見出し画像

今更Windows XPをセットアップする(2024年)

レトロゲーマー悩みのタネ、Windowsのバージョンが上がりすぎるとゲームが起動しなくなる。特に95/98世代のゲームはNTカーネルのXP以降では極端に互換性が下がる傾向にあり、海賊版防止のディスクチェックが強めなゲームは更に難易度があがる。Safedisc等のプロテクションはドライバー自体に脆弱性が見つかったことで数年前から無効化されている。これはオリジナルXPのイメージからドライバーデータをコピペしたとしてもOS側が弾く徹底ぶり。回避策の詳細はググれば出てくるのでここでは省略

【OSイメージについて】
ライセンスがデジタル管理されるようになり、特にメーカー製PCであればライセンスキー自体が存在しなくなったため現在はOSイメージがMS公式サイトに落ちている。ただしXP時代は「リテール箱」に入っていたCDを紛失したらアウトで、そもそもディスクが手元にない状態で再インストールすることを想定していない。そのため実物を用意すること。
嬉しいことに一般人にとってもはや使い道のないOSのためオークションサイトなどでは数千円で出品されることも多くなった。

【ライセンス認証について】
インターネットで認証はセキュリティ的に危険すぎるので、基本は電話。
ウィザードに表示された0120-xxxにかけるだけで自動音声から認証可能。以前はプロダクト確認IDをダイアルボタン入力できたが、最近は自動音声の質問に対し生の声で音声入力しなければいけなくなった。何かBotで大量に不正認証している輩でもいたのだろうか?いずれにしても2024年現在もアクティベーション可能。

【サービスパック】
無印XP版はセキュリティが低く、2000年初頭当時でも設計が無責任すぎると批判が多かった。Windows 95時代のように3年おきにノンビリ新OSを販売するようなペースは許されず、次々に来るセキュリティ危機に対応することとなった。当時Windows Vistaは2004年ごろに出す予定だったらしいが、まずは現役のXPに集中するべきとなり延期。それを挽回すべくセキュリティや最新機能をマシマシにして戻ってきたVistaは当時の流通スペックよりも大幅に重いOSになってしまいXPが益々延命されることになった話は有名。
SP3が最終版だがいきなり無印→XP3は上げられない。無印→SP2→SP3の順に進める。
Microsoft Update Catalogからexeを落として使う。
尚、Internet Explorerについては絶対に使わせないという意思なのか、わざわざカタログサーバーからデータが削除されており今から入れることはできない。その代わりWindows Media Player 11については現在もダウンロード可能。

次にDirectX。ゲームによっては最新版を入れるように求められるので、初めから最終版を入れておく。こちらはCatalogではなく現行のMSサイトからもってくる。「DirectX End-User Runtimes (June 2010)」
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=8109

おまけでPDFを見れるようにAdobe Reader 11を入れておくのもいいだろう。AdobeがXPで入れられる最新版Readerのexeを現在も公開している。https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/install-reader-x-windows.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?