け加えていってる。」

加藤「コントのキャラクターに入って、、、」

名倉「その声で、どう言うたらオモロイやろとか。」

加藤「なるほどなるほど。」
  「だから、役者タイプだね。演じるタイプ。喜劇役者の方だね。」

名倉「そうそう。」