ちょっと納得いかないこと、と、それに関する自分の先行き。
北千住にある、とても使いたかった場所B。
中川さんの展覧会に借りようと思って、様子を窺いにでかける。
会場には担当者はいない。カフェの人に聞いたら、HPからアクセスしてとのこと。
借りたいんですけどと、メールで連絡をすると、一度見に来て下さい、と、招待をしてくれた。催し物があるときは、必ず立ち会っているので、その催し物の日だったらいつでも…打ち合わせできる、ということだったので日にちを指定して、出かける予定にした。
飴屋法水のパフォーマンスを何度か見ているので、場所はよく知っていた。数日前に、その日は用事ができて行かれなくなったので、Zoomで打ち合わせしたいとメールがあった。Zoom苦手なので、いらっしゃる日にまた伺いますよとメールを返したのだが、戻ってこない。暫くすると、何日かの候補をあげたZoom会議の日程が送られてきた。
直接会いたいという項目はスルーされていた。けっこう緊張しながら(超苦手)打ち合わせをして、会場あいているところを二ヶ所押えた。2階のギャラリーを11月、24年2月に地下の大きなスペースを借りる約束をした。で、契約書送りますKからとスタッフの名前が告げられた。
しばらくそのまま放置された。8月の末のこと。若い人がやっているから、この打ち合わせだけでやっちゃうのかなと…実際には契約書って、申込書の類いで…それですますのかな、当日交わすとか…と、思いながら、チラシを作る時期も迫ってきたので、またメールをして、地図を貸して欲しいというのと、このままで本契約で良いんですかと、連絡。うんともすんとも行ってこない。なのでこれは、本当は貸したくないので、こっちが諦めるか、ぶち切れるのを待っているのかなぁと思って諦めようとした。だが、もうスタッフ組もしているし、作家たちもやる気満々に準備中だ。困ったな。
こっちが爺だと思って本気にしていないのかも…と、スタッフに連絡をいれてもらうことにした。うちのスタッフから連絡があって、電話もでないし、メールも戻ってきません。確認して下さいと二日後に言われた。電話は現場にスタッフがいなくて、メールだけだから…と伝えながら、もう一度、契約書を下さいとメールを入れたら、その二日後にスタッフのKから遅くなりましたと、契約書が送られてきた。展覧会までもう一か月を切っていた。
契約書、覚書と、注意書きがたくさんあって、当日、会場に入るスタッフは意思の疎通をちゃんとして、情報共有をしてください。これ必須ですみたいな念書みたいな契約書。打ち合わせの時に大まかに話した感じとは違う、細かい細かい上から目線の契約書。
あ、こりゃ駄目だっと思ったので、Kに本契約はしませんとのメールを送った。しーん。もちろん詫びのメールも了解のメールも戻ってこない。こういうことなんだな。今どきは——。で、だいぶたって最初に交渉した人(この人しか交渉していないけど…)からメールが来た。Kから今日、契約をしないということを伝えられました。申し訳ないと。そしてその二時間後くらいにKからメイラーが壊れていて迷惑かけましたと。8月から10月までずっとメイラー故障?今日、直ったの?この間、契約書送ってきたときは、一瞬、だけメーラーが使えたってことね…。
長い今年後としていると、嘘の言訳は大体分かる。それで相手の人間の質も大体分かる。もう遅いんだけどね…。
で、これを書きながら思ったのだけれど、パフォーマンスが行われる場所の打ち合わせを、メールだけで(一度Zoomしたけれど)やり取りして本番にまで行くというのは、僕にはちょっと難しい。大体からして、顔合わせれば、現場の力量とか、態度とか、能力は把握できる。たぶんスタッフのKを見たら、やらないと思う。近々珍しい、社会化度ができの悪い大学生レベルだから見たら事前に分かると思う。(ちょっとだけ自信はない。最近の若い子は低い能力を隠せる物言いとか雰囲気を醸し出せる。要するに見抜けないことが多い…)肉体表現を肉体表現の場で行うのに対面できないというのはどんなもんだろうかと思う。少なくても僕は苦手だ。
ただし飴屋法水は、そんなスタッフの悪さとか関係なく、もの凄く素晴らしい舞台をここでやっている。飴屋はもの凄く人に強いし、ちょっと駄目だろうというような人間に対しても能力を鼓舞させる魅力とオーラをもっている。まぁ自分と人間のレベルが違い過ぎるので、仕方がないが、これからもし何かをやっていくんだとしたら、北千住Bのような状況にあっても力を発揮できる、何かを自分につけないとならないということだ。うーん。どうしたら良いんだろう…。