見出し画像

アマチュア無線の日

かなりマニアックな趣味だ。
太平洋戦争中にはアマチュア無線は禁止であったが、
昭和25年の7月29日に復活した。

よくきくフレーズがCQCQ・・・
こういったコールサインがいろいろあって、決まりごとが多い。
ルールを厳格に守る人たちの高尚な趣味である。

さて、マクルーハンの話を先日書いた
新しいメディアが出ると4つの変容が起きると、マクルーハンはいう。
すなわち、強化・反転・回復・衰退だ。テトラッドという。
活版印刷が与えた例のとおり、良いことばかりではなく、反転・衰退も発生してくるのである。(時期はわからない)
例えば車の登場で、馬は衰退した。という感じだ。
しかも衰退するのは一つの要素だけではない。人の脚力だって衰退したのかもしれないし、安全だってそうだ。ガソリン使用量への波及だって大きい。
 強化や反転についても、スマホはいいことばかりではない。スマホゲームのせいで、親子喧嘩が家庭に増えたかもしれないし、家族の食事中の会話も少なくなったのかも知れない。視力が落ちてしまった人もいるかもしれない。
 テトラッドというフレームワークも予測する知恵がないと役に立たない。
スマホのカメラの性能が上がっても、一眼レフは残っているし、携帯がポケベルを駆逐したようには強化・衰退がなされていないが、チェキは”回復”したとも言える。プリクラは私には分析不可能(笑)。
 新しいメディアは、実に複雑な様相を呈して世の中に広まり、一方で回復するメディアもあるものである。

われわれはバックミラーを通して現代を見ている。われわれは未来に向かって、後ろ向きに進んでゆく

 アマチュア無線の個人局の数は2013年には43万局ほどだったが、2020年5月には39万局ほどになっている。
たしかに減っている。そして歯止めがかからないという。7年で4万局減った。

画像2

 人間は効率だけを求めて生きるのではないのである。デジタル化が進むわりにいまだに書類は紙で残っている。通貨だって仮想通貨に全部取って代わるまではしばらくかかるだろう。リベラルな私がヤキモキするほどである。
ブロックチェーンのスマートコントラクトだってもっと流行っていいのにと私は思うのだが、、、株の予想が外れて相場にケチをつけてもしょうがない。
 関税が撤廃され洋酒はずいぶん安くなった。手に届きやすくなったといえ、オーセンティックなバーはまだまだ健在だ。

画像1

 とあるアイリッシュパブ。。。最初は末席に顔をだしてみる。ウェイターにあそこに座りたい、などというのは野暮天だ。云われたとおりに座る。そしてすぐに帰る。そんなことを繰り返していくうちに、カウンターにだんだん近づいていく。顔なじみの客なども増えて、ウェイターさんとも会話などして、店と自分との距離がだんだんと(この”だんだんと”が大事だ)近づいてくる。ウェイターにカウンターの席に案内されるまで10年掛かる人もいる。カウンターに案内されることがゴールの一つである。そうした社交場の紳士のたしなみはある意味では非常に不合理である。だが、この不合理を喜んで受け入れる。

画像3


 アマチュア無線も通信規格や電子工作技術など奥が深く、ただ単に通信しやすいということだけで、スマホに取って代わる性質のものではない。
過程、プロセス、手続き、習い、学び・・・などがあって、はじめて成立するプロトコルだ。
 
 簡易なものや安易なもの便利なものをメディアは喧伝する。マクルーハンは”メディアはメッセージ”であるといった。このメッセージの意味は命令・指示に近い意味だ。
 ”こっちの方がいいですよ”に流されないこと。こだわることが見つけられた人たちは、幸いである。
 エントロピーへの逆走が生きることならば、こだわりは、メディアへの逆走なのである。

------------------------------------------------
<来年の宿題>
・アマチュア無線局の数を予測する
------------------------------------------------

●見出し画像
無線に使う電子パーツ。。。何にどう使うのかさっぱりわからない(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?