祖父の戦争体験

(私が小学3年生の頃に、書き留めた文章を読みやすく直しました。しかしあえてつたない表現のままにしている部分もあります。)

昭和14年に大洋戦争が始まりました。

その時、鹿児島の祖父は16歳でした。祖母は10歳でした。

食べ物が無く、祖父はいつもお腹を空かしていました。

祖父が20歳の時、1月に赤紙が来て、家族の人と別れて軍隊に入りました。

そして沖縄で戦う為に、軍事練習をしていました。その内に戦争が激しさを増し、祖父の乗る予定の船がたくさん爆弾で沈められ、乗る船がなくなりました。

くる日もくる日も、敵と戦う為に練習していました。

そして夏が来て、沖縄がアメリカに占領されました。

祖父は食べる物が全くなく、さつまいもを取り、川の水で洗って食べました。

川に赤痢菌があったので、祖父は赤痢という病気になってしまいました。

病院まで運ぶ為、沢山の人と一緒にトラックの荷台へ乗せられました。

凸凹の道を3時間揺られ、沢山の人が死にました。

病院に行っても薬がなく、そこでも沢山の人が死んでいきました。

しかし祖父は知り合いの軍医によって薬を打ってもらい、奇跡的に助かりました。

広島と長崎に原爆が投下されて日本は戦争に負けました。

この戦争で小さな子供も赤ちゃんも、沢山死にました。

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祖父は8年前に亡くなりました。

片付けをしていてこのメモが出てきたので、少しでも多くの人に戦争の悲惨さが伝わることを願ってここに残します。



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