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尿毒症で初点滴(輸液パックは人肌まで温めた方が痛みは少なさそうです)

まぁ当然ながらウチの猫が点滴したって話です。
おぅ。
君んトコの猫、点滴初心者?
そんな先輩方からの煽りがきてもおかしくないですが、残念ながら私がニャンコに点滴を打ったのが初でした。
うちのは過去に何回かしてます。

点滴です。
初の自宅点滴です。

お前、数ヵ月でメチャクチャ数値上げんでくれよwwwwwwwww
体重も10年前くらいのピーク時は6kgあったのが、3.5kgまで低下。
最近は老化もあって筋肉の衰えも見えてたし、めっちゃ痩せだしたの6月後半に入ってからだから、本当にしんどかったんだろうなぁと思う。
なんだこれってぐあいに、ド短期でガツンと悪くなったんで、寿命かと諦めてたけど諦めきれずに病院に。
お時間ある方は画像の大惨事具合を見ていただけますと説明省けて伝わるかと。

ここまで放置した言い訳をさせてもらうなら幾つかあるけど、まぁ言うても仕方ないので割愛。
うちの猫は16歳であり、飼い主無職で金もねぇし、こればっかりは人様の家と比べて私が現在稼いでない飼い主だからだし、もし重大な痛みがある病気になったら緩和ケアだけして安楽死させると転職した数年前から言い聞かせていた。
言葉は通じなかったけど、まぁそこそこ健康に生きてくれた。
16歳の雄猫、わりと長生きしてくれたよ。
でもあと10年は生きろって思ってるよ。

何年か前から便秘となり、便秘用のドライフードのみの食生活。
あと、メチャクチャにイレギュラーな事ですが、うちの猫はちゅーるが嫌い。
ちゅーるに限らずウェットフードも好きじゃない。
餌皿に入っていない食べ物は、ビニール袋以外舐めることもない。
逆に餌皿に入ってたら、どんなドライフードでもとりあえず食べる変な猫です。
あと注射も平気。
外も怖いから家から出ない。
爪を切るときも文句は言うけど逃げない。
今まで変な病気にもならず、せいぜいが布団にウン●かオシッ●されるだけの、布団とシーツ洗えば良い世界。
病気勝ちなネコさんの飼い主みたいに、常にうちのこはあと何年いきれるんだろうって心配しなくていい、飼い主としてはとても楽な猫です。
食べない、ちょくちょく病気する、脱走大好きなネコさんの飼い主さんは本当に苦労されてるんで、私みたいに楽させてもらった飼い主はあんまりいない。
この感覚でまた猫を飼うと地獄見るパターン。
(常に動物がいる環境だったので、メチャクチャ心配かけるニャンコも当然居ました。それはそれで可愛いし、どの子も長生きして欲しいから、介護とかもしてました)

まぁ、こんな酷い数値なんで点滴です。
あっさり先生が自宅でやります?って移行して下さったのは、一重にうちの猫が昨日煩かったからだと思います。
待合室で待ってた時間、ひたすらアオーンアオーンとダミ声で唸ってました。
お前…
検査に始まり点滴処置やら、点滴初心者向けの点滴レクチャー時間、支払い含めて約2時間、ノンストップでアオーンアオーン。
「尿毒症でしんどいのと、耳がもう遠くなってるんでしょうね」
穏やかな表現ですね。
「煩いですね」って言ってくださって構わないですよ。
本当に煩いんで。

さて、肝心の点滴について。
輸液のパック、パックにつなげるチューブ、針。
基本的に病院支給はこの3つ。
皮下注射なので、そう難しくはないらしい。
(先生の難しくないは嘘です。もっと難しい事を日頃なさってるプロなので、素人でもやれるってだけの大変な作業)
うちで用意したのは電子レンジ、ハンガー、赤いマジック、アルコールの除菌シート。
今回の失敗含めて個人的な作業手順は以下です。

【下準備】
まず、今日のお道具一式を抜けがないかチェック。
私はマジックを忘れましたので、後で泣きを見ます。
ローラークレンメとかいう、点滴のチューブの速度を変更させるパーツは最初に閉めておきましょう。
点滴の針があるチューブはまずくくる。
輸液は湯煎、あるいは電子レンジでパックごと人肌程度に温めます。
この時に、今回の点滴の予定量をライン引いておきます。
除菌シートは出来る限りの手元に置きます。

【実践】
★猫が点滴出来るかどうかチェック。
出来るだけ落ち着いているタイミングにします。
★点滴筒などがついてるパーツに、チューブを縛った針をセットします。
ローラークレンメが閉まっているか確認。
★人肌まであたためた点滴パックにマジックで今回の輸液予定に印を付けます。
★輸液パックをハンガーに吊るします。
ハンガーラックやカーテンフックなど、点滴パックは作業者が無理なく手が届く範囲で出来るだけ高い位置に吊るします。
★輸液パックに点滴のパーツを刺します。
この際に、私は下準備不足で一気に輸液が下がってきてビチャビチャにこぼしまくりました。
猫、ごめん。
★猫の首の皮を掴みます。
皮がたるんで、三角に窪んだ場所へ針を刺します。
★予定量を輸液出来れば、ローラークレンメを閉じます。
猫から針を抜きます。
★点滴パックを上向けて、輸液がもれないようにします。
点滴針と繋がった細いチューブを縛ります。

初回はこんな感じでした。
理想はな。
上手く行くわけがない。
まず、輸液パック温め。
電子レンジで600wで50秒。
その間に猫がウン●したがって、温めたのが冷える。
なんとか猫に決めた場所にいてもらい、点滴の準備。
ローラーが全開だったので、一気に液が流れて、点滴筒まで満タン。
あとびちゃーって点滴液漏らす。最悪。
慌てて輸血パックの根本からコードぬいて、点滴筒の隙間が出るように液を捨てる。
この地点でパニック。
半泣きでもう一度最初からやり直し。
猫の首の皮を掴む。
予定じゃ三角の窪み出る筈が出ない。
練習した時に出たのに!
ウエットティッシュで針を刺す位置をごしごし拭く。
やっぱり三角の窪みはよくわからんから妥協して首に刺す。
刺そうとしたら指が震える。
とにかく震える。
何回か針を落とす。
その度に針をウエットティッシュで拭く。
なんとか刺す。
射し方が悪くて、また輸液をこぼす。
震えながら猫を撫でて、もう一回指とか針とかウエットティッシュで拭いて挑戦。
幸いにうちの猫は暴れないので、なんとか許される。
そうこうしてる間に、針を入れさせてもらえたので、ローラークレンメの圧を弛めて輸液を通す。
点滴どれだけ入れればいいのかわからなくなる。
びびって、最初いくら入ってたのか忘れた。
こういう事を防ぐためにも、点滴終了予定の所には赤いマジックで印と日付書いてたら間違えないなと後悔する。
何回か脱走しようとする猫のおでこにちゅうしながら、すぐ終わるからねとかいいながら誤魔化す。
多分これくらいと決めた最低限の点滴終わる。
ローラークレンメの圧を強めて、猫に刺してた針を抜く。
猫を撫でる。
針のチューブを縛って、輸液でないようにする。
輸液パックを上下ひっくり返して、ハンガーにかけてたビニール袋に置く。
針などは医療品なので捨てれないので、コードは触らず一旦そのまま。

明日は作業手順が少し変わるよ!

家庭でニャンコさんの介護なさってる方のブログを読んで、歴戦の猛者方らの「もう慣れたよ」という工夫の数々に飼い主としての不甲斐なさを感じると共に、ちょっと泣く。

【輸液パックを温める意味について】
なんで点滴を温めるの?ってのは、母が病院でめっちゃ痛い薬の点滴の時、看護婦さんから聞きました。
血管に体温とズレた冷たいものが入ってくると、冷たいってだけで痛みが強くなるし、血管に負担がかかるから点滴は温めたものを入れてもらってました。
皮下注射なのでそこまで神経質ではなくとも、体温とズレがない方が痛みはなさそうです。

今回も猫の病院で温めて下さいと指示があったのですが、どうやって?と思ってたらレンジとの事。
まぁ何秒温めるとかの微調整は自己責任でお願いします。
二回目以降の温めでも、点滴の針とかは輸液パックから抜かないとダメですって指導はありました。
せやな。

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