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奇跡


どうも、すこすこです。

お久しぶりのnoteです👋

新型コロナウイルスの影響でブンデスリーガは中断し、どうなってしまうのかと思いましたが全試合を消化し無事シーズンを終えることが出来ましたね。


今回は私の愛するクラブ「ヴェルダーブレーメン」の今シーズンについて長々と話していこうと思います。

クソみたいなシーズンでしたよ。


19/20シーズンの順位表を見てみましょう。

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(画像はブンデスリーガ公式より)

ブレーメンは16位でシーズンを終え、無事残留する事ができました👏👏👏👏👏



ここからが本題です。

今シーズンのブレーメンに何があったのか? なぜ名門は苦しんだのか?
残留までの軌跡を振り返っていきましょう。


1.目標はヨーロッパ

昨シーズンは一桁順位でフィニッシュしたブレーメン。ヨーロッパリーグはあと一歩だった。
大エースクルーゼが退団したくらいでメンツはほとんど変わらずヨーロッパの舞台を目指す発言をしたコーフェルト監督(ブレーメン指揮官)。
この発言が後々黒歴史になる事を誰も知る由もなかった……。

2.移籍市場(夏)

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ヨーロッパの舞台を目指すならそれなりに補強は必要だ。

昨シーズンの終盤に決まったフュルクルグ(写真左上)
10番を背負うことになったビッテンコート(右上)
右サイドバックのラング(左下)
念願の実力者CBトプラク(右下)

守備陣の補強が必要だったが獲得したのはラングとトプラクのみ。そして高さが足りないブレーメンにとって最大の補強と言えるフュルクルグ。

不満はたくさんあった。

3.移籍市場(冬)

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冬にはまたまた実力者がやってきた。
本来なら夏にするべきだったアンカーの補強、フォクト
得点力不足を解決するためにゼルケを。

補強のメンツだけ見たらヨーロッパリーグ出場してそう(棒読み)。

4.地獄の始まり 怪我人続出

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今シーズンのブレーメンは怪我人が止まらなかった。計18人怪我をし、最大で同時に11人離脱したことも。

バウマンSD「多くの選手にとって、夏の準備期間中のトレーニング負荷が強すぎた」

ヨーロッパリーグを目指す事もあり、負荷をかけすぎたのだ。一時はCB全滅で本職0人で形成した事も。満足のいくスタメンを組む事が出来ず監督は頭を悩まし、離脱者が復帰してもまた他の選手が怪我と負の連鎖が続きに続いた。

5.残留争い -前半戦-

開幕戦のデュッセルドルフに1-3、第2節のホッフェンハイムに2-3で敗北。開幕2連敗、複数失点と苦しいスタートをきったように思われたがその後のウニオンベルリンに2-1、アウクスブルクに3-2で勝利。日本代表大迫勇也が大活躍。

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第3節のアウクスブルク戦では昨シーズンに並ぶ3点目をマークし、チームを勝利に導いた。2試合3ゴールとMOMにも輝き大活躍。


だが、そこからチームは沈み始めた。

第5節のライプツィヒ戦で0-3の完敗、その後のドルトムント 、フランクフルト、ヘルタベルリン、レヴァークーゼン、フライブルクに引き分け5試合連続勝ち点1とかなり痛い状況が続いた。残留争いを覚悟した。
グラードバッハ、シャルケに負けた次の試合、ヴォルフスブルク戦ではビッテンコートとラシツァのゴールでなんとか競り勝ち9試合ぶりの白星を。 

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今シーズン3勝目を挙げた。

良い流れのまま最下位のパーダーボルンに勝つはずだったが、まさかのATに失点を許し敗北。次節のバイエルン戦はもちろんぼこぼこにされ(痛くも痒くもない)。 

そして、第16節には地獄が待っていた。まさかの同じ残留争いをするマインツにホームで0-5の完敗。 

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(水曜の朝っぱらから…)

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試合後ファン、サポーターに謝罪するためにスタンドへ。ホームで、しかも残留争いをしてる相手に完敗は許されない。

流石に次のケルン戦は負けたりしないよな?


負けました……。


残留争いしている3チームに敗北。前半戦だが流石に降格を覚悟しました。

6.残留争い -後半戦-

後半戦初戦、デュッセルドルフにはオウンゴールでなんとか勝利したもののその後の6試合は負けが続き(途中のポカールではドルトムントに勝利。なんでやねん。リーグで勝てや)降格が現実味を帯びてきた。第25節ヘルタ戦、開始10分で2点決めブレーメン復活の予感がしたが試合が終わってみれば追いつかれ希望も何もない状態に。

そして、その試合の後からブンデスリーガが中断した。
約2カ月、長い中断期間を開け再開後初戦vsレヴァークーゼン。絶不調のチームは長い中断を挟むと調子が戻るらしいが、ブレーメンはそんな事はなかった。いつも通りぼこぼこに。

だが、ここから降格圏チームの意地を見せた。

次節フライブルク戦で1-0、グラードバッハに0-0、シャルケに1-0と強豪相手からも勝ち点を獲得した。
その後の2試合は負けたものの、第31節のパーダーボルン戦では5-1の圧勝。

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クラーセンの喜びをみよ。

バイエルン戦には0-1で敗れたものの惜しい試合だった。試合終了間際の大迫のヘッドを止めたノイアーがチートすぎました。
残り2試合、絶対勝たなければならない中マインツに1-3で敗北。これで自力残留がなくなりました。終わったと思いました。

それでも入れ替え戦の望みにかけて、ブンデスリーガ最終節ケルン戦勝つしかありませんでした。16位入れ替え戦に入り込む条件は16位デュッセルドルフがウニオンベルリンに負け+ブレーメンが勝利またはデュッセルドルフが引き分け+ブレーメンが4点差以上で勝利。でした。

そのデュッセルドルフの対戦相手には元ブレーメンのクロースとウジャーがいて、彼らは古巣ブレーメンを助けるために絶対に勝つと言っていた。

キックオフからブレーメンはエンジン全開でゴールラッシュ。試合が終われば結果は6-1の圧勝。本当に4点差つけて勝利したのだ。一方、デュッセルドルフはウニオン ベルリンに0-3で敗北。先制点を決めたのが元ブレーメンのウジャー。まさに感動モノの映画のようだ。

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なんとかブレーメンは入れ替え戦へと望みを繋いだ。

8.プレーオフ -残留へ-

プレーオフはブンデスリーガ2部3位のハイデンハイム。

ブレーメンホームでのプレーオフ1回戦は0-0の引き分け。ハイデンハイムの硬い守備を前に全く攻めきれず完全にしてやられた1回戦。

ハイデンハイムホームでのプレーオフ2回戦では、開始早々相手DFのミスを誘い幸先よくブレーメン先制。
残り10分耐えれば残留だ!って思った85分、ハイデンハイムが1点を返し(アウェイゴールの差でまだブレーメン残留だったが)、分からない状況に。

マジで全身から汗が止まりませんでした。

それでも諦めなかったブレーメン。バルテルスの粘りからアウグスティンソンが押し込みAT4分に残留を決める2点目を決めた❗️(このまま終われば完璧だったのにPKで1点返されるぽんこつぶりを発揮したことは内緒)

つ、い、に。

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この瞬間、ブンデスリーガ残留が決まりました🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌🙌

9.リーグワースト

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・守備

今シーズンのブレーメンの守備は酷かった。
高性能自動ドアと言われており、毎回開く。
失点数が2部降格が決まったパーダーボルンの74に次いで2位である。ブレーメンとケルンが69失点。(ちなみに王者バイエルンが32失点)。 特にセットプレーからの失点が多くリーグワーストの記録も。ブレーメンファンは相手チームのコーナーやフリーキックになると汗が止まりません。そして、きれいに失点します。


・攻撃 

得点数は42とリーグ14位でまあまあな気もしますが、パーダーボルン戦とケルン戦の大量得点で荒稼ぎしただけで攻撃力皆無チームでした。守備も攻撃も絶望的。
(ちなみに王者バイエルンは100得点)

・ホームでの成績

ホームでは2勝で、勝ち点は9のみ。なかなか勝てませんでした。

・アウェイの成績

6勝(4分7敗) で、勝ち点22です!! 

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写真どちらもホーム戦ですが、アウェイユニフォームを着ています。アウェイでの勝率が高いことからホームでもアウェイユニ着れば勝てるんじゃね⁉︎ って事で。
実際ケルン戦(写真左)では6-1の快勝です。
幸運のアウェイユニフォームですね。


10.HISTORY

もちろん明るいニュースもあります。

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ブレーメンは最終節(vsケルン🐐)でブンデス通算1900試合目達成しました。バイエルンの1874試合、ハンブルガーSVの1866試合より多く、ブンデスリーガ最多でした。とても歴史を感じます。2部に落ちてはいけないクラブなんです。


11.ミラクルトリオ

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ミロトラシツァ、大迫勇也、二クラスフュルクルグ。

最終節にしてようやく組めたこのトリオが半端なかった。 開幕戦からはラシツァが怪我、その後はフュルクルグが怪我と最終節まで3人が揃うことはなかった。

高さのあるフュルクルグが競り、ラシツァが運び、大迫が決める。そしてこの3人は前節を自由に動き回り入れ替わるため全員にゴールのチャンスがある。それぞれの特徴が活き、最大火力が出せるトリオであった。

これが最適解であるが、このトリオは解体され二度と見ることはないだろう。

12.伝説の終わり

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ブレーメンのレジェンド、41歳のクラウディオピサーロが引退。

🏆 -ブンデスリーガのタイトル6つ

⚽ -197ゴール (あと3ゴールでブンデス通算200点てした😢)
🦵 -490試合(公式戦は663試合)

プレーオフ試合直後にピサーロを胴上げして祝福した。彼の偉大なキャリアに幕を閉じることになった。

🙌🙌CLAUDIO PIZARRO🙌🙌


13.フロリアンコーフェルト

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ここまで苦しんだシーズンを送りながらも最後までコーフェルト監督を信じ続けたブレーメン。

監督交代組がみんな勝ち始め置いていかれた時期もあったが、彼を信じたことが残留に繋がったのかも知れない。
シーズン途中、#kohfeldtout のタグも出てきて正直僕も解任して流れを変えるべきだと思っていました…。

来季もコーフェルト体制でいく事を発表したブレーメン。ドイツ年間最優秀監督に選ばれた実力を見せつけて欲しい。



14.同じ過ちを犯さない為に

来シーズンは苦しみたくない。
補強で失敗した。練習で失敗した。何もかも失敗したシーズンだった。同じ過ちを犯さないために。この辛いシーズンを思い出し、来季以降強いチーム作りをしていって欲しい。



今シーズン、多くの人がブレーメンを応援してくれました。興味がある!って方いれば、ぜひ一緒に応援しましょう📣。 


おわり。