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じめん。のショーケースを見て受けた衝撃の詳細 1/3

去年に比べてあまりにもnoteの更新が少なすぎる!と思ったまま2023年が残り少なくなってしまったことに焦りを感じている最近。熱量が下がったかというとまったくそうではなく、毎月のように3000字を超える手紙をオクトさんに送りつけているのでむしろ上がり続けていると言ってもいいくらいなのだが、客観的に見るとこんなに投稿がないと少し寂しく感じる。私の場合noteに残すことによって忘れずにいられる出来事もたくさんあるので、何を書き残すべきかと考えたとき、やはり「じめん。」について語っておかねばと思い至った。


じめん。はオクトさん、Tatsukiさん、なだるさん、SO-BOWさんの4人からなるダンスチームで去年の8月から大阪でショーケースを行っている。

じめん。のメンバー

ショーケースとはあらかじめ練習した振り付けをショーとして観客に披露するもので、オクトさんがいつも参戦している即興のダンスバトルとは異なっている。そのため、ショーとしてのダンス、じめん。の振付、振付を踊るオクトさんというダンスバトルにはない様々な新しい側面を見ることができる。それが楽しくてたまらなくて夢中になって今年は大阪によく通った。振りの隅々まで見られるように人生初の眼鏡まで買うほどじめん。に魅了された私の唯一の取り柄は文章なのだが、「すごいものを見た!」という衝撃を言葉だけで説明するのは非常に難しい。なので、じめん。のショーの動画やその当時に書いた感想を参考にしながら全語彙を使って書き残していこうと思う。掲載はオクトさんから許可をいただいています。



じめん。初ショーケースは、2022年8月に行われたイベント「LALAPALOOZA vol.3」で披露された。そのときのショーの動画が公式からアップされているのでまずは見ていただきたい。

ショーを見る前にオクトさんから「振付らしい振付はないと思う、みんな自由に踊ってる」とお聞きしていて、なるほどバトル経験豊富なみなさんだからかなと思いながら見たのだが、いやショーとしての振付の完成度えぐいですが!!?と度肝を抜かれた。冒頭からひとつずつ見ていきたい。

※下線部分をタップすると該当のYouTubeに飛びます

1曲目はMarianHillの「Down」。
立ち姿からたっぷり23秒じらされた後スイッチを押されたように一斉に静かに動き出す4人の影。もう最初から選曲が神すぎてすでにグッとじめん。の世界に引き込まれてしまう。DownD-D-DownD-D…と続く歌に合わせてくにゃくにゃりぬるぬるりとそれぞれの身体がゆっくり落ちていく、こういう部分が“自由”なのだと思うが、クッと止まる瞬間の余韻の揺れだったり上がるときはスーッ、クッ、スーッ、クッと固めの動きだったり、細部が揃っているからこそ動きはバラバラでも“同じ振り”に見えるすごさ。くわんくわんと首から足首までウェーブが通りながらまた落ちていく身体は一度目よりもスピード感があり動きも大きく見える。歌が繰り返されているので一見振りもそう見えてしまうがよくよく見ると質の違う動きだとわかりとても面白い。

速い&カクカクなので動画も見てください🙏


しゃがみこみ低位置につくと2曲目のThick Dickの「Welcome to the Jungle」につながっていく。
1曲目とは打って変わってクラシックなハウスビートにカウベルのカンカンとした音が加わって民族的で癖になる音楽はまさに“じめん。”の名前にぴったりだ。このパートはそれぞれのソロがメインなため、ストリートダンサーらしい自由度の高さが際立っている。オクトさんの仰っていた「振付らしい振付がない」のはこの部分のことなんだなと感じた。とくにじめん。らしいのは全員の体勢が膝立ち以上にならないことだ。
まず始めになだるさんのソロ。腕立て伏せ&右足をあげた状態で床ギリギリのところで繰り出される技を目撃し観客が声をあげる。もし自分がやると考えれば腕・腹・足すべての筋力が使われるしんどい技だとわかるのだが、なだるさんの動きはあまりにもなめらかすぎていとも簡単にやってのける軽々しいかっこよさをビシビシと感じる。
次はTatsukiさんのソロ。低い姿勢で頭からぐりんずずいと前に踏み出しながら後ろ手に続く大きくかためのウェーブ。その場でひょいっと回転する様はジャングルに住む未知なる生物のように見える。手は地につき這いつくばっている体勢であるのにダイナミックかつアクロバティックな動きをされているのが本当にすごい。
次にオクトさんのソロ。Tatsukiさんに続き未知なる生物のようだが種族が全く違う。のしのしとゆっくり四足歩行で前にでてくる際に肩甲骨がゴツゴツと背中に見える様は、まるでトラやライオンのような力強さを感じる。睨みをきかせた表情もジャングルで獲物を捕らえる強者のそれだ。と思っていると左腕だけが蛇のように地をうねりしゅるると素早く下がっていく。この短いパートでいろいろな表情を見せるオクトさんの動きに魅了される。
最後にSO-BOWさんがつま先だちの中腰状態でヒョコヒョコヒョコとセンターに出てくる、バランス感覚に優れたその動きと音楽の軽快さの相性が抜群に良く観客から歓声が上がる。ど真ん中に膝をつき四方に腕をうねらせる様子はどっしりといした印象と柔らかな印象が組み合わさり静と動を同時に持つ神聖な何かに見えた。その理由はすぐにわかることになる。

速い&カクカクなので動画も見てください🙇🏻‍♀️

長すぎるので次の記事に続きます❕❕

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