【🍏的な来季ペイサーズへの展望】

2024年5月26日 09:26

今回の話を考えるきっかけとなったのは下記の記事
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はじめはここから、パスカル・シアカム、ポール・ジョージの2人に関するトレードなどの話をしようと考えてる間に、書くタイミングを失い、完全にプレーオフに突入。
ああだこうだしている内に、カンファレンスファイナル進出❣❣
今回、状況が決したのでさらに文章も修正しながら、INDの来季に向けての動きを考察してみました。

０．現行チームについての寸評

正直目標はプレーオフ進出、そしてカンファレンス1st突破。
そう考えていた為、ぶっちゃけたところカンファレンスファイナル進出は完全にボーナスステージ感があった。
でもチームが着々とプレーオフを通じて成長していき、本当にいいチームだなあと思った。（寸評というより感想）
しかし、後にも書くけど層の厚い個に執着し過ぎないいいチームになったと思う。

１．2023-24チームの現状と強みと弱点

1-1．強み：その１、効率を兼ね備えた攻撃力

ペイサーズの攻撃はハリバートンを中心にパスを回し、読み切れない中で、ポンポンとシュートを決めていく姿が痛快。シュートスランプに入ると厳しくなるけど、それ自体は他チームも同じなので、TDLでヒールドやブルース・ブラウンが抜けて一時期ほどの爆発力ではなくなったものの攻撃力は相変わらず高水準を維持している。
ターンオーバーも最高ではないものの、全チームのうち6位のターンオーバー率でセルティックスと並び、攻撃的チームの2チームとなっている。

1-2．強み：その２、強力なセカンドユニット

ペイサーズの強みとして、TJ・マッコネルを中心としたセカンドユニットの安定感がある。
ルーキーだが、DF力あるシューターとして台頭したベン・シェパード、まさにトランジションオフェンスの申し子と言えるオビ・トッピン、そしてこのプレーオフでは身体能力に長けてリバウンドやブロックに活躍する、アイザイア・ジャクソン。
シーズン中に2年目のスコアラー、ベネディクト・マスリンを欠いてこの安定感なのだから、我がチームながら恐ろしいと思います。

1-3．弱み：リバウンドの弱さ

一方で弱みも少なくない。
特徴的なのはリバウンドの弱さ。
トランジションオフェンスの影響も少なからずあるが、人数がペイント付近に揃っていてもリバウンドを刈り取り切れない事が少なくない。
近年はリバウンドがそこまで重要視されない部分も少なからずあるが、もう少しリバウンドを安定して取れる事で流れをキープしやすいのでここはもう少し改善の余地があるだろう。

1-4．弱み：ディフェンス力

プレーオフ中に改善の傾向は見えるが、相変わらずディフェンス力は懸念の種。スターターでは特に問題になりやすいのは、ハリバートンとシアカム。
前者は読みで動くタイプなので、全体的にフィジカルを安定させる事で接触プレーで負けないようになれば少しは向上するか。後者は資質的には問題ないどころか、スモールラインナップ時などでカギを握れるので個としての意識の問題かと。

1-5．弱み：メンタル面

これは競った局面というより、格下に対してポロっと大敗してしまうどこか気が抜けやすいといったチームメンタリティかと。
ここはシアカムやマッコネルといったベテランがいても変わらないので、コーチングになってしまうのか。

1-4．弱み：スタイルに対してのシューター不足

これについてはTDLを経て起きた事象ではあるが、チーム1のシューターであったバディ・ヒールドが抜けて、シューターが不在となり一時期明確な機能不全を起こしてしまった。
ベン・シェパードの台頭やネムハードを1番に置いたモードでのシューター・ハリバートンで取り戻した部分もあるが、完璧とは言えない。

２．今季の状況を踏まえた上で予想されるオフの動き

2-1．現時点での来季ロスター状況

上記の図を見ての通り、現在来季の契約が確定しているのが10名。
ジェイレン・スミスはプレイヤーオプションとなっている。
そしてパスカル・シアカム、オビ・トッピン、ダグ・マクダーモット、ジェームズ・ジョンソンの4人はFA。

2-2．来季に向けた優先事項：2番手オールスタークラスの確保⇒シアカムの再契約orポール・ジョージの獲得。

ここから冒頭の記事との絡みの話になるが、ペイサーズの強さを今季と同等に保つためにはハリバートンと並ぶ、二番手オールスタークラスの維持が必須。
現行の若手メンバーで一皮剥ければという選手を待つのも大事だけど、そこはあくまでもう少し将来の話。
中核そして、ハリバートン不在の際には柱となれる選手が必要。

【パターンA】シアカムとの再契約

当然基本になるのはパスカル・シアカムとの再契約。
今季のTDL前にトレードで獲得し、もう一つペイサーズのスタイルにハマらない部分もあったが、プレーオフに入り、ハリバートンとのツーメンゲームやそのオールラウンドに仕掛けられる能力でカンファレンスファイナル進出への大きな力となった。
実際彼を残せれば今の布陣と同じロスターで組めるので大きな問題もない。
契約の大きさが懸念ではあるけど、実際のところ他にFAとしてシアカムを引き寄せられるほど大きい契約を持って迎えようとするチームもほぼないので、ここが既定路線と言える

【パターンB】ポール・ジョージの獲得

一部メディアで噂になったのが、ポール・ジョージの古巣復帰
※今はほぼ話はなくなったが
これには形が2パターンあって、1つはシアカムとのサイン＆トレード。もう一つは他の選手とのトレードを絡めて3人目のオールスタークラスの獲得という形になる。

まずパターンBはシアカムとのサイン＆トレードのパターンだが、この場合ハーデンとの契約の前に話を進めないと、契約内容でクリッパーズがセカンドエプロンを越えてしまうとサイン＆トレード自体が出来なくなる事があるので、最優先事項になる。
ここを考えるポイントとしては、
◎オビ・トッピンと再契約すれば、ジェイレン・スミス、ジャレス・ウォーカーとPFのポジションが厚くなる為、若干薄いSFにオールスタークラスを置いて全体の強化に近づく事
◎シアカムよりも３Pシュートが得意な為、今のペイサーズのスタイルにはマッチングが高いと見られる事。
◎シアカムよりもオンボールDFにおいては上回る。
と言ったところ。
ただデメリットとしては
▼年齢もシアカムより上で怪我がち
▼スモールラインナップ時のインサイドは今季を下回る予想。
がある。契約内容もシアカムのパターンより上回る予想の為、リスキーではあると思われる。

【パターンC】ポール・ジョージのトレード獲得でビッグスリー形成

この場合はポール・ジョージがクリッパーズでプレーヤーオプションを行使することからスタートなんだけど、これについては前提条件のデメリットとして
☆マイルズ・ターナーとアーロン・ネスミスの放出
☆シアカムを4年16ｍ程度に抑える
☆オビ・トッピンとの再契約は難しい
というポイントが出て来る。
もちろん、トレードについては他のトレードパターンもあるけど、ここ数年の若手を残す事がベースにある以上、基本はこの2人＋指名権が加わる可能性が高い。(指名権は必ずしもだが)

もう少し加えて、総サラリーを減らしにかかる可能性もあるが、出来るだけ戦力を削らない形だと上記のパターンになる。
この場合、スターターは
PG：ハリバートン
SG：ネムハードorシェパードorマスリン
SF：ポール・ジョージ
PF：シアカム
C：ジェイレン・スミスorアイザイア・ジャクソン
となる事が予想される。
まあクリッパーズでもズバッツと重複するので、そこを変えると

TJ・マッコネルを加えたパターンになる。
このパターンはスターターバランスが良くなる反面、セカンドユニットの強度は極端に下がる可能性も。

ただ、マッコネルがいなくなる場合でも
PG：ネムハード
SG：シェパードorマスリン
SF：ケンダル・ブラウン
PF：ジェイレン・スミス
C：アイザイア・ジャクソン
案外強力なんですよねｗ

2-3．オビ・トッピンとの再契約

二番手オールスタークラスの話を広げ過ぎたけど、オビ・トッピンとの再契約も大きなテーマかと思います。
プレーオフではセカンドユニットの得点源、何でも出来るタイプではないですが、どのレンジでもシュートがうまく、ことトランジションでは効率良く点を取ってくれる。
ただ総サラリーとのバランスがあるので、来季スモールマーケットのペイサーズがラグジュアリータックスを許容する際には間違いなく再契約。そうじゃない場合はシアカムとの契約内容次第かなと考えています。

2-4．その他トレード等の見立て

ペイサーズは現有戦力を軸にやるのが間違いない為、ポール・ジョージなど大物選手の獲得に走る場合以外はFA獲得についてはほぼないと思っています。（JJやマクダーモットの再契約は除き）
大物としては最近放出の噂が立っているイングラムは万一あるかも。
ラグジュアリータックスを過度に気にしないのであれば、ターナーを残したままでも獲得は理論上可能です。
（下図指名権はあえて組み込んでません）

やり方としてはニスミス・マッコネル・ビッグマン1人(ジェイレン・スミスorアイザイア・ジャクソン)
マッコネルの放出は痛いけど、主軸は大きく動かさずに済むのはメリット。
※基本マッコネル放出が大きな痛手になるのは、今季証明されてしまったけど。

３．ドラフトの動きについて

今ドラフトについてはシアカム獲得時に1巡目は全て出したので2巡目だけですが、実際ほとんどのコアメンバーに契約が残っており、再契約延長の候補も固まっている事や大きな補強を必要とはしない事から、サラリーを低く収められる2巡目が複数ある形で十分だと思うし、2wayからの昇格とかも交えれば、上記のどのパターンに対してもいい補強となり得ると思う。
以下は自分の中での優先順位から選んで見てます。

【36位】スキルフルで多様性の高い長身ウイング

現在レギュラーのニスミスはDFに長けたグッドプレーヤーだが、器用なタイプとは言い難い。今のオフェンススタイルにおいて、よりパスやアシストなどが得意な選手を組み込めば、選択肢が増えると思う。
ジャレス・ウォーカーのSF起用もあり得るが、2巡目獲得の選手を組み込めたら面白そう。

《候補生》
Baylor Scheierman
Harrison Ingram
Nikola Djurisic

いずれもある程度アシストも出来て、シュートが打てる
前の2人は３Pの確率も高く、おまけにリバウンドも取れる
この内容には理想的か。

【49位】守備力のあるハンドラー

現時点でもハリバートン・ネムハード・マッコネルと力あるハンドラーが3人いるが、ツーガードを来季も継続するなら、4人目がいた方が理想的。
かつ守備力があれば、よりいいよね。

《候補生》
Jamal Shead
Reece Beekman
Juan Núñez

Juan Núñezは需要そのものには合わないがプレーメーク能力としては良さそう。他の二人は守備力兼ねてて、欲しい所。

【50位】インサイドである程度多様性を発揮出来るビッグマンorサイズのあるシューター

ここは現在2wayのシブエなんかもいるけど、ある程度将来性見込んで厚くしておきたい所。現在PF兼ねたジェイレンスミスはPOで来季の契約などもある。同様にアイザイアジャクソンはルーキースケールが抜けてどうなるか。いずれにしても高確率でなくても外があった方がいい。
ちなみにビッグマンはジェイレン・スミスがPO行使するなら厚みは残るのでサイズあるシューターというのも選択肢として考えている。

《候補生（ビッグマン）》
Adem Bona
Ariel Hukporti
Ulrich Chomche

《候補生（シューター）》
Jalen Bridges
Keshad Johnson
Payton Sandfort

ここについてはまだまだ勉強不足で、Seniorの選手とかメインであまり要望には沿わないけど、少し荒削りな選手か伸びしろ無視で現状ある程度出来そうな選手を選ぶのがいいのかな。
まずスミスかジャクソン、マイルズ・ターナーの契約年数や資質を考えればどちらかは延長の方向で行くと思うのでビッグマンは欲しいな。

４．記事内総括

正直カンファレンスファイナルまで上がれた事は想定外だったけど、ツボにハマれば強いチームだとは我がチームながら認識出来た。
今回プレーオフの中での成長もあって、来季はもっと意識は高まるはず。

個人的には基本今のチームの維持が基本形だと思う。
マクダーモットについてはキープの優先順位は低めだと思うけど、ドラフトの獲得選手などで再契約は難しいかなと思っている。
その意図があってサイズあるシューターをドラフト候補にしてます。

現在はまだまだ下位チームに不意に取りこぼしたり、安定しないチームではある。あまり人的上乗せのパターンにはならないと思うので、若手がしっかり成長して、安定した強豪になって欲しいと思ってます。