LUNLUNフェスの何が問題だったのか
あむそる(@pksygomtg)と申します。トレーディングカードのオタクです。
先般(5/5、日祝)に開催されましたLUNLUN Festival 2024におきまして、
・アーティストに対する背任行為
・来場者、大会参加者に対するあまりにも杜撰な対応
が運営より散見されましたので、その告発を目的とした投稿です。
本イベントはMTG(マジックザギャザリング)に関連したイベントになりますが、ゲーム自体に詳しくない方や、アーティストの方々がご覧になる事も考慮し、専門的な用語の使用は避け、補足を入れる等わかりやすく記載いたします。
その前に…
Q.どうして3週間も経ってから公開するの?
A.①
「運営からメールが来た話」にて後述しますが、運営からの返信が来るのを待っていた為、時間がかかりました。
②
イベント終了直後、運営にコミッション対応等でカードを預けておられる参加者の方や、抽選&オークションに参加されておられる方が多くいらっしゃったかと存じます。
本記事を公開することで、例えばアーティストから運営側に対して何らかのアクションが発生し、参加者の不利益になるようなことがあってはならないと判断し、少し様子を見ることにしていました。
③
運営が体調不良であると開示したこともあり、その直後にこれを公開するのも些か不憫に思って公開を見送っていました。②の通り、それが原因で更に体調が悪化し、参加者に対する業務が滞るといったことは私の意に反するので、それを避ける目的がありました。
④
私としても時間を置けばほとぼりが冷めるのではないかと思っておりましたが、そうはならなかった為です。
本イベントの「運営」、「LUNLUN」の定義
本記事においては
「運営」=「法人格、企業としてのLUNLUN」
として記載します。
※代表個人格を指して「LUNLUN」と呼称されるケースもあるようで紛らわしかったのですが、私にその意図は無く、あくまで上記の通りとなります。
では、本題に移ります。
参加権購入の段階
抱き合わせ販売の疑惑
本イベントは様々な形態で参加権が販売されました。
私が参加した戦イベント(MTGのカードの大会)にエントリーするには、15000円を支払って下記の戦箱というセット商品を購入する必要がありました。
これ、「入場券」と「当日使うパック」は全然理解できるんですが、その他の商品を抱き合わせて販売するのって、法的にどうなんでしょう?
いや、アウトじゃん。
これが例えば、*他のMTGのイベント(リンク先参照)で行われているように
「参加権単体でも販売するけど、アドオンで購入するとお得になったりするよ」
みたいな話なら納得です。
むしろその独禁法の問題をクリアし、かつ主催と参加者がwin-winになるために他ではそのような参加形態をとっている認識です。
この時点で
「コンプラに対する意識が低い運営さんなのかな?」
と思っていましたが、その嫌な予感が的中(後述)するとは…
イベント当日
戦イベント(大会)の開始時刻が購入ページの記載と食い違っていた
イベント参加権(戦箱)の購入ページ(現在は削除)上には、12:30開始と記載されていました。
私が会場に入ったのが12:20。
しかし受付を済ませると、もう何やら始まっているご様子。
私がスマホで購入ページの記載を提示し、
「この記載を見てきたんですけど」
とジャッジに相談したところ、時間の延長をもらうことができました。
大会としての進行上はこれで問題ないのですが、
「運営からの謝罪が無かった」のは、かなりいただけない対応です。
大会に使える時間が人によって異なるのは大会の公平性を欠きますし、イベント全体としての進行にも差し支えます。
それが明確に運営の責任であるならば、謝罪が必要なのは言うまでもありません。
購入を高圧的に急かされた
大会のラウンド開始時、参加者限定のアーティストプルーフ(以下AP)の抽選がアナウンスされました。
その時点で順位の高い人から順にスクラッチカードを削り、当たりが出た人から優先的に商品を選ぶことができるというものです。
私はこの時点で1位、かつ当たりを引き当てたので、その旨を運営に報告すると、
「どれにしますか?」
と尋ねられました。
(いやいや、さも当然のように「どれ?」とか言われましても、実物がないんじゃ選びようがないじゃん…)
と思いつつ、
「ラインナップってどうなってますか?」
と質問をすると、運営は「あーもう早くして」と苛立ちを見せつつ、購入できるリストが記載されたパネルを持ってきました。最初から持ってくればいいのに...
このパネルには「当日公開」と書かれた記載があり、
(いや当日なんだから当日用のパネル作れよ…)
と思いながらも、
「この当日公開のやつってなんですか?」
と当然の質問をすると、運営は「あーもう早く決めて」と苛立ちを見せつつ、実際の商品が入ったショーケースに私を案内しようとしました。
この間にもスクラッチの開票は続いていたので、私は後続の人の迷惑にならないように購入リストのパネルは他参加者に預け、その実物を見に行きました。
見終えて戻ってくると、運営から
「はいじゃあもうあなた当日のやつでいいね?」
と高圧的に、勝手に決めつけられました。
定食屋のメニューに「日替わり定食」があって、注文の時に「本日の日替わりは〇〇です」って言われなかったら、今日のそれが何かを訊くのは普通ですよね?
聞いたことも無いような料理だったので説明を求めたら食品サンプルを見に行かせられ、席に戻ったら
「はいじゃああなた日替わりね」
と言われた。違うのにしようと思ったのに。みたいなかんじです。
伝わりますでしょうか、この理不尽さ。
(続き)
私「いや、こっちの…あ、リスト失礼します。これで」
運営「AとBあるけど」
私「AとB…?」
運営「早く決めて」
私「うーん…A…」
運営「はい、Aね」
私「AとBでそんなに違いって無いですよね?」
運営「はいもうダメはいこれ後でレジ持ってって買ってね」
…いや、何この運営?
アーティストの作品展で、1点物の作品の購入を検討する際、コンシェルジュが上記のような対応をしてきたと想像してください。
そんな対応する運営に、自身の大切な作品を預けたいアーティストなんておらんでしょ…
私はAPを絵画と同様の芸術作品であると認識しており、その貴重な購入権がピックアップされた中から1つだけとなれば、その購入選定には慎重になって当然です。
大会の進行もあるので運営が急ぐのも理解はできますが、それならそもそもラウンドの開始前にやるなよって話ですし、しきりに選択を高圧的な態度で急かされ、非常に不愉快な思いをしました。
実際、作品展等ならもっとじっくり鑑賞してから購入するかどうかとか決めますよね?
客に対しても、アーティストに対しても、作品に対しても、敬意が無さすぎだと感じました。
賞品の授与で意味わからんほど待たされた
この大会の優勝者にはAP2枚セットの作品が贈呈され、
2~9位にはアーティスト当日描き下ろしのエフェクト付きラバーマットが贈呈されることになっていました。
幸運なことに、私は優勝し、APを頂けることになりました。
結果、3時間待ちで。
しかも、
・どのくらい時間がかかるか
・どのような形式で授与されるか
についての事前アナウンスが一切なく、会場を離れて食事等の休憩に行ってよいものか、いつ戻ってくればいいのか、ジャッジでさえ把握していない状態でした。
※ジャッジは何も悪くありません。むしろ残る必要が無かったのに景品授与までジャッジも(おそらく自主的に)残っていた為、私から見ればジャッジも被害者です
もちろん、アーティストの方が素晴らしいエフェクトを賞品に描き込むのに時間がかかることは理解しており、そのアーティストの方も何も悪くありません。
ただし、
と、およそ来場者の時間の価値を全く考えていないような運営の放置っぷりでした。ありえんわ。
金券がAPの購入に使えなかった
本イベントの入場券は2000円分の金券として物販で使用できるとアナウンスされていました。
大会終了後、前述の当選したAPの会計をしようとしたところ、
「APの購入には使えないです」
と言われました。
そんなことはどこにも書いてなかったのに。
これ明らかに景表法違反じゃん?
と思いつつ、まぁレジの人にゴネてもしゃーないのでゴネずにAPの会計済ませ、2000円分はおとなしく他の商品の購入に使いました。マジで納得いかん。
APの抽選&オークション参加に追加課金が必要だった
特大ホームラン級の運営の背任行為がこれです。
当日のイベント会場にはAPの抽選とオークションに参加するためのQRコードが掲載されており、これを読み込むと、
「抽選やオークションに参加するには、アートの会(月額500円のサブスク)への入会が必要です」
との旨が記載されていました。
そんなことはこれまで私が目にしたイベントの参加要項のどこにも記載されておらず、そのQRコードを読み取って初めて知りました。
むしろ、イベントの抽選&オークションの触れ込みとしては「参加者限定」としか書いていなかったはずで、入場券を購入して当日行けばそれ以上の条件を付さずに参加できるものと解釈して当然です。
※事前の告知において、アートの会に入る必要がある旨が「ここに記載されていたよ」という情報があればご提供ください。
まぁ、そのアートの会とやらが月額500円で納得のいくサービスを提供してくれるなら、入会の余地もあるかなとは思います。
どのようなサービスを提供しているのか、見てみましょう。
いや、サービス概要ふわふわしすぎでしょ。
「思っております」って、何?
要は、イベントを開催して「来た人は抽選&オークションに参加できるよ」とだけ宣っておきながら、そのAPを出汁にしてよくわからんサブスクに誘導した、と。
いや、詐欺じゃん。
参加者もそうですが、アーティストの方々ってこれ、追加でアートの会への参加が必須になる事って事前に知ってたんでしょうか?
もし知らなかったとしたら、さすがに度が過ぎます。
アーティストの方々が知ってたとしても、参加者に黙っていた(少なくとも運営のサイトや告知ポスト上には記載が見受けられなかった)時点でやり口が非常に悪質です。
私はこのやり口とサービス概要に納得がいかなかった為、抽選とオークションの参加を見送りました。参加費返して。
【追記】当日の入場にチケット確認無し
情報提供頂きました。ありがとうございます🙏
確かに、再入場の時ですら入場券チェックされた覚え無いわ...そもそも物販で使ったら回収されるし...
「抽選やオークションが目的なら、正直に入場券を買った人がバカをみる状況だった」、これは確かにその通りだと思います。
(私の場合は大会参加権に入場券が組み込まれていたので、この視点は慮外の発想でした)
イベント終了後
運営からメールが来た話
イベントが終わって、私は下記のようなポストを投稿しました。
このポストを見たと思わしき運営から、下記のようなメールが来ました。
はい、恐怖でしかないんですが、解説します。
①個人情報関連法に違反している疑いがある
文中において、LUNLUN(運営)側は
と記載していますが、私のアカウント名(@pksygomtg)と、このメールが送られてきたアドレスは、明確に異なります。LUNLUN側のこの記載内容は嘘です。
では、どうしてアカウント名とは異なるアドレスにこのメールが送られてきたのでしょう。
そのアドレスは、イベント参加権を購入するために使用したアドレスでした。
それはつまり、LUNLUNの通販サイト上におけるイベント参加権の購入者情報からアドレスを取得し、X(Twitter)上の情報と関連付けたということに他なりません。
LUNLUNにプライバシーポリシーやコンプライアンスといった企業倫理の考え方は、毛ほども無いといったところでしょうか。
そんな企業に住所・氏名・電話番号知られちゃってるんですよね。怖すぎません?
この文面で寄越すなら、普通にDMで送ればいい(DM常に解放済み)のに、わざわざ個人情報を漁ってメールで送ってきた意味が皆目わかりません。
②どこが?
文頭で感謝までしてる奴が、攻撃しとるわけないじゃん。「ちゃんとやれよ」って言ってるだけで。
③何が?
とのことなんですが、「中傷」の意味を確認してみましょう。
私のポスト上に「根拠のないこと」ってありますかね?
この記事に書いてることが根拠なんですけども。
④およそ企業のアドレスから送られてくるメールの文面ではない
文面見れば一目瞭然です。
名前のとこ以外、ほんとに手加えてないですからね?
あの文面でメール送ってくるの、企業としてさすがにどうかしてます。
どのような返信をしたのか
本記事で書いてきたようなことをしたためて、
「それでは、その顧問弁護士とやらや警察の方に、本イベントで運営がしでかした事についてもきちんと確認してもらってくださいね」
というような文面を返しました。
需要があれば、個人情報黒塗りで全文公開します。
最後に (ぜひとも大会の賞品にAPを)
昨今の日本人絵師の断続的登用により、徐々に盛り上がりを見せる国内のMTGアート界隈ですが、
本件の運営のようなあくどい杜撰な体制のもとに消費者が不利益を被ったり不快な思いをするのは、看過できません。
アーティスト各位におかれましては、AP等の販売形態に苦慮することと存じますが、
ご自身の大切な作品を提供するに際しましては、より一層の慎重な委託先の選定・販売形態の検討をお願いいたします。
それから、今回のイベントのように
「大会の賞品としてアート作品を贈呈する」
という試み自体は、MTGのプレイヤー兼アートのファンとして非常に嬉しいものでした。
カードゲームのアートイベントにおいて、大会の戦績に応じてアート賞品が提供されるというのは非常に合理的です。
特にAPについては、この頒布形式が一般的な選択肢のひとつになってほしいと切に願います。
アーティスト、イベンター、ショップ各位におかれましては今後のご参考まで、ぜひとも本形式をご検討ください。
(一例として
・1位から順にリストの中から欲しいAPを自分でピックアップして贈呈
・1位はfoil+スケッチ、2位は通常+スケッチ、3位は通常+サインなど
さらに、大会の賞品限定の特殊な加工を施す等して、かつSNS上で入賞者発表を行う等すれば、自然な形で作品に足が付きますので、転売対策としてのトラッキングが容易になり得ます)
(開催形式は今回のイベントと同様に「シールド」でお願いします。
当日に引き当てたカードのみで即興でデッキを作成するという、カードの保有資産に左右されず、ルールさえ知っていれば誰でも参加できる形式になりますので、非常に公平性が高いフォーマットです)
まだまだ未成熟な日本国内のMTGアート界隈ですが、今後関連コンテンツを楽しんで行くにあたり、イベントとしての在り方を皆様と一緒に考える、本記事が何か一つでもそのきっかけになれば幸甚です。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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