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放送大学を休学してAIIT単位バンク生にシフトした話


はじめに

この記事は「社会人学生 Advent Calendar 2023」の12/17分の記事として執筆したものです。

自己紹介

IT業界に生息しています。
学歴は情報系専門卒(学士相当の課程)&経営情報系の学士です。

社会人学生歴は以下の通りです。
これに至った経緯や感想を書いていきたいと思います。
2022年10月:放送大学 情報コース編入学
2023年10月:放送大休学
 同上:都立産技大(AIIT)単位バンク生をスタート
2024年4月:AIIT 情報アーキテクチャコース 入学予定

放送大学

入学理由

2022年10月から放送大学の情報コースに入学していました。
入学当初は「専門学校を卒業してしばらく経つし、仕事に関わりの大きい情報系科目を学びなおそう!」という、ありきたりな理由です。
他には帝京大学の通信課程も検討したのですが、利便性や入学手続きの容易さ、体験談の多さで放送大を選択しました。

実際にやってみて

3年次編入、全科履修生として入学し、これまで17単位を修得しました。
初歩からの数学や、情報コースの導入科目、その他科目もいくつか履修しました。
・数学
数学はもともと苦手&高校が普通科ではなかったという事情もあり、「初歩からの数学」の単位を取るだけでも苦労しました。
(1度受験をパスし、履修登録した次の学期に単位認定試験を受ける始末…)
正直「今から数学を1から勉強しても、実務で使えるレベルには到達しないだろう」「高校から理系だった人に今更太刀打ちできない」と痛感し、初歩からの数学以上の科目は履修困難と判断せざるを得なかったです。
・情報コース導入科目
冷静に考えると当然ですが、専門学校の内容とだいぶ重複していました。
(「卒業した専門学校のカリキュラムが充実していた」ことを再認識)
入学前にシラバスをもう少し読み込んでおけばよかったのですが、
「学費を払って試験を受ける」ことで強く実感を得られたと思います。
やっぱり身銭を切らないと分からないものがあります。
・他コース科目
「人間にとって貧困とは何か」や「暮らしに活かす不動産学」などを履修しました。
これは純粋におもしろかったです。
AIITが落ち着いたら色々と雑多に履修しようかなと思っています。

休学した理由

一言でいうと「放送大を続けて、学費を計約40万払ったとして、2個目の学士を取るより、修士が欲しいな…」という思いが積もってきました。
そこで情報系の大学・大学院を調べると、浮上してきた候補がAIITでした。
放送大は退学でもよかったですが、前述の通りせっかく入学金を支払っているので、休学にしました。
(無料で最大4年間休学でき、休学中も学生証を更新できます。)

AIITにシフト

AIITを選んだ理由

色々と先人の体験談、ブログを読んだ結果、「IT業界に身を置いているのであればAIIT情報アーキテクチャコースがよさそう」と思いました。

高度職業人を対象にしたカリキュラムで専門職修士を取れるため、IT技術者がその内容を学びなおしたり、知らない分野を新たに学びたいと思った場合にはAIITが一番と感じました。
情報工学専攻ではなく、情報システム専攻である部分は要注意かと思います。

そして圧倒的なメリットは雇用保険の「専門実践教育訓練給付金」が受けられることですが、ここはいろいろな方がブログで言及されていますし、公式サイトにも詳述されているため詳細は割愛しますが、
ざっくり書くと、入学時・修了時に雇用保険に入っていれば(≒民間企業で働いていれば)学費の70%相当額が支給されるものです。実質40万円前後で修士が取れるのはあまりにも魅力的でした。

入学前に科目履修生として履修・単位習得できる「単位バンク生」制度があるため、そちらを先に利用することにしました。

単位バンク生の感想

今年度3Qに3科目、4Q(本記事執筆時現在)に2科目を履修しています。
フルリモート(ハイフレックス型と呼称)で受講でき、科目によっては事後
の録画視聴でもOKとされているので非常に柔軟でした。

3Qは3科目中2科目で「5」、1科目が「3」という評価で、無事単位を取ることができました。

ちょうど3Qの途中に出願時期が到来したため、これなら何とかやっていけそうと判断し、受験を決めました。

受験・合格

第2期の社会人対象特別入試を受験しました。
プレゼンテーション資料、自己推薦書などの準備は正直かなり大変です。
(各科目のレポート類に追われながらの作成になりました・・・)。
受験を半年後にして単位バンク生向け入試を受ければよかったか・・・と思いつつ、出願を進めました。
プレゼン試験もうまくできた自信はなかったのですが無事合格し、来春から正規入学することになりました。
これから受験や入学を検討する方は、できれば科目履修生から、単位バンク生向け試験を選択し、受験負荷を軽減することをお勧めします。
(科目履修生の学費は給付金の算定対象外になるなど、メリデメはあります。入試要領や履修手引きは公開されているのでよく読んでおきましょう)

まとめ

レポートや試験が大変と思うタイミングは正直ありますが、楽しく受講できています。
(科目履修生向けの案内が薄めだったり、システムが慣れないと分かりにくかったりする部分もありますが…。学費の安さ等考慮するとやむを得ない。)

学生の立場で社会人が学べる環境があるのはとても面白いです。
同じ内容を社会人経験がないころに履修していても、きっとこの感想にはならないでしょう。
興味のある方は単位バンク生として1科目からでもスタートできるので、是非やってみると良いかと思います。


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