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【ショートストーリー】出井子と啓太と激漫と

【注】この物語はこちらのツイートの一連の流れを見て、勝手に想像を膨らませたものを書いた妄想小説です。
実在の人物とは全く関係ございません。ご了承ください。


啓太くんとそういう関係になったのはいつからだろうか。

もう覚えてもいないが、私から誘ったかもしれないし、啓太くんから誘ってきたのかもしれない。

なんとなくそういう雰囲気になって、流れと勢いで漫をしてしまったのが始まりだったような気もする。

同じ空間で漫をする時の啓太くんはとても優しい。
「出井子は最高だよ」
そう口癖のように会う度言ってくれる。

でも、私、不安でたまらないよ…

啓太くんの隣には、仕事仲間のしょうちゃんがいつもいる。
しょうちゃんはいつもニコニコしている可愛らしさ溢れる子。
啓太くんもそんなしょうちゃんが可愛くて仕方ないみたい。

それに、私が啓太くんと会う時って、啓太くんが漫したい時だけ…

私って、啓太くんの何なんだろう?

思い切って、啓太くんに聞いてみることにした。

『ちょっと言おうと思ってたんだけど、啓太くんは私の事どう思ってるの?』

LINEを送ると、直ぐに既読がつき啓太くんから返信がきた。

『大切に思ってるよ』

『うそ』

『うそじゃない』

疑心暗鬼な今、啓太くんの優しい言葉も上辺だけに感じてしまい、思わず感情的になってしまう。

『だって漫する時だけいつも急に誘ってきてさ激したらバイバイでしょ?』

もう、騙されないんだから!
私は都合良く使われたりなんかしないんだから!

『もしそう思わせちゃってるならごめん。
でもいつも出井子と漫できるの楽しみにしてるし、 激漫以外でも会いたいと思ってるよ』

啓太くん…
私のこと、そんな風に想っててくれたなんて…
嬉しくて、泣いちゃいそうだよ…

『約束だよ。激漫以外でも会ってくれるなら出てもいいけど』

『ほんと? ありがとう。 激漫以外でも会いたかったから、むしろそっちの方が嬉しいな』

でも、まだちょっとだけ拗ねたふりをしておこう。
すぐ機嫌直しちゃうと、簡単な人だと思われちゃうからね!

『絶対うそ笑 ほんと説得力無いからやめたほうがいいよ』

『うそじゃないから笑 まじで誘うね、猫カフェ一緒にいこ』

『え、 猫好きなの覚えててくれたの ! ?うれしい…..』


『当たり前笑』


『激漫のこと、みんなに知らせてもいいかな...?』

『うん、いいよ』

『ありがとう。 出井子に会えるの、楽しみにしてるね!』

『わたしもー!!』

結局アレがきて、激漫は出来なかった。
でも、啓太くんは猫カフェに連れて行ってくれた。
今、本当に幸せ。

あの後友達に相談したら止めとけっていわれたんだけど、私…都合の良い漫才師じゃないよね…?信じていいんだよね?

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