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カスタムロボ交流サーバー1周年の振り返り


カスタムロボ交流サーバーの運営を開始して1年が経過。
参加者は間も無く300名に到達しようとしている。
自動対戦募集botやランク戦などのコンテンツも充実した現在、毎日多くの対戦が行われている。
この1年という節目に、当サーバーの歴史を振り返るべく筆をとった。

※サーバー参加者向けの記事となるので一部身内ネタもあります、ご了承下さい。

1.カスタムロボV2配信発表

2022年10月、Switchオンライン+追加パックの発表に伴い、同パックでのカスタムロボV2の配信が確定した。


長年待ち望んだゲーム、復刻とはいえ流石に鳥肌がたった。
しかしその時、まず私が思った事は、カスタムロボというゲームは、

触れた事がある人は多いが、本気でやり込みたいと思っている人は少ない。

つまり、対戦できる環境を整えてまで真剣にやる人は少ないのではと予想したのだ。
バーチャルコンソールの仕様からオンラインでのランダムマッチは恐らく設けられないだろうことも容易に予見できた。

上記の理由から、配信開始後に訪れる問題点として

①気軽なオンラインマッチがないため盛り上がらない
②身内同士が集まってせいぜい1ヶ月程度、懐かしんで飽きる
③対戦募集サーバーが乱立し、ただでさえ少ない人口が分散する

これらを懸念した。
そして予想は的中し---。

2.サーバー設立

懸念していたオンライン対戦仕様は予想通りだった。
この仕様上、スタートダッシュに失敗すれば絶対すぐに廃れる、そう思った。
私自身、カスタムロボというゲームを細く長く遊びたかった。
このバーチャルコンソールの配信は、今まで環境に恵まれず埃を被っていたこのゲームを楽しむ最後のチャンスだと思った。
そこで決めた、

全カスタムロボプレイヤーを自分のサーバーへ統合しよう

そうすれば私がもう遊び相手に困る事はない。
人口統合による気軽なフリーマッチの実装、コミュニティの発展、強固な界隈基盤の構築、メリットは大きい。

もう一度カスタムロボに夢中になれる場が欲しい。

一念発起でディスコードのサーバーを設立し、カスタムロボ関連のツイートをしているアカウントにひたすら直談判すること500件程、配信数日で瞬く間にメンバーが増えていき…

私の望んだ対戦環境がそこにあった---。

3.サーバー理念

良質な対戦環境は良質なコミュニティにあり。
私の望む体験環境を確立すべく民度の統制を図る。

①サーバー入室は全て鯖主の招待制
これはサーバー入室のハードルが上がる制度であるが、それと同時に「赤の他人に挨拶してまでカスタムロボを遊びたい人」「赤の他人にも挨拶ができる人」を事前に篩に掛けることができるのだ。
事前に、最低限のコミュニケーションが取れる人のみが通過してくる。

②誰もがいつでも気軽に利用できる環境
「今日は久しぶりにフラッと立ち寄るか」そんな軽い気持ちで利用できる場所作りを目指したい。
逆にいえば、過度な身内感、排他的な雰囲気はコンテンツの寿命を縮める。
カジュアル勢に寄り添い拡張していくことこそが、寿命を伸す方法だと信じている。

③未来予想図
当初の未来予想図では

・極限まで簡略化したフリーマッチの実装
・毎週開催の定例大型大会
・初心者限定マッチの実装
・レート戦の実装
・節目毎にイベントを開催

等、ガチ勢もカジュアル勢も飽きさせないコンテンツの展開を構想に、このゲームを長く遊べるよう先の先を想像しながら満を持してサーバー運営を開始した。

そこは夢にまで見たユートピア---。

4.サーバー設立初期

設立初期が一番楽しかったなぁ、とバリバリの思い出補正が掛かる程には楽しかった。
各々の地元最強、ロボキチが集まり、談笑し、みなで対戦考察して毎日のようにダイブに明け暮れた。
私の望んだ対戦環境、まさに「ロボステーション」がそこにあったのだ。

かくして24時間対戦相手に困らない環境がここに生まれた。

設立初期はまだまだガイドラインが甘く、目まぐるしく増えていくメンバーへの対応、必要なチャンネル設置、対戦部屋のパンクなどにあたふたした事も今となってはいい思い出である。

そして、毎日のようにダイブし、みんなで試行錯誤していく中、ある大会が開催された。
初の大型オンライン大会、リスナー20万人超えの配信者、シンさん主催の「グレートロボカップ」である。

エントリーが始まるやいなや、あっという間に定員64名が埋まったことに驚き胸を躍らせたことを今でもよく覚えている。
そして開幕、サーバーメンバー達が優勝を狙い、目をギラギラしせながらダイブした矢先、

そこには古のコマンダー達が待ち受けていた。

グレートロボカップには古のコマンダーが名を連ねていた。
優勝したのはカスタムロボ界のレジェンド「ガリチョンポ」さんである。
私たちの想像を超えるプレイングで圧倒する姿に誰もが魅了されたであろう。
当時、サーバーのボイスチャットで大興奮したのもいい思い出である。

ガリチョンポさんと言えば、虎視眈々とカスタムロボオフ会を主催し記録を続け、その対戦会の様子は15年以上前のモノも閲覧することができる。

私個人としても

ガリチョンポさんの対戦動画
カスタムロボV2対戦考察ノート

が青春のバイブルであったため、そこに名を連ねる古のコマンダー達の試合を時を経て生で見ることができ、非常に満足度が高かった。

そして、この大会への参加、古のコマンダー達との出会いが、サーバー発展への大きな起爆剤に---。

5.サーバー成長期

5-1.古のコマンダー達との出会い

グレートロボカップを終え、古のコマンダーの強さを目の当たりにした私たちのモチベーションは最高潮に。
カスタムロボを楽しむに止まらず、もっとこのゲームを解りたい、強くなりたい、そんな熱気で溢れかえっていた。
そしてこのタイミングである出来事が起こった。

古のコマンダーの逆流入---。

20年来カスタムロボを嗜んできた所謂「古参勢」から当サーバーへの参加希望が多く届いたのである。
私としては、彼らのことを認知していたものの、既に確固たるコミュニティを保有しており、それを新参者の私が掻き乱すことは失礼に値すると心得ていた、故に触れずにきた部分であった。
その古参勢の方から直々に申し出があったのだ。
まさに天の恵み、幸甚の極み。

しかしながら嬉しい反面、古参勢と新規勢の「価値観の違い」による間隙の発生を、鯖主として強く懸念していた。
当時のサーバーの雰囲気といえば和気藹々とみんなでカスタマイズや立ち回りを試行錯誤を繰り返す日々であった。
そこに「答えを知っている」古参勢の流入は、その雰囲気を崩しかねないと、そう考えていたのである。

だが、それは杞憂に終わった。

細心の注意を払いながら、その交流を静観、要所で気になる点は恐縮ながらやんわりと指摘していった。
ただその大筋は私の心配とは裏腹に、古参勢は新規勢に歩み寄り、新規勢の求めるニーズに合わせた発言、立ち振る舞いに心がけてくださっていた。
そして新規勢の実力向上に大きく貢献した

古参塾

の開催。
古参勢の方々がタクマ塾をもじり「◯◯塾」と題した、コーチング部屋を連日建てて下さったのである。
そこでは嫌味なく、手取り足取りカスタムロボのいろはを学ぶことができ、まさに塾に等しかった。
これによりサーバー民の実力が一気に向上し、さらなるモチベーションに繋がっていたことは間違いない。
圧倒的感謝。

5-2.第1回ポケレッドカップ

一方その頃...
私といえばグレートロボカップの傍ら、ある闘争心が芽生えていた。

俺にだってこのくらいの大会開催できる。
やってやる...。

謎の闘争心だったが、ゆくゆくはウィークリー大会を開催したいと考えていた事もあり、シンさんのグレートロボカップに熱狂しているみんなの姿をみて、先を越された、俺だってやろうとしてたんだ、という謎の敗北感からくる闘争心でメラメラしていた。
そして、考えるよに行動だと言わんばかりに、下準備もしないまま

第1回ポケレッドカップ

の開催を決定した。
禁止パーツは青春のバイブル対戦考察ノートを参考(まるパクり)にし、ステージについては数が多すぎた為、カジュアル勢でも遊びやすく且つある程度戦略性を残せるよう【6ステージカウンター制】を採用した。
現行ルールの基盤である。

しかしなから大会開催を決定したものの私は、配信経験はおろか、配信機材も持ち合わせていなかった。
全てが初めての経験だった。
その傍で人集めに駆けずり回り、どうにか満員御礼64名が集まった。
初の大型大会主催、初の配信、初めてだらけの中であったが運営スタッフに転じて下さったpppjさんの助けもあり、大きなトラブルもなくなんとか無事に閉幕することができた。
大会自体は非常に盛り上がり、古参塾に足繁く通った新規勢の成果発揮の場でもあった。
構想時に描いた毎週開催を同規模で行う事は難しかったが、月1回の定例大型大会、実力発揮の場としてのポケレッドカップが誕生した瞬間である。

5-3.全国大会

第1回ポケレッドカップの準備をしている最中、一本のメールが届いた。

大会に賞金1万円寄贈します!
あと、東京で全国大会やりませんか?

そう、誰を隠そうノーチャンス山田さんである。
ほぼ初対面でこのメールを受け取った私は、

何言ってんだ?新手の詐欺か?

と思った。笑
しかしながら山田さんのことを調べる程に心からカスタムロボを愛している人物であることがわかり、これを快諾。

余談だが、カスタムロボのレギュレーションを調べる際に必ずヒットするこの画像、皆さんも一度は見たことがあるのではなかろうか。


実はこの画像、かつてオフ会を執り行う際にノーチャンス山田さんが作った代物である。

少し逸れたが、以上のように

・古参勢の逆流入により、実力向上ができる環境
・定例大型大会ポケレッドカップの誕生
・全国大会という大きな目標

この3つの起爆剤により、カスタムロボを本気で遊び尽くしたい所謂「やる気勢」の定着化に成功したのである。

この時、既にサーバーメンバーは200人に到達しようとしていた。
しかし、ここで設立当初から私がずっと気にしていた問題点と真剣に向き合わなければならなくなったのだった。

エンジョイ勢のカスタムロボ離れ---。

6.V2ビギナーズ発足

やる気勢の定着化が進むにつれ訪れる問題

・エンジョイ勢との実力格差
・常駐のやる気勢による身内感

が浮き彫りとなった。
たまに対戦募集をすればボコられてつまらない、ライブ部屋は【いつものメンバー】が常駐しており入りづらい、エンジョイ勢には居心地が悪い、このような問題が顕著に現れ始めた。

まさに設立当初懸念していた事態が発生したのである。

この問題には常に目を光らせていた故、いち早く察知する事ができた、これには1秒でも早く手を打つことが先決であると考え、設立当初から構想していた

V2ビギナーズ

を未完成のまま急遽実装に移した。
V2ビギナーズとは、

①初心者のみが参加できるレート戦
②VCはOFF、煩わしいやりとりは一切なし
③シーズン毎にレート上位者が卒業
④やる気勢は卒業を目指して奮起
⑤毎シーズンやる気勢が卒業していくので、エンジョイ勢はより初心者同士でマッチしやすくなる

という根幹システムで対戦する初心者向けコンテンツである。
今となっては思い出深い人も多いのではなかろうか?

しかし問題点は「未完成」という部分、このコンテンツの根幹であるレーティングシステムが一切完成していなかったのだ。
私自身、プログラミングできない、WEBページも作れない、マクロ関数もわからない、とこの手のスキルは皆無であった。
しかし早急にカジュアル勢の救済をしなければコンテンツとして廃れてしまう。
そして苦悩の末、私は一つの結論に至った。

全部俺が手動で入力すれば良くね?

そう、力技である。
かくして欠陥を抱えながらのV2ビギナーズが発足した。
後に、この力技が自分自身の首をエグいほど絞めるとも知らずに---。


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と、ここまで僅かサーバー設立1ヶ月の出来事。
ボリュームが多すぎる為、いったん今回はここまでです。

次回は激闘!V2ビギナーズ編突入?

7.次回予告


やめて!ビギナーズマッチで高空スナのドルフィンコンボでコメットを焼き払われたら、闇のゲームでロボと繋がってるコロコロの精神まで燃え尽きちゃう!

お願い、死なないでコロコロ!

あんたが今ここで倒れたら、ホバーさんやジェミニさんとの約束はどうなっちゃうの?

ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、グラビコンボでTMZFに勝てるんだから!

次回「コロコロ死す」ダイブスタンバイ!

※ジョークです。笑

8.この記事を読まれた方へ

もしこの記事を読まれて

「久しぶりにやりたくなった!」
「カスタムロボやってみたい!」
「サーバーへ入りたい!」

という方がいらっしゃれば、

まで気軽にご連絡下さい、まだ見ぬコマンダーのご参加、心からお待ちしております!

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