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【空堀のまち】 空堀地区HOPEゾーン協議会

空堀地区HOPEゾーン協議会(以下協議会)は、2004年に発足され、2014年3月をもって協議会としての活動は終えているが、地域でのまちづくり活動を継続するために愛称であった「空堀まちなみ井戸端会」(以下井戸端会)を正式名称とし、役員を引き継ぎながら、空堀の記憶をはじめとする活動を行っている。


HOPEゾーンのもとは国土交通省の「HOPE計画」から

HOPE計画とは、地域の特性を生かした町づくりや住まいづくりを推進する住宅計画で、1983(昭和58)年から約30年ほど建設省(現国土交通省)の補助事業として行われてきた。
HOPE」は「housing with proper environment(地域固有の環境にともなう家づくり)」の頭文字からで、「地域住宅計画」とも呼ばれる。地域の持つ自然,伝統,文化,産業などの特性を生かしながら,将来に継承しえる質の高い居住空間整備のための計画を市町村が主体になって作成する。これ自体としては法的な拘束力はない。(コトバンクより抜粋)

HOPE計画いう言葉自体は建築士の試験にも出てくるメジャーな言葉なんだけど、実際に詳しいことを知っている人は少ないのではないか、と思う。ネットで調べてみるといくつか面白そうな論述が出てくる。

まず、大阪市HOPE計画から

HOPE(ほーぷ)ゾーン事業は、歴史的・文化的な雰囲気やまちなみなどに恵まれた地域を、本市の居住地イメージを高めるモデルゾーン(HOPEゾーン)として位置付け、市民のみなさんと連携・協働して、様々なまちづくり活動を展開しながら、それぞれのまちの特性を活かしたまちなみづくりを進め、魅力ある居住地づくりをめざす事業です。

大阪市内には伝統的な町家やお屋敷、昔ながらの長屋や蔵、モダンな近代建築など、たくさんの魅力的な建物が存在しています。HOPEゾーン事業では、そうした建物をそれぞれのまちの魅力向上につながる、貴重な‘まちなみ資源’としてとらえ、資源の現況や地域のまちづくり活動の状況等から地区を選定し、地域住民と一緒に、協議会の設立やまちなみ・まちづくりに関する基本的な方針の策定に向けた検討・調査を行い、地域と連携・協働により、それぞれの地区の特色を活かしたまちなみ整備を促進し、魅力ある居住地づくりを進めてきました。(大阪市HPより抜粋

大阪市のHOPEゾーン事業は、どちらかといえばまちなみの整備に一石を投じるため、建物を景観に合うように修繕します、という「修景」に補助金をを出します、というルールだったので、大阪市の取り組みは、他市町村のHOPE計画がどんなのかよく知らんけど…HOPE計画の変化球なのかもしれない、と直感的に思う。

ちなみに、私がHOPEゾーン事業を知ったのは、空堀ではなく、大阪市で最初に始まった平野郷地区HOPEゾーン事業の取り組みが検討されている頃(1999年ころからまちなみを調べる活動が始まっており、HOPEゾーン事業自体は2004年~10か年度)。大学の同じゼミの人が卒論で取り上げていたのであった。

そして空堀地区HOPEゾーン協議会

そんな中で、空堀地区HOPEゾーン協議会は、2004年に設立された。詳しくは、大阪市HPに記載している通りで、テーマは「お地蔵さんが見守る つながりを生かす まちなみ 「時代」と「世代」そして「心」のつながり」となっている。そこから愛称「空堀まちなみ井戸端会」という名前が生まれてくる。

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