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ペントハウス 全て見終わって 所感

どハマりしていた韓国ドラマ・ペントハウスをようやく見終わった。
途中、展開が辛くて見るのをやめていた期間が数週間あったけど、基本的には見始めると止まらないので、休日にほぼ完徹で20話近くを一気見してた。
見終わった今、ペントハウスロスで何も手につかないので、気持ちの整理のためにも感想文を書いておこうと思う。
映画でもドラマでも、感想を書かないことには見終わった感を抱けないタチなのです。
例によってネタバレしかしていないので、まだ見てない人、これから観る予定の人は要注意。


まさかのメリバ。悔しくて堪らない


感想というか、もう正直これが言いたいだけ。
シーズン3のラストが受け入れられなくて。でもこれが本人たちの幸せなんだろうなと思うと受け入れるしかなくて、そのジレンマで何も言えない。

何度もスリョンさんがチュ・ダンテやチョン・ソジンに言っていた「許さない」と言う言葉を、まさか自分がスリョンさんに抱くとは思っていなかった。

スリョンさんが許せない。

私は、生きてローガンと幸せになるスリョンさんを見たかったんだ。
そして当然そうなるものと信じて、どんなにスリョンさんが辛い目に遭っても心の中で応援しながら見ていたんだ。
それなのに、どうしてあんな最後になってしまったのか。

崖から落ちたときも、どうせ後から「実は生きてました」って出てくるでしょ、と思って見てたし。このドラマ大体死んだと思わせて生きてましたばっかりだし。

だから、スリョンさんもローガンも実はもう・・・。という流れになった時、困惑と同時に、ローガンの死は悲しかったけれど、スリョンさんの死には怒りを覚えた。

それは、これだけ苦しんだのだからもう幸せになって良いんだよ、っていうローガンの気持ちも、視聴者である私達の気持ちも、受け取ってもらえないのか、というこちら側の身勝手な押し付けがましい感情でしかなくて、怒りというか、悲しいというか。

結局、覚悟ができているように見せかけて、最終的には周りを大勢巻き込んだことに対する罪悪感を抱きながら生きていくことに耐えらえずに自死のような形を選んだスリョンさんにガッカリした。でもそんな優しいスリョンさんがやっぱりとても好きだし、スリョンさんは強いからいろんなことがあった後でも幸せに生きて行けるだろう、と勝手にスリョンさんに対して安心感というか、甘えみたいな感情を抱いていた自分が恥ずかしい。ソクフンやソッキョンだけじゃなくて、もう皆のお母さんだったよ本当・・・。

でも、子供達や視聴者に対してはママ味全開だったとしても、自分を女として愛してくれて、大切にしてくれて、守ろうとしてくれたローガンに対してその仕打ちは、それはちょっと傲慢過ぎるよ。ある意味恋人に対しては我儘になれた結果なのかも知れないけれど。ローガンが準備してくれた救命胴衣もGPSも付けずに。確かにスリョンさんは誰よりも苦しんだのは間違いない。けど、こんな言い方するのはよくないけど、ローガンだって、ユニだって、なんならチュ・ダンテもチョン・ソジンも皆それぞれ苦しんだんだからさ。周りを散々巻き込んだからこそ、今更自分が幸せに生きる資格がないとかそんな次元のことを、1人で抱えずに、周囲を巻き込んで這いつくばってでも生きていかなきゃ行けなかったんじゃないのと。そりゃローガンもショックのあまり病気が再燃して死にますわ・・・・。

・・・・まあでも、心がすり減っちゃったんだろうな、そんなことできる状態じゃなかったんだろうな、「復讐」でなんとか動いていたけど、その目的が無くなった瞬間、もう何もできなくなっちゃったんだろうな。シリーズも形なりにもちゃんと終わらせるためにはそうなるよね。こういう系って、なんでこう、最終的に神々しい光の中に消えていって、死後の世界で幸せになりましたちゃんちゃん、っていうスピリチュアルエンドになりがちなんだろうね・・・・。少なくとも、ペントハウスに至っては、そこまでの心理描写だって十分過ぎるほどちゃんとしてて、復讐完遂後もローガンとスリョンさんで2人で幸せに暮らしました、っていうエンドにしたって非難の声なんて出なかったと思うのにな・・・・。

でもそんなスリョンさんの全てを受け入れるローガン・・・・優しい男・・・・。
ローガンのこと嫌いな女視聴者いないでしょ、ってぐらい立ち回りがイケメンだったな・・・。
ローガン、悲しいぐらい情に厚すぎる男・・・・・。不幸体質・・・・・。
なんというか、女に振り回される男だよね・・。死んでからもスリョンさんにリードされてたし・・・。というより、多分本当は気の強い女の尻に敷かれてる方が合ってる男・・・。

ある意味、現世では守る男と守られる女、みたいな構図だった2人だけど、死んだ後の方が2人らしい感じだったなって思いました。そういう意味では、現世のしがらみにとらわれずにあの世で幸せに暮らしました、メリバが2人にとっての幸せエンドなのかな、という結論に至りました。
ならせめて最後あの世でミンソラやユニに会いました的な描写があってもよかったんじゃないかなと思うんだけど、そのためだけにミンソラ役の子とかまた引っ張り出してくるのも大変だったのかね()。シーズン3では回想ですらミンソラ出てこなかったな。


1番書きたかったことは書いたので、以下は軽くその他感想。

チュ・ダンテとナ・エギョの過去もうちょっと見たかった

2人とも貧民層で苦労した、それで心を通わせた、という描写はあったけれど、それ以上の情報がなくて想像するしかない。後にも先にも、チュ・ダンテが心から愛したのはナ・エギョだけだったんだよなぁ・・・。ナ・エギョとシム・スリョンは本当にただのそっくりさんっていうだけだったんだな。てっきり実は血縁関係が・・とか出てくるのかと思っていたけれど。あとナ・エギョとシーズン2でちらっと出てきたナ・エギョ大好き政治家のおじさん(名前忘れた)の話ももっと見たかったな。あの人もローガンに劣らず情に厚いイケメン(物腰柔らかいのに喧嘩も強い)だとお見受けしました。ちらっとしか出なかったの勿体なさすぎる。

シーズン3のMVPはユ・ドンピル(ジェニパパ)ドンピル、いい味出してたな・・・!!

シーズン3でやっと出てきたジェニパパことユ・ドンピル、個人的にすごく好き。
家族を守るために悪事に手を染めちゃうドンピルを、カン・マリやジェニはものすごい剣幕で糾弾するし、本人も散々苦悩するんだけど、正直なんであんなにドンピルだけ責められるの??って思った。おまいうばっかりだった気が。でもそんな苦悩もひとりで抱え、仕事をきちんとこなし、始末もつけに「ドバイにまた出張」しに行ったドンピル、マジで男・・・・ッ!!!!尊敬します。帰国したら今度こそ妻子と幸せになってね。

ソッキョンと実は血がつながってましたにさすがに後付け設定感が否めない

双子が、実は双子ではありませんでした!!に失笑。ドラマが長引くと設定も謎に凝り始めるのあるある。
あれだけ!!忌み嫌う男の子供を生かしておくわけないだろとか言っていたチュ・ダンテが!!スリョンさんを苦しめるためだけに双子の片方だけは手元で育てることにしましたとか!!!ないだろ!!!!!!俺らのチュ会長はそんなことしない!!解釈違いだ!!!←

ナ・エギョは双子を産んでない??はぁ??母親が自分の生んだ子供の数間違えることはさすがにないでしょ!!

しかも、譲歩してソクフンとスリョンさんが血が繋がってるならまだ分かる。なんとなく似てるし。ソッキョンとチュ・ダンテが血が繋がってないは無理があるでしょ・・。チュ・ダンテもなんだかんだソッキョンに甘かったじゃん・・・。まあチュ・ダンテは自分の手の中にいる限りは女に甘い傾向があるけどさ・・・・。。

でも、最終的にソッキョンがあれだけ嫌ってたミンソラみたいに家庭教師とか飲食店でのバイトをしながら生き生きと生きてる姿を見て、ああよかったなって思ったよ。こいつだけは好きになれないとシリーズ通してずっと思って見てたけど、最後の最後でちゃんと株を上げることに成功したね。

ちなみに、ナ・エギョが1人しか生まなかったなら別に双子じゃなくても良かったのでは?と思ったんだけど、なんとなくチュ・ダンテ自身が兄妹だったから、子供は兄妹がいいなってら思ったのかなと。

追記:そういえばナ・エギョ自身が子供は男の子と女の子がいい、って言ってたから、チュ・ダンテはそれを叶えてあげようと思ったのかな。

チョン・ソジンとウンビョルという悲しき母娘

悲しき母娘だけど、やってることはひたすら下衆だった。環境がそうさせたとは言っても、性根が腐り切ってたので、最終的に修道院で慈善活動に励んだり、喉頭がんで声がでなくなったとしても、カワイソーとは思っても到底許さないなと思いました。この2人に関してはただの罵詈雑言しか出てこず書く意味もないのでこの辺りで。

1番嫌いなのはオ・ユニ。2番目に嫌いなのはハ・ユンチョル


シリーズ通してこれは揺るがなかった。この2人は心底見ていてイライラした。
なんだろ、言動の一貫性のなさとか?行動力のある馬鹿が1番タチが悪いというか。

オ・ユニさえいなければ、ある意味皆思うことがあってもそれなりに生きてたんだよなと思う(元も子もない)。確かに歌唱力は飛び抜けてたんだろうけど、それ以上に、「生きてる世界が違う」っていうことに気づけない無神経さが、この作品の登場人物全員を不幸にしたとしか言えない。何か目標に向かって直向きに進むオ・ユニはすごくかっこいいのに、次のコマではいきなりメソメソしながら「どうしよう〜」ってなるのがさらにイラつきの元だった。極め付けは、チュ・ダンテに車ごと崖から落とされそうになったシーン。「ウンビョル〜!起きて〜!」と泣き喚きながら崖っぷちで車が落ちないように腕力で車を押し始めた時は頭を抱えたくなった。いやウンビョルを抱えて車から出ればいいじゃん!ばかなの!?ばかなの!?ばかなのかぁ・・・・・。仕方ない、こうしないとドラマとして盛り上がらないから仕方ない、そう自分に必死に言い聞かせながら見てた。そう、これはドラマなのだ・・・・。

オ・ユニと同じ種類のイラつきを感じたのがハ・ユンチョル。ユンチョルも大概ユニとソジンの間を行ったり来たり、ロナとウンビョルの間を行ったり来たり。「情けないクズ男」の典型すぎて残念だった。ユンチョルのシーンってやたらしみったれたBGMと長い尺で唇を噛み締めるシーンが多くて、どこに需要あるんだこれって思いながら見てた。あ、ユンチョルの俳優さん自体は甘いマスクで結構好きですね。笑った顔が可愛いのもとてもいい。こういうダメ男特有の魅力に、ユニとかソジンは惹かれるんだろうな〜っていうのもなんとなく分かる。マジで大人しくユニとユンチョルでくっついてロナを産んでそれなりに幸せに生きていくのが大正解だったんだろうな。
何よりこいつ無理ってなったのが、ロナがユンチョルの子供だったこと。こいつの貞操観念本当終わってるな・・・。ロナとウンビョルが同学年ってことは、ユニが妊娠した直後にユニを捨てて、ソジンに乗り換えた直後にソジンを妊娠させたってことになる。クズofクズ。どクズ。

秘書・室長たちがひたすら苦労人だったな

チュ・ダンテとチョン・ソジンの秘書・室長の扱いが辛辣すぎて、なんかこの人たちいつもボスに殴られてるな、という印象しかなかった・・・。特にチョ秘書は、確かにボスが無茶振りするのもあったけど、実際に若干抜けてるというか、ヘマも多かったんだよな・・・・。「たまにすごくいい仕事をする」っていうチュ・ダンテからの評価におもわず笑っちゃった。
ソジンの所のト秘書も有能だし、ローガンの所のホン秘書も優しいイケメンって感じで好き・・・・。

などなど、色々言いたいことはあるけれど、語りが止まらないぐらい面白いドラマでした。youtubeでメイキング見ると、チュ・ダンテやソジンの役の人がすごくお茶目で、そのギャップがまたたまらない。ペントハウスに出ていた役者さんが出てる他のドラマも、今後見てみたいなって思ってる。もちろん、2周目、3周目もまた違う視点で見れt楽しめること間違いなしだから、周回も前向きに考えてる。

落ち着いたらちゃんとそれぞれのキャラ考察続きも書きたいな。



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