見出し画像

大人のバレンタイン

 今日は記念日といえば中途半端なので、いつものブログはお休みにしよう。たまには、余暇も必要だ。
 1970年に流行ったラジオでパックインミュージックという番組が人気だった、そのなかで、セプテンバー・バレンタインという記念日が提唱された。女性から告白していい日がなるなら別れを切り出してもいい日もあってもいいだろうという主旨らしい。
 あくまで私の感覚だが、世の中のたいていのことは、だいたい男性が悪いのだ。それなのに、女性が悪い男に引っかかっているのに、なかなか別れない。そこで義侠心が働く。新たな出発を後押しするような内容で、とても良いと思う。
 沢田研二の「勝手にしやがれ」が流行った頃であるから、男性は黙って受け入れるか、寝ている間に出ていけという覚悟が整っていたのかもしれない。この「勝手にしやがれ」という曲のタイトルは、ジャン・リュク・ゴダールの「À bout de souffle」の邦題からつけられたようだ。ヌーベルバーグの代表作である。ヌーベルバーグは映画の文法を壊したと評される。即興演出や、ジャンピングカットといった技法などなどが散りばめられている。
 フランス文学専攻だった私は、映画ヲタの助教授に、フランス映画を強制的にみさせられた。さらに、”アメリカの夜”という宝田明が映画の技法を紹介する深夜番組を友人の薦めで見ていたので、なんとなく、凝った技法であることはそれとなくわかったが、ちょっと理屈っぽいようにも感じてもいたのだ。いまでは、アメリカの夜もヌーベルバーグも見直そうとは思うのだが、なかなか・・・・ハンフリーボガードにあこがれてもいなければ、洒落な格好にも興味がないのだから、つまりは縁がないのかもしれないと諦めている。

画像1


 商売柄、酒の種類を覚えたものの、当時は、バレンタインもバランタインも区別がつかなかった。

 そういえば、ジャズの名曲に「My Funny Valentine」がある。多くのアーティストが演奏しているが、ボーカル入りなら、チェット・ベイカー。インストロメンタルなら、スタン・ゲッツとJJジョンソンの録音(1957年)が好きである。

 My Funny Valentineは、女性の男性への愛らしい眼差しと心情を歌っており、”Each day is Valentine’s Day”となんとも、しおらしい。
 男はそんな女性の心に甘えてつけあがるものである。
 
もしかしたら歌が恋愛のルールをつくるのかもしれぬ。
いずれにせよ門外漢なので、私に語る資格はない。

 パックインミュージックでは、8月25日をサマークリスマスという提唱もしている。夏にもクリスマスのようなイベントが欲しいとのことであった。

人間は孤独に弱い動物なのかもしれない。

 季節外れに同じ構造の物語なり、記念日を、、、ということなら、Epoの「12月のエイプリルフール」という唄の歌詞が秀逸に思えるが、昔話ばかりすると若者に嫌われてしまう。

------------------------------------------------
<来年の宿題>
・ 特になし
------------------------------------------------
●表紙の画像
 竹内まりやの「September」
”セプテンバー そして九月は セプテンバー さよならの国”と歌詞にある。(画像はお借りしました)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?