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進化の秋・Cosmic Constellation 2021

はじめに

2020年からCosmic Constellation(コスミックコンステレーション・以下CC)と名付けて、家族療法のFamily Constellation(ファミリーコンステレーション・以下FC)の考え方や実践法を土台にした、『自分の出生図を体感する』というワークショップを年に2回開催しています。出生図というのは、西洋占星術の「ホロスコープ」と言われているものです。

第4回目となる回を、2021年11月20~22日の3日間、無事に開催することができました。今春開催した滋賀県長浜市での2泊3日リトリートの形を踏襲して、今回は、愛知県豊橋市のロワジールホテル豊橋を会場にお借りしての開催、この記事はその振り返りです。

このワークショップが始まったきっかけと1回目開催時のレポ記事があります。ご興味ある方はこちらからまずはどうぞ。

開催経緯と第1回目レポ

会場のロジワール豊橋。秋の週末だっただけに全館満室・レストランも満席状態。
画像:公式webよりお借りしました。https://www.loisir-toyohashi.com/

ワークもわたしたちと一緒に進化する


今回4度目の開催にして、このCCというグループワークが、『初回から今回まで参加してくださっている皆さんと主催メンバーで共に創り上げてきたワークである』ということ、そしてその『ワーク自体も「進化」をするんだ』ということ、この2つ事実を目の当たりにし、そして自分の身体で体感することができる時間だったというのが、わたし一個人にとって最も印象深かったことだったりします。ここで言う「進化」について、少し書き残しておきたいと思います。

今回のCCで実現したことは、その人の出生図を『座』として布置することに加え、その瞬間にテーマにしたいことがある場合、そのテーマについても『座』の中に布置して観ていくという「実験」でした。この実験は、一緒に主催している占星術家の小泉マーリさん(以下マーリ)がポロっと提案してくれた一言から始まりました。その時は確か、同じく主催チームの松野カマラさん(以下Kamala)のコンステレーションをデモも兼ねてやり始めた時のことでした。わたしはファシリテーターを務めていました。

Kamala「今回は、お金のことについて観てみたいんだよね~。」
マーリ「じゃあこの中(=ホロスコープの中)にお金(の代理人)も入れてみたらいいんじゃない?」

この二人の何気ないやりとりで、Kamalaの出生図の天体たち以外に「お金」の代理人にも立ってもらうことになったわけです。すると、「お金」というテーマが今のKamalaにとってどのように作用しているのか、恐らく、彼女にとって新たな視点と共に、お金と自分の関わり合いのエネルギーが可視化された状態を見つめることができ、そこから示唆を受け取ることができた、とわたしは感じているわけです。

・・・といったKamalaの例をきっかけに、今回はホロスコープに加えて観たいテーマを持っている人には、そのテーマ自体も一緒に観ていく形がワークの中で確立されていったわけです。ものすごく端的な言葉で表すと、

CCとFCの融合

個人的にはそんな印象を受けました。扱うテーマは、人それぞれ。「お金」「パートナーシップ」「親子間の関係性」「自分として生きること」「自分と創造性」などなど。どの人の『座』もそれはそれは豊かな示唆に満ち溢れていました(何度涙を流したことか、、、)。

今年の冬至のホロスコープをみんなで体現してみる。南半球に天体が集中するどっしり感。

『座』がわたしたちに見せてくれるもの


全国から参加してくださった皆さんと一緒に、皆さんがそれぞれ体験してみたい自分のホロスコープと自分のテーマの『座』がこの場所で3日間開き続けられたわけですが、わたしが個人的に考えるこのワークの興味深いところというのは、何かを結論付けたり明確な「解」を得ることが目的なのではなく、目の前で展開されていく『座』を目撃することでしか起きない、それまで自分の中に描かれていた自分の「内的なイメージ」の認知を得るということ、なんです。もちろんどのように受け取るかは個々人によって違いますし、それでいいと思っています。

CCにせよ、その根底にあるFCにせよ、常に『自分がどのような思い込みをつくり上げてきて、その思い込みの世界の中で知らず知らずのうちに生きてきたか』ということを純粋に見せてくれます。特にCCの場合は、太陽以外の天体たちが、どうやらわたしたちの様々な部分をそれぞれ担ってくれていて、内側のそれぞれの部分が持っている機微が『座』で表現されているという理解として受け取っていいということに、回を重ねるごとにわたし自身、信頼を持てるようになりました。例えば、太陽を挟んで、他の天体たちが言い合いをしたり、アドバイスをお互いにし合ったり、そうするうちに葛藤自体が天体同士が和解することで愛や喜びの表現へと変換されていく様を何度となくこのCCで見せてもらい、この『出生図の座』が見せてくれることに信頼が強まっていきました。

冥王星の代理人さんがチラ見しているのは太陽なのかな・・・?

今回も3日間、Kamalaと共にファシリテーターを務めさせていただきましたが、自分の出生図の『座』が見せてくれるわたしたち一人一人の「内的マッピング」とでも言いましょうか、その精妙さと深遠さと美しさに触れ続けた時間だったわけで、たった今あの瞬間を思い出すだけで再びあの場で体感したエネルギーに圧倒された体感がやってきます。すべての人の座が、本当に深遠で美しかったのです。あの場でご一緒してくれた皆さんはきっと頷いてくれるだろうと思います。そして、このCCというワークを通してわたし自身が強く確信していることは、

自分を生きていない人は誰もいない

ということです。本来の自分を生きていないのではないか、本当の自分を生きるにはどうしたらいいのか、そんなことを考えていた時期がありましたが、昨日も今日も明日もわたしたちは常に「本当の自分」を生きているのだ、と、CCやFCを通して目撃し続けた他の人たちの座や自分の座通して強く思うようになりました。「本来の自分」や「本当の自分」は画一的な表現を伴っているのではなく、多面的なホログラムそのもので、常に変化・進化し続けていくのだと思います。たった今のこの瞬間も。

たった今のこの瞬間を生きる自分(=本来の自分・本当の自分)を客観的な視点から見つめること・認知することを助けてくれるのが、CCやFCといった方法・技法だと確信しています。そしてその「認知」こそが、わたしたちがまたそれまでとは違ったホログラムの面の輝きを放つことへといざなうのだな、と。

100平米を超える広いスペースで、ゆったりとしながらワークが進行されていきました。
ロワジールホテルさんの細やかな気配りのおかげで、主催者チームもワークに集中できました。


出生図を体感することで見えてくる「わたし」

そんな体験が、このCCというワークの副題を「出生図を体感することで見えてくる『わたし』」とすることへと導いています。自分の出生図を「体感する」ことができるこのワーク、占星術にすでに馴染み深い方には、知識レベルを超えた体験があると思います。そして、占星術は初心者です!という方には、きっとそれまで以上に星の世界が、そして自分の天体たちがより身近に愛おしく感じられると思います。わたしの占星術の世界との関わりは、後者の初心者にほど近いわけですが、仕事のパートナーであるその道の専門家・ザビエから聞いた話が、このCCというワークを通してわたし自身の体感に落ち、通訳をする時に必要な知的理解を助けてくれています。

わたし一個人のプロセスとして、FCのファシリテーター/コンステレーターとして学びを続けているのですが、今回の3日間が与えてくれた機会は、ファシリテーター/コンステレーターとしての歩みが大きく一歩進んだような体験を与えてくれました。これまでのトレーニングで先生たちから聞いていたことが体感を通してやってきた、そんな充実した時間でもありました。

次回は2022年5月開催です!

普段はスペインに拠点のあるKamalaの帰国タイミングで半年に1回開催しているこのワーク。次回は2022年5月14・15・16日の3日間開催です。開催場所は現在探索中。リトリートでじっくりこのワークに浸かれる場所をサーチ中です。情報のアップデートは、作りたてほやほやのfacebookページにて、随時発信していきますので、興味を持っていただける方はぜひページをフォローしていただけたら嬉しいです。

4度目にして初めての主催者チーム揃っての記念写真!
写真左の横濱友紀ちゃんが、いつもワークの様子を撮影してくれています!
この画像はホテルのスタッフさんを呼び止めてシャッターボタンを押してもらいました。
左から横濱友紀・持田直子・Kamala・小泉マーリ
Cosmic Constellation ファシリテーターチームです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!
これまでCCに参加してくださった皆さんに改めて感謝申し上げます!!

2021/12/07
持田直子

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