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新学期子供たちとの初めての出会いをちょっと工夫してみませんか?

新型コロナウィルスの影響で引き続き休校の学校も少なくありませんが、
大半の学校は今週から新学期に入るかと思います。

そこで私がかつてやった取り組みをご紹介します。
特に新規採用や異動して初めて担任する学級では有効かと思います。

今年の担任は「ちょと」ちがうぞ!!と思わせよう

前日までに児童の机上にこんな紙を置きました。
(拡大印刷したものは黒板に貼っておきました)

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これだけで子供たちは教室に入り、
始業式の担任発表まで「ワクワク感」が高まります。


そして担任発表があり、
初対面の先生なのでちょっと子供たちは苦笑い(笑)

始業式後教室に戻ります。
(私が勤務した学校はすべて始業式と入学式が同日に行われていたので、入学式の後教室に戻ってからの学級活動についてお話します)

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教科書配布を終えて一段落したら、初めて出会う子たちを見まわします。

そしてゆっくりと
「みんないい顔で先生の話を聴こうとしているね!!素晴らしい!!でも『あと一歩意識すると200万点かな?』」
と言うと子供たちは姿勢を正します。すかさず、
「先生が『姿勢をよくしなさい』と言わなくてもできるんだね!!今年1年楽しみです」と言います。

そして前日に配布した紙のことについて話します。
「先生は魔法使いではないので、みんなの願いを100%叶えることは約束できないけど、願いを叶えるツボは教えます。ただしこれから言う『約束』を守らなければできません」とし、黒板に書きます。

その約束とは・・先生ならわかりますよね(笑)
〇友達と協力する、友達を大切にする
〇失敗は「ダメ」ではないけど、失敗をもとに変えようとしない人はダメ
〇一度やり始めたことは最後までやり通す



黒板に板書した後、連絡帳を出させ、
「では今書いたのを丁寧な字で連絡帳に書いてください」
と翌日の予定も含め、連絡帳に書かせます。
(当然雑な字で書いた子は書き直しをさせますが、さすがに始業式の日はみんな緊張して丁寧です笑)

なぜ連絡帳に書かせるかと言うと、
それは親が必ず見るからです。


親も今年の担任が誰か?気になるところですよね。
連絡帳に書くことで、「今年の先生はこんなことを考えているんだ」とか、
「今までの先生とは違うね」と思わせることです。

最後にこの日の宿題を出します。

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この自己紹介は後ほど朝の時間などの「スキマ」時間で活用します。
(このことはまた改めてお話します)

また、こうした宿題は学年が低いほど親子でやるでしょうから、親も興味をもつことも想定しています。

今年は式終了後、手洗いなどアフターフォローの時間や、
そもそも時間の短縮もあるかと思うので時間をかけてやるのが厳しいかもしれませんが、もしよろしければ今後のために参考してください。


追伸
〇この手法は次年度は使えません(汗)大規模校ならまだしも、小規模校は「机の上に何かプリントが置いてあったら片野だよ」になるからですね(苦笑)
〇「願いが叶うツボを教えます」と言ったの後日家庭訪問で保護者から「今度の先生は私たちに『願いに叶うツボ(壺)』を売りつけるみたいだと言ってましたが( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」と複数の家庭で言われました。そんな教育公務員がマルチ商法なんてしませんよ(爆)

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